生きづらさを感じる人が創る
のびアート
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序文
毎日暑いですね。そんな日々を少しでも潤そうとまた短歌を二首詠んでみました。
永遠(とわ)の愛 誓いの言葉 見守る目 乙女夢見る ジューンブライド
夕過ぎて 見れば三日月 鮮やかに 談笑(おしゃべり)楽し ここチャットかな
6月の歌
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定休日 とあるそば屋の前で、二人の兄弟が話していた。 弟「ここはおかしなお店だね、兄さん」 兄「まったくだ、こんな貼り紙をしておいて」 兄が指差した貼り紙には、こう書かれていた。 『定休日はありません』 兄「『定休日はありません』なんて書いておいて、このそば屋は開いていたためしがないんだ」 弟「入ろうとしても、戸に鍵がかかってて入れないしね」 兄「しかし、どうしてもこの店が気になるな。中に誰かいるはずなんだが」 弟「ここにインターホンがあるよ、ちょっと押してみよう」 弟がインターホンを押すと、『ブー』と音が鳴った。 弟「おかしなインターホンだね、兄さん」 兄「まったくだ、普通は『ピンポーン』のはずなんだが」 二人が戸惑っていると、戸の向こうから、鍵が外れる音がしたと思うと、ガラッと勢いよく戸が開いた。 中から出てきたのは、不機嫌そうなそば屋の主人だった。 主人「おい、おめえら、ひとの店の前で何してやがる」 兄「あの、このお店のお蕎麦をいただきに来たのですが」 主人「なにい?おめえは、この貼り紙が読めねえのか!」 弟「で、でも、『定休日はありません』って書いてありますよね」 主人「そうよ、なんか文句あるか?」 兄「そう書いてあるわりには、営業していたためしがないような…」 主人「ったく!最近のわけえ連中ってなあ、言葉を知らねえんだからな!」 二人はけげんな表情で顔を見合わせた。 主人「いいか、『定休日』ってのは、どういう日のことだ?」 兄「ええと、一週間のうちの、ある特定の日がお休みですってことですよね」 主人「それが、うちには『ない』っつってんだよ」 弟「あのう…ちょっと意味が…」 主人「しょうのねえ奴らだなあ!」 主人は、いらだたしげに、再び貼り紙を指差すと、こう言った。 「うちは毎日休みなんだよ!」 兄弟は呆気にとられた 。 主人「特定の日じゃなくて、毎日休みなんだから、定休日がねえのは当たり前だろうが。だからこの貼り紙を出してんだよ。わかったか?」 二人は返す言葉がなかった。 と、奥から、女性の声が聞こえてきた。 「あんた!さっさと食べちゃっておくれよ!お蕎麦がのびちゃうじゃないか!」 「わかってらあ!ちっと待ってろよ!」 主人はいらだたしげに答えると、再び兄弟のほうを見る。 「なにボケッと突っ立ってやがる。うちは昼飯食ってるとこなんだよ。用が済んだならとっとと帰れ!」 兄弟はあわててその場を離れ、仕方なく向かいにあるラーメン屋で昼食をとった。 兄弟は、そば屋の件について、ラーメン屋の主人に話した。 ラーメン屋の主人は、感心したように、 「そうかい、いやね、おかしな店だなあと、うちも思ってたのよ。あんな貼り紙しといて、やってたためしがないんだもんね。しかし、そんなウラがあったとは、なかなかやるもんだなあ」 数日後、兄弟は再び昼食をとりに出かけた。 例のそば屋のガラス戸には、相変わらず『定休日はありません』という貼り紙がしてあった。 二人は横目でちらりとそれを見つつ、向かいにあるラーメン屋を訪れたが、ラーメン屋にはシャッターが降ろされていた。 二人が近づくと、シャッターには一枚の貼り紙がしてあった。 貼り紙には、こう書かれていた。 『定休日はありません』 出演:兄、弟、そば屋の主人と奥さん、ラーメン屋の主人 作:友
定休日
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さらわれた ある日の晩、ケビンは大慌てで友人のリチャードに電話をかけた ケビン「大変だ、さらわれたよ」 リチャード「何だって!?誰が?」 ケビン「僕がやっちゃったのさ」 リチャード「君は人さらいをしたのか!?」 ケビン「まさか、そんなことするもんか」 リチャード「でも、さらわれたんだろう?」 ケビン「ああ、たったいま、さらわれたんだ」 リチャード「君は今、何をしてるんだ?」 ケビン「さらわれちゃったからね、後始末が大変なのさ」 リチャード「後始末だと…いいかケビン、君は大変な過ちを犯したんだぞ」 ケビン「わかってるよ、だから君に電話しながら、後片付けしてるんじゃないか」 リチャード「ケビン!!自分が何をしたか分かってるのか! 君は人を誘拐して、そのあげくに…ああ、何てことを。ケビン、お願いだ、自首してくれ」 ケビン「冗談じゃない、なぜ、さらわれたくらいで、自首しなきゃならないんだ」 リチャード「落ち着くんだ、ケビン。君は取り返しのつかない罪を犯したんだ。きみという友人を失うのは悲しいが、これまでだ。頼む、自首してくれ」 ケビン「よしてくれよ、きみこそ落ち着け。明日、新しいのを買ってくればすむことさ」 リチャード「ふざけるな!命がデパートで買えると思ってるのか!」 ケビン「命?なんのことだ?そりゃあ、食器売り場に命は売ってないさ」 リチャード「頭が混乱してきた…ケビン、もう一度説明してくれないか、何が起きたんだ?」 ケビン「きみもそそっかしいなあ。さらわれた、と言ったじゃないか」 リチャード「だから、誰が…」 ケビン「さっき夕食が終わってね、洗い物してたら、皿を落っことして割っちゃったんだよ。久しぶりにやっちゃったものだから、気が動転してね、ついきみに電話しちゃったのさ、『皿割れた!』ってね」 リチャードは翌日、熱を出して仕事を休んだ 出演:ケビン、リチャード、割れた皿 作:友
