生きづらさを感じる人が創る
のびアート
のびアートとは?詳しくは
こちら投稿はアプリからできます。
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風邪をひいてしまった
大変なことだ
誰にも気づかれたくない
熱も出ちゃった
こんなもの、耐えられるんだ
こんなもの、たいしたことない
いつも通りやり過ごす
耐えてしまった
ああ耐えられてしまった
体は熱かった
「拝啓」
本当は気づいて欲しかったんだ
本当は心配して欲しかったんだ
本当は、気づかれないのが怖い
本当は、心配されないのが怖い
そんなこと言えない
言えるはずがないこと
君にはわかってほしいずっと熱いもの
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万華鏡を回した時のように、煌びやかで、でもどこか鬱陶しいほど眩しく混沌とした世界。
その中を落ちていく日々。
何を頼りに、何に縋ったら良いかわからず、じたばたと手足を大きく動かす私。
底が見えなくて、ただ恐ろしく、がむしゃらに掴めそうな何かを探す。
底がない、
それがこんなにも恐ろしいのか。
幾何学的な模様が何を意味するか理解できない。理解できないことも、こんなにも恐ろしいのか。
恐ろしさのあまり、
夏休みの工作で万華鏡を作ったあの頃、一番恐ろしかったはずの「死」という終着点に、希望を見出すようになった。終着点に縋ることで底なしの空間に、死という底を用意できたようで。
死を乞う私は、自分を恐怖と絶望から守るために生まれてきたのだ。
でも、もし、幾何学的な模様の意味を教えてもらえたら、荷物を一緒に抱えてくれる人と出逢い、共にゆっくり下降できたら、そんな他力があれば、他力を信じる力があれば、
混沌とした世界が少し整理され、
安全に底に辿り着けるのではないか。
最期は皆底に辿り着く。その道中が各々であるだけであって。
どうせなら、この煌びやかで鬱陶しい世界を
ちょっとは満喫してから、
“そこ”に辿り着きたいよね。万華鏡
感想1
工作でつくった「あの頃」とは、万華鏡への感覚も、この世界への認識もがらっと変わってしまった、なにか崩れてしまったような感覚の中で、一方では作者さんの美意識もじんわりと感じた。美しくても、意味のわからないものは怖い感じがすることがある。わからないと、立ちすくんでしまうことがある。語り手はそんな日々の手触りを万華鏡にたくして書いたのもしれない。「安全」な整理について書かれた「でも、もし、」以降の後半は、それ自体が整理されて書かれているような感じがした。「私」は重たい荷物に目を回しているところなのかもしれない。この先の道中でだれかと関わりながら、ルートも終着点もまた変化し巡っていくのかもしれない。
感想2
万華鏡に例えていた表現に、なんだかしっくりきた感覚が私の中であり、すこし発見をもらったような気持ちになりました。万華鏡の中を落ちていくシーンを想像してみて、無数の光の中に暗い部分もあって、思わずどこかに手を伸ばしてしまいそうだなと感じました。理解できない事の恐ろしさ・不安さがとても大きい事も作品から感じましたし、「死を乞う私」が切に求めているもの、自分にとって必要なのではと推測するものがあることも考え、そこにたどり着くまでにも長い道のりがあったんじゃないだろうかと思いました。読みおわってから一度、無性に万華鏡を覗いてみたくなった自分がいます。「今この瞬間」”私にはどう見えるのだろうか”と、確認したくなったのかもしれません。
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自分の中で1番愛してる創作っ子
感想1
科学者?でもドクロをつけていたりするから、死をつかさどる専門家なのかもしれない…と想像していました。どこか煩わしそうに視線を向ける表情や気だるげな感じがあるけれど、服装やネイルやアクセサリーなどに自分の意思が反映されているような人なんだろうなと妄想を巡らせていました。この人は、どんなふうに話すんだろう。
感想2
バサっと羽織った白衣とポケットの試験管が目に入って、医療職や薬品関係のお仕事を想像しました。気怠そうな表情と前の下のクマに、慢性的な寝不足なのかな・・なんて思って勝手に心配してしまいましたが、それもキャラクター設定の一つなのだろうかと考えています。