さらわれた
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パリの夕暮れ お客「やっパリ、パリ製のシャツは、パリがノリっときいてて、品質がいいねえ」 店員「お客様、『ノリがパリッときいてて』の間違いではございませんか」 お客「わはは、そうだね、ビン違いしていたよ」 店員「『カン違い』ではございませんか」 お客「わはは、とにかく、このシャツをもらうよ」 店員「では、あちらのレジでお会計を」 お客「なぜ金を払わねばならんのだ」 店員「なぜって、お買い上げでしたら、お支払いいただかないと」 お客「わたしは買うとは言っていないぞ、『もらうよ』と言ったのだ」 店員「お客様、それはビン違いですよ」 お客「『カン違い』の間違いではないのかね」 そこへ、突然、酔っパリいが乱入してきて、シャツを踏みつけて靴跡をつけてしまった 「おっ、すまねえ、パリぃことしたな、じゃあ、あばよ」 お客「見たまえ、シャチが汚れたじゃないか、どうしてくれるんだ」 店員「シャチじゃなくてシャツですよ、あなたが悪いんでしょう」 お客「なるほど、きみはたいそう気前のいい店員だ」 店員「どういうことですか」 お客「わたしが汚れたシャツを指さして『どうして、くれるんだ』と聞いただろう。そしたらきみは、『あなたが悪いからですよ』と言った。 わたしのせいで、売り物のシャツが汚されたにもかかわらず、それをわたしにくれるとは。きみはパリだ、もとい、リッパだ。きっと出世するよ。このシャツはパリがたくいただいておこう。これからも頑パリたまえ」 お客は酔っパリいの靴跡のついたシャツを着て去っていった その後ろ姿は、まるでシャツを着たシャチのようであった 出演:お客、店員、酔っパリい、ノリがパリッときいたシャツ 作:友
パリの夕暮れ
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大地のはなし
小麦をね
何度も育てると土地がやせるんだって
やせた土地ではうまく作物が実らない
小麦を育てなければいいのかな
それじゃあフカフカのパンが食べられない
昔の人はかしこくて
土地を休ませたんだって
雑草だらけになってもう作物なんて実らないんじゃない?
ただ休ませるんじゃないんだよ
まずは牧草を植えるんだ
牧草じゃあお腹の足しにはならないよ
食べるのは牛とか家畜
牧草を植えた次の年に放牧するんだ
なんだ動物の餌を育てたのかい
その動物が牧草をたべてフンをするだろう?
そうすると栄養に満ちた土地になるのさ
そこでまた小麦を植えるのかい
そうだよ
大地はまた一生懸命おいしい小麦が実るよう栄養を与えるんだ
一度小麦がつくれなくなっても大地はゆっくりと回復する
休んでいるようにみえるけど
じっと蓄えて待っているんだよ
フカフカのパンはとどいたかい?
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自由口語詩
生まれてはじめてつくった詩です。
大地のはなし
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パリの風景 お客「やっパリ、パリのおせんべいはパリッとしていて、美味しいねえ」 店員「どうもパリがとうございます」 お客「最近、パリきって商売してるかね?」 店員「いえ、お客さんがさっパリこなくて」 お客「ならばわたしがたくさん買ってあげよう、そのかわりパリ引きしてくれたまえ」 店員「それはできません、よくパリですよ、きっパリとお断りします」 そこへ、酔っパリいが乱入してきて、おせんべいを踏みつぶしてしまった 「おっ、すまねえ、パリぃことしたな、じゃあ、あばよ」 お客「あいつめ、パリ倒してやろうか!」 店員「まあまあ、お客さん、そんなにパリパリしないで、これからも頑パリましょう」 出演:お客、店員、酔っパリい、パリパリのおせんべい 作:友
パリの風景
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ちょっと(俳句の)歳時記ほか、本を少し読んで勉強してみました。
レベルが上がっていればいいのですが。
5月の歌
ご馳走だ 食卓並ぶ 初鰹 房総沖で 獲れた代物
6月の歌
蒸し暑く 待ちに待ったよ 更衣(ころもがえ)
学生涼し 勉強ファイト!
五月と六月の歌②