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海月
感想1
写真を見て、人間が立ち入ることができない洞窟の奥底にある、クラゲの世界に入り込んだような感覚を抱きました。半透明の胴体には無数の細かい線が走っていて、神秘的だなと思います。水の流れにそって、あてもなくふわふわと揺れる姿は、こちらも肩の力がふっと抜けるような思いがします。
感想2
上からさす光が、今自分が見ている光景がまるで深海かのように思わせてくれる、不思議な感覚だなぁと思いました。また、自分もクラゲたちと一緒に海の中にいるような…そんな風にも思えてきます。どういった構図で撮影したんだろうかと、とても興味が湧きました。静止画ですが、クラゲたちがふわふわとゆっくり浮かんで・漂っている映像が脳内に浮かんで見えた気もしています。
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外が暗くなったら、ドライブに連れて行って欲しいんです。私の好きなCDを持っていくから、それを流しながら車を走らせて欲しいです。
そして、人影すらも見当たらない景色を眺めていたいです。
ついでに空港を通り過ぎて欲しいです。だんだん小さくなっていく飛行機を眺めながら、瞼を重くしていきたいです。
私が眠っても家に帰ろうとしないで欲しいんです。ずっと車を走らせていて欲しいです。
聞き慣れた音楽を繰り返しながら。別に叶わなくてもいいお願い
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【詩】off
ぎゅってして欲しいし
して欲しくないのかもしれない
湿ったアスファルトを
静かに歩きたかったのに
小石を つま先が鳴らしてしまう
どっちなんだろうね
どっちでもいいんだけどね
湿ったアスファルトを
履いたローファーの底で擦る
ヘアゴムが通った左腕
装飾に水色で透き通った
サイコロがついていた
おもむろに むしり取って
右の手のひらで包む
どっちかなぁ 偶数なら
ぎゅってしてほしくて
奇数なら
して欲しくない
車のヘッドライトが
私を照らしては 去っていく
どっちかなぁ
どっちでもいいんだけどね
どっちか なんてさ
サイコロを投げて
私はヘッドライトと一つになる
温もりと悲しみと期待
笑顔で 電源off
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【詩】shore
子ども扱いしないで
いや
子どもでいてもいいかな
私は1人で生きていける
いや
少し 甘えてもいいかな
そんな どうしようもない気持ちを
砂浜に隠したんだ
遠くに海鳥の声が聞こえる
潮風に乗った海の香りと
他人の幸せが鼻につく
ざぁーっと
波は打ち寄せて 帰っていく
飲み込まれると知っていて
海岸線に隠したの
あー
飲み込まれる前の私を
誰か見つけてくれたかなぁ
それなら いいのになぁoff / shore
感想1
投稿者さんが意図してのことか分からなかったのですが、サーフィンにoffshore(オフショア)という言葉があり、波に乗りやすい風が吹くことを指しています。どちらの詩も、揺れ動く心が表現されているように感じて、葛藤をどこかに投げてみて何かが返ってくるのを待っているような、そんな自分をどこかニヒルにも捉えている言葉の数々が印象的でした。
感想2
二つとも、相反する気持ちを抱えつつ決着をつけることを諦めている様子、そしてその気持ちの葛藤を抱えたままどこかに消えてしまうことを暗示しているような点が共通しているなあと思いました。考えることに疲れてしまって、しかたなく笑っている様子が思い浮かびました。相反する気持ちを持っていると、それらは互いにぶつかり合うので心が騒々しくなるので、私は結構困っています。でも、どちらも捨てきれない大事な気持ちであることは確かで、泣き止まない赤子をあやすようになだめ続けるしかないのかもしれません。
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学校では真面目な人として
誠実の仮面をつける
クラスではしっかりした人として
勇気の仮面をつける
部活では明るい人として
元気の仮面をつける
家ではいい人として
親切の仮面をつける
私が私として
素顔を曝け出す日は来るのだろうか仮面
感想1
様々な仮面があって、それを”使い分けないといけない”苦しい状況が浮かんだ気がしています。どの仮面も、付けた瞬間になんだか酸素が薄く感じるような、そんな感覚があるんじゃないだろうかと想像しました。つけている時だけではなく、仮面の切り替えにもきっと気が抜けないだろうし、時には使い分けがわからなくなるような、そんなこともあったりするのではないかと、読みながら考えています。
感想2
厚い仮面をつけなければならない時、その後の帰り道で叫び出しそうな身体ごと消えてなくなりたくなるような衝動にかられ、大声を出したり身体を傷つけたりしたことがあります。自分は子ども相手の仕事をしていた時があり、それは子ども時代に戻ってやり直したいという潜在意識からだったように思います。取り戻せたかは分からないけど、でもいまだに人間であれる場所を探しているところがあります。仮面をつけている事の苦しさや違和感を持っているなら、それは大切な感性が働いているとも思いますし、私自身、違和感を捨てずにいたいと思いました。
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ハーバリウム
感想1
見た瞬間「気高き闇」という言葉が浮かびました。標本を抱きしめているような、手を組んで祈ろうとしているような銀の骸骨は、もしそれが動くのならばとても上品な所作をとる気がします。また、紫のバラの花言葉には「崇拝」「尊敬」「永遠の愛」などがあるそうです。それをホールドする骸骨というモチーフの取り合わせ、「何となく」という場合もあるかもしれませんが、ついその含意を探りたくなりました。
感想2
小さなボトルの中に、世界観がぎゅっと詰まっていることを感じました。リボンに編まれたゴールドや、手の骨を模したシルバー、小さなバラの紫色が、全体の黒を引き立てているように思いました。隣にあるキーケースと対比しながら、どのくらいの大きさなのだろうと想像していました。
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バツ印
感想1
メモ帳を手に持っているので、英単語の勉強中みたいだなあと思いました。英単語をしていると、単語とその意味が次から次へと出てきますが、ときに特定の単語にインパクトを受けて手を止める瞬間があったなあと思い出しました。ネガティブな単語にバツがつけられていて、これは自分でつけたのか、誰かにつけられたのか、自分でつけざるを得なかったのか考えています。
感想2
目の下のクマと、物憂げな表情が印象的でした。諦め、無力感、徒労感、悲しさ・・淡々とバツ印を振っていっているようにも見える人物は、どんな心情でいるのだろうかと想像しました。バツ印はどんなことを象徴しているのだろうかと、聞いてみたい気持ちになりました。
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感情
感想1
はじめこの作品を見たとき私は黒い渦の中に体育座りの人を空目して、でもよく見たら紙が破れてできた影とその下に覗いた黒い渦の線たちでした。抱えきれない溢れ出そうな気持ちを紙が破れるほどの圧で繰り返しノートに、拳で握られた鉛筆で向かわせている姿を想像し、まるで叫びのようにも感じられて、抑え込もうとした強い怒りのようなものを感じました。もしかするといつか1人きりで外に出した感情を、こうして共有しようとしてもらえたのかな...
感想2
そんなに細いペンではないのに紙が破れるほどに書き殴っている。私たちが生きている現実世界は本当に嘘みたいでバカみたいなことで溢れていて、この紙の上の景色の方が信頼に値することがたくさんあるなと思いました。アートや表現活動って本来こういうもので、どうしようもない現実を殴りつけ吐き出し現実よりもはるかに現実をここに登場させて現実を超えていくようなものだったりするのかなと。芸術の源泉、湧き水を観るような気がしました。
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最高傑作を観れた…最高の気分だよ!
感想1
タイトルから、投稿者さんの高揚感と感動が伝わってきたような気がしたよ。雲の躍動感がすごいなぁとまず感じたのと、わずかな陽の光との混ざりがまた幻想的で、まるで別世界に迷い込んだような錯覚になりそうだなって思った。生い茂る木々たちの「暗さ」もコントラストになっていて、きっとそれらすべてが重なった瞬間の一枚であることを感じたなぁ。
感想2
大きく深呼吸をしたくなるような、静かで雄大な景色だと感じました。ずっと同じ場所に佇んでいる木々と、移りゆく空の対比に、なんだか不思議な余韻が残りました。広くて高い空を見ていると、自分の存在が良い意味で小さく感じられるような、心地よい清々しさも感じました。
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透明
感想1
顔を覆うような隠すような右手、肩を落として座り込んだ、このひとは深くかなしんでいるのかな、と思いました。脱力はしていても、リラックスはしていないように見えます。透明なのはこのひとなのかな。このひとの気持ちなのかな。いつからか、透明になってしまったのだろうか。だけどぐったり寝そべるのでなく、座り込んでいるこのひとは、これからどんなふうに過ごすのだろうと、頭の中でくるくると考えをめぐらせています。
感想2
作品には周囲の情報もなくて、顔も見えないのに(あるいは見えないから?)両膝がどんっと地面にぶつかる音とため息にもなりきらない空気が出ていく音が聴こえてきそうで、こんな瞬間が私にもあったような気がするほど脳内で人物の感覚が想像されました。添えられた手は頭痛のためか、涙のためか、それとも顔を覆いたくなったのでしょうか。ひとりで立っている気力も無くなって力が抜けてしまった瞬間のことを思って、この人の側に誰かいてくれたらな...と感じました。
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梅が咲いた
感想1
朝晩の冷え込みは続いていますが、季節の変わり目を感じる一枚だなと感じました。梅は個人的に好きな花だったので、投稿者さんの視点を通して出会えたことも嬉しい気持ちでした。これから一気に開花していくんだろうなと想像して、春の訪れを静かに実感しました。
感想2
ぷっくりとした蕾から、それはまた丸っとした柔らか~い感じの花が咲いていくことに、なんだか不思議な感覚と穏やかさを味わった私がいます。後ろに見える青空までがセットに思うこの一枚から、画面越しには感じるはずのない暖かさも伝わってきたように思います。蕾を見るに、これから更に咲いたのでしょうか。きっと綺麗だろうなぁと想像も膨らみます。
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気づけば電車の中だった。退屈な授業も終わり、車内には生暖かい暖房と夕陽が満ちている。
隣には、いつも一緒に帰るクラスメイトがいる。彼女は窓の外を眺めながら、私にだけ聞こえるような小さな声で独り言を呟く。私はそれを聞き漏らさないよう、静かに耳を傾ける。
「夕陽って、目を離すとすぐ暗くなっちゃうね」
窓に反射するオレンジ色の光が、彼女の横顔を柔らかく照らす。
「今日の国語の時間、私だけ意見が合わなかった」
やっぱり気にしていたんだ。でも、少数派を恐れず発せられた彼女の言葉は、誰のものより綺麗で透き通っていた。あの時、私は彼女をもっと好きになった。怖がりなのに、ヒビが入っても折れない強さ。触れるのが怖いくらいに眩しいその声を、守りたいのではなく、ただ大切にしていたい。何者でもない私たちが、ただここに座っている。その事実だけでいい。
「帰りたくないな」
震える声で彼女が呟く。私も、外の世界へ戻るのが怖い。外では棘が刺さっても、誰も気づいてくれないから。
不安が顔に出ていたのだろうか。彼女と目が合う。「大丈夫だよ」と笑って見せたけれど、無理をしていることを見透かされている気がした。一人になりたくなくて、自分を殺して周りに合わせてしまう。そんな場所は本当の居場所ではないと分かっているのに。
思考が渦巻くなか、彼女がそっと絆創膏を差し出した。
「絆創膏って、痛みは治らなくても『大丈夫』って思わせてくれるでしょ。私も、そんな存在になれたらいいなって」
嬉しかった。私は彼女の手を握り、しばらく離さなかった。彼女の冷たい手が、私の熱で同じ温度になっていく。
電車はまだ、オレンジ色の光の中を走っている。いつか来る終わりを告げるような光に照らされながら、私は祈る。
この手が離れても、また繋げると信じて。私はその手を、強く握りしめた。消えて欲しくない夕陽
感想1
夕陽みたいに過ぎ去ってしまう、はかない、けれどたしかに存在している時間が「ある」ことをじわりじわりと心の中に浸透させていくような情景だと思いました。電車という場所自体が一過性の空間で、窓から差し込む夕陽ですこしだけあかく照らされた車内はほんのすこしだけ異空間なのかもしれないと感じました。「何者でもない私たちが、ただここに座っている。その事実だけでいい。」と私も思います。だけどその事実のままではいさせてくれない、その他の多くの時間や空間があるから、こうやって、なにかそこにある手触りを確かめるような瞬間が必要になるのかもしれないと想像しました。この二人が、世界のどこかにいるかもしれない風景を、インターネットの向こうからひそかに思い描いています。
感想2
電車の「生暖かい暖房」が、なんだか鮮明に思い出されるような・伝わってくるような感覚が、読んでいてありました。同時に、切ない気持ちと儚さも受け取った感覚があって、不思議な気持ちになっています。”私”と”彼女”にとって、お互いこの電車の時間は大切なものであり、張りつめていた気をスッと抜くことができる時間なのではないだろうかと、会話や空気感、なんとなく伝わってくる気がする温度感から、そう感じた自分がいます。
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黒の侵食
感想1
白と黒のみの作品を観ながら「黒の侵食」というタイトルについて考えています。ふわっと・ぼわっとした白たちは、”これから”黒に飲まれていく瞬間なのでしょうか…。それとも、黒がぼわっとしていて、もう既に”侵食”は始まっている最中なのだろうか…と、色々私なりの解釈が進んでゆきます。私は今心が黒に侵食されているけれど、時には黒が守ってくれる時もあるかもなぁと、そんなことを考えさせてもらった作品でした。
感想2
タイトルを読んで、ふとオセロゲームを思い出しました。「白」と「黒」は二極化の対比として用いられることが多いですが、絵を見ていると、どちらも拮抗しながら、互いを飲み込んでいくような感覚を覚えました。
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わたしはあなたと目が合うと
ドキッとする
でもきっと
あなたは何も思っていないんだろうな
わたしはあなたの声がすると
その声を反芻させる
でもきっと
あなたはわたしの声を覚えていないんだろうな
わたしは毎日あなたのことを考える
でもきっと
あなたはわたしのことを一度も考えないんだろうな
それなのに
それなのに
期待する
希望を見いだす
想像をふくらませる
でも、
わたしはね、
あなたの性格
あなたの顔
あなたの声
あなたの全部
大好きだよ
わたしと同じように
夢中になってくれれば
それだけでいいのにな無題
感想1
この「わたし」が相手にゾッコンな様子が伝わってくる詩でした。「わたし」と「あなた」の気持ちの非対称さが、なんとももどかしく感じられます。私は一方通行のオタクタイプなので相手に同じだけ私のことを考えてもらわなくても構わないのですが(むしろ存在を認知しないでほしいまである)、この人は、本当は自分と同じだけ相手に考えていてほしいんだなあと面白く思いました。そう思うのは、ただ同じ気持ちになりたいという願いからなのか、相手の思考を自分の存在で占領したいのか、どうなんだろうなと考えています。
感想2
「あなた」と「わたし」が静かにすれ違いながら、ひっそりと想いを寄せている姿を想像しました。他者の気持ちはどこまでいっても分からないものだなと私自身は思ったりしますが、期待や希望を含め、相手のことを想っている瞬間が一番幸せだったりするのかなと、そんなことを考えました。
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遠くの街を眺めて、
遠くに並んでいる、いくつもの家の明かりを見ていると、
どれかひとつが、自分の帰っていい場所なんじゃないかと、思う。
そんなことは、あるはずがないのに。
明かりの一つ一つが、かすかな希望に見える。無題
感想1
この人はどこから街を眺めているのかなあと考えました。丘の上かもしれないし、走っている電車の中からなのかもしれない。私も遠出しているときなど、見知らぬ遠くの街を眺めていると、何故だか「帰りたい」という気持ちになります。何のゆかりもない街なのにそう思うのが不思議です。明かりが希望に見えるのは、その明かりのうちのどれかが、将来自分が帰る場所になるほんの少しの可能性として感じられるからなのかなと思ったりしました。
感想2
読みながら、私もそんな感覚になったことがあるのを思い出し、勝手に共感しちゃいました。あの明かりたちが温かいように見える時もあれば、ただのイルミネーションのような、ひとつの遠い遠い風景(無縁に感じてしまうような)そんな風に思える時もあるなぁ…と、ふと考えました。個人的に「かすかな希望」という表現に、しっくりとくるなにかをもらった印象です。
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ワオキツネザルの光と影
感想1
光が強く当たっている部分は、毛の質感や鋭い眼光がハッキリと見える気がして、「ワオキツネザルをこんな風にちゃんと見たのは初めてかも…?」となっています。光の加減で左右の表情が違うようにも見えましたが、右側の少し暗い部分は毛がなんだかとても滑らかそうに感じました。そして、どんな瞬間の一枚なんだろう…と、表情を見ながらつい考えてしまいます。
感想2
振り返った瞬間でしょうか、警戒しているようにみえて、特に耳の毛の先までツンと立った様子や何かを捉えるような目からは緊張感が伝わってくるようです。光によって瞳孔が収縮した目の印象の違いからか、タイトルにあるようにちょうど左右で光と影になった顔がひとつの身体で同じ瞬間に2つの違った表情をみせているように思えてなんだか不思議な感覚になりました。
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幽き一人静 空に咲く
感想1
もうおしまい、帰る時間だよって、終わりを告げられているような、張り詰めた心地を感じました。向こうの空のほの赤く色づいたところも徐々に暗くなっていく時間でしょうか。ひこうきぐもは空間を切りさいてしまうみたいに鮮烈に感じました。だけどなぜか上に上に手を伸ばしてみたくなるような空で、投稿者さんはどんな気持ちでこの空の下にいたのだろうと思いを馳せていました。
感想2
「幽き」という言葉の意味を調べて、写真がより深みを増したように感じました。ブルーとオレンジの間には何層もの色が重なっていて、ブルーもまた一刻ごとに深く暗くなっていくんだろうな・・と想像しながら、毎日見ているはずの夕焼けが、なんだか特別なもののようにも思えました。
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大丈夫 の抱擁をください
まぁ 依存を招くから いいよ
愚かな願いを ふぅっと
桜の花びらが舞うように
目前に飛ばす
そして 誰かに届く前に
ズタズタに切り裂いた抱擁
感想1
ただの「抱擁」ではなく、「大丈夫の抱擁」という言葉から、物理的なハグと精神的に包み込まれる経験の2つが思い浮かびました。そして、この2つには、身体的に接近することによって心も近づき、心を許すからこそ身体のふれあいも許せるという相互作用があるよなあと考えました。大きな安心を得られるこの行為は、日頃寂しさやしんどさに打ち震えている人にとっては、まさに砂漠の中のオアシスのように感じられるのではないかと思いました。それを自覚しているからこそ、相手に依存してしまうことを恐れ、撤回してしまうのだろうなと自分を省みながら考えました。寂しさや、それを言い出せない自分ごと、自分でぎゅーっとできる日がきたらいいなと思います。
感想2
作品を読んでいて、大丈夫になりたい、でもなりたくない、というよりも怖い...そんな"揺れ"の感覚を受けました。ほんとうは安心したいのだけれど、もし大切な柔らかい部分をみせて壊されてしまったら耐えられないからその前に自ら壊してしまいたくなるような。そして、いまはズタズタに切り裂けるくらいずっしりとした塊のような「願い」でもあるのかなと思ったりもして、もしもひらひら舞いゆく花びらのようになって色んな人に受け取られたり、自分でも拾えるようになったらどんな感じがするのかな...と私自身の気持ちも勝手に重ね、少し怯えながら想像してみています。
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海月
感想1
ただようくらげの、ふわふわとゆるやかに動く海の中のすがたを感じました。くらげは体のほとんどが水でできているって読んで、ゆらりとあるくらげの存在は私の中でなんだか憧れるようなイメージがあります。この絵のくらげは柔らかな速度で上の方に漂っていくのかな、と勝手にくらげたちの周りの海を想像していました。
感想2
たてに並んだ海月、泡が浮かんでいくのは下に海藻もたゆたうのかな。一色でさらりと描かれたようにもみえるけれど、ゆらゆらと動きや流れを感じます。泡はきっと水面に向かって行くけれどこの海月たちはどこへ、どこまでいくのだろう...毒を持たない海月だったら、私も隣で浮かんで漂ってみたいなぁと思いました。
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当たり前のことをするように
感想1
イラストの目は光なくみえて、淡々と何か書いているように見えるけれど、その内側ではどんな感情が渦巻いているのかな...それを表したのが、書かれている文章なのだろうか。日記は書き直せたり、夜は生きていると繰り返しやってくるけれど、「天使になる」のは作者さんにとってどんなイメージなのだろうと気になった。不可逆的であっても、今はそれを願わずにはいられなかったり、うたた寝のような日常のことと並ぶくらいその考えが常に頭を占めているということなのかな...と思いながら読んでいる。
感想2
そこじゃないだろうと突っ込まれるような気はしますが、三日坊主の私と違って、この子にとっては日記をつけることは当たり前のルーティンなんだなあと思いました。本当は私も日記を毎日当たり前のように続けたいのですが、できない…と思っているのと同じ感じで、この子にとって「あの空へ行く」「天使になる」ことは「当たり前」となってほしいけれど、そうならない物事なのかなと考えました。この子の日記を覗いてみたいなという気もしました。
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今日も空は綺麗だ
感想1
たくさんの光る星、よく見るとそれぞれ少しずつ色も違って、雲に隠されることもなく輝いていて綺麗ですね。つけてくれているタイトルからは、日常の中で否応なしに飛び込んでくる綺麗でないものにうんざりしてしまった時に仰ぎみる星空なのかな..なんて勝手に想像をしました。視線を動かすとどんな月が出ていたのかな、この空の下で思い切り空気を吸い込むとひんやりしているのかな、どんな感じなんだろう...とイメージを膨らませてみています。
感想2
見た瞬間、思わず感嘆の声が漏れてしまうような星空に感じられました。じっと見つめながら、この写真のどこかで流れ星が発生するんじゃないか……と、なんだかそんな気持ちにもなっています。空だけど、どこか「銀河」だとも感じられて、こもままどこかにワープしちゃいそうな…そんな風に、奥へ奥へ広がってる様子が伝わってきて、吸い込まれる感覚にもなりそうです。
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レストランにて
感想1
絵本やアニメのワンシーンのように感じて、勝手に物語に思い巡らせていました。外には黒い人影がたくさんいて、もしかしたら注目されているのかな……この人は招かれたお客さん?それならろうそくに火を灯したのはどんなひと?もしや透明人間や幽霊だったりするかも……真ん中の人よりも植物の方が生命力がありそうで、怖い場所のようにも思えたり……と、すみません、ひたすら妄想が膨らんでしまいました。この子の帰路を無事に見届けたい気持ちです。
感想2
私とこの子が相席しているような画角だなと思いました。キャンドルがたくさんあるのが印象的なお店ですが、往来の激しそうな面に窓があるのは、ちょっと恥ずかしいというか、落ち着かないかもしれないなあと感じました。さて何を食べましょうか、と思ったらどうもそんな雰囲気ではないみたいですね……。この子はどうしてこんなに不安げなのか、店の雰囲気のせいなのか、対面に座る人物の影響なのか、今後の展開が気になりました。
感想1
その後、体温は平熱にもどっても「ずっと熱いもの」は熱いまま、そこにあったのだろうと思った。いまもそこにあるのかもしれない。それは送られなかた手紙のような素直な感情や心のようなものかもしれないと思った。「本当は、」を言えたら簡単だと思っても、なぜかそれがむずかしいことがある。「本当は、」が小さく小さく積み重なって、心は重たくなってしまう。「拝啓」、こうやって、作者さんはひそかに「本当は、」の練習をしてるのかもしれないと思った。
感想2
「耐えてしまった ああ耐えられてしまった」の部分が、個人的に印象に残りました。困難を自力で乗り切ることや我慢することがデフォルトになっているけれど、それは身につけてきた癖のようなもので、本心はまったく別のところにあることを想像しました。気づいて心配してほしいけど、気づかれもせず心配もされない恐怖を思うと、「言わない」という選択肢も確かに・・と思いました。