生きづらさを感じる人が創る
のびアート
のびアートとは?詳しくは
こちら投稿はアプリからできます。
-
絶望の闇
作品にまつわる質問
この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。
希望、光などといった言葉の対義語
怒りや苦しみ、痛みの積み重なり感想1
レーザーポインターのような正確さで、大きく見開いた目に撃ち抜かれてしまうんじゃないかとドキドキしました。苦しみや悲しみ、痛みを具現化したような存在を前にして、息をするのも精一杯のように思えてしまいますが、どうにか対話をすることはできるのだろうかと考えている私がいます。
感想2
この人は痛みや苦しみ怒りを体に溢れさせていても、それを自分のなかにしまって、どうにか押し込めるようにしているのかもしれないとふと思いました。怒りでいっぱいのとき、自分の中の密度や濃度が高くなっていくイメージがあるのですが。でもこの絵は怒りをはらすことではなく、苦痛の中でも存在していることのほうを直視している絵なのだと思ったのでした。エラーすらも存在の証明のような。
-
雨になって
風になって
光になって
何者にも縛られない存在になって
ここから解き放たれたい無題
感想1
雨と風と光と人間の違いは何だろう。雨は雨以外のものによって雨になり、溶けていく。人間も本当は同じ生命の流れの一部なのに、どうしてこんなにも離れてしまったのでしょうね。光のように、雨の様に生きてみたいと思います。
感想2
ひとつぶの雨というよりも降り頻る雨すべて、風や光のすべてのことを書いているように感じました。身体は有限で社会にはしがらみが多くえて、私はたまに、世界そのものになったつもりで、世界を感じてみることがあります。
-
手紙
感想1
やわらかい絵柄の作品だと感じました。手紙は送られて、きっと届いているけれど、手紙には書かれていない心のつぶやきが四コマで表されているイメージで読みました。forには「相手に向かうことそのもの」の状態に重きをおいたニュアンスを感じています。心から、届くかわからないけれど、youに向かっていくということとシンプルで優しい絵とがマッチしているなぁと思っています。
感想2
言葉一つ一つに対して丁寧に向き合い、相手に伝えるかどうかは抜きにして自分にとってしっくりくる表現を探す人なのかなという感じを受けました。たしかに、学生の時に読んだコアイメージのイラストを思い浮かべると、toは対象に対して直線的に突っ走っていくまでを描き、forはもう少し曲線的でふんわり相手の方に向かっていて、到達したかどうかは気にしなかったはずでした。手紙は届く、そこにこめた思いまで到達したか分からないけれど、心を込めて綴った言葉がそのまま受け取られてほしいなと思いました。
-
仮面
作品にまつわる質問
この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。
仮面
合わせる
引かれるから、
自分何て隠したほうが
楽?感想1
仮面はかぶっているとしても、「そうしないとやっていけない」状況にいるわけで、人物の目に浮かぶ涙がとても切なく苦しいものに思えた…。これまで刺さった言葉の矢の影響か、仮面は少しずつ少しずつ剥がれ落ちてきているのだろうか。よけることもなく、何かを打ち返すわけでもなく、ただひたすらに「受ける」を繰り返していることを感じた。モザイクのようになった心臓は、心の限界を表しているように私は感じたよ。
感想2
感想を書いている私も仮面を装着して平静を装うことがあるので、微笑みながら涙を浮かべる表情と、「大丈夫!なんともないよ」の一言に、勝手ながら自分を重ねてしまいました。相手には目元や心の部分が見えていないとすると、ぎこちなく笑う口元の印象だけが伝わって、やるせない気持ちでいます。
-
懐かしい香りがした
気がして寂しくなった
誰かがそばにいてくれた
気がして悲しくなった
もう離れたくない
もう失くしたくない
この声はいつ
届くのでしょう?
繋いだ手と手の温かさを
いつ返してくれますか?
あなたの優しい言葉は
いつまで残ってくれますか?
神様たちはいつも
私たちで遊んでいる
私が神様だったら
涙が流れるような
物語は作らない
もう泣きたくない
もう苦しみたくない
この気持ちをいつ
聞いてくれますか?
もう生きたくない
この思いをいつまで
眺めているのでしょうか?
この問いの答えが
返ってこないのは
ちゃんと分かっている
返ってくる時そこには
風が吹くだけなのでしょう「揺れる言の葉」
感想1
ふっとなにかを感じた気がして、その一瞬あとに、あ、気のせいかって気づくその時の流れの中の寂しさを感じることがあります。宇宙から見たら小さいことでも、私たちに降りかかる苦しさは、私たちにはとても大きい。世界のすべてが苦しみで満たされたみたいにも感じてしまう。でも、もしかしたら私の体の細胞のいくつもいくつも、私の中で死んでしまって、私の暴虐を恨んでいるかもしれないと思うことがあります。もし私が神様になったら、今の私のスケールで物事をみることもできなくなってしまうのかもしれない。そんなことを考えています。失ってしまったもの、懐かしんでも今はもうない存在を、惜しみ大切に思う心が、そこにあるような詩だと思いました。
感想2
仏教に「諸行無常」という言葉がありますが、あらゆることは常に変化し、永遠に変わらないものはないということを、あなたの詩を通じて思い出した気持ちになりました。暗闇の中をずっと走り続けていると、この先に光があるということを信じたくても信じられなくなってしまうようにも思います。放った問いの答えは風になって返ってくる、という部分は、どれだけ悩んで涙を流してもどうにもならないことがあるということを、厳しくも優しく包み込んでくれるような描写だと感じました。
-
本当に幸せに出来るのか
感想1
昔飼っていたハムスターをふと思い出しました。ちいちゃくて、丸くて、温かい生き物でした。あの子は幸せだっただろうか。ハム生における幸せとはそもそも何だったのだろう。動物は言葉を話せないから、人間は彼らをつぶさに観察し、その結果から彼らの気持ちを想像してくみ取ることしかできません。この子がどう思っているか、きっと最後まではっきりとは分からないけれど、つやつやした羽とうっとりしたような穏やかな瞳、接写を許してくれている状態がいまのこの子の気持ちを表しているような気がします。
感想2
首の傾げ方と表情が、何とも言えない愛おしさを醸し出しているなぁ~って思った。タイトルの意味は、この鳥さんを幸せにできるかどうかの問いでもあると思ったけれど、日常のふとした瞬間に投稿者さんが、「自分も含め」幸せにできるか(なれるか)どうか疑問に思った瞬間があったんじゃないだろうか…という私の想像。白くてつやのある毛並みにピンク色の口と足、目元が、なんだか私に、「鳥という生き物の尊さ」「命」を教えてくれたような、そんなきもちになったなぁ。
-
自分の部屋で、膝を抱えて座る。
蒸し暑さを感じる季節だ。寒さは感じないけれど、何となく両腕をさすった。手の平の温度が、素肌に伝わる。
座ったまま、ふと考える。
背中を預ける場所が、どこにもないなぁ。
自分でそう感じたのに、不思議に思う。
壁にだって、ベットのふちにだって、やろうと思えば今すぐにでも寄りかかることができるのに。
ぽつん、と1人ぼっちで座っている。
その事実だけが、私のすべてに思えてくる。
寄りかかるのを許してくれる、そんな人がいて欲しい。
さみしい背中に、優しい体温を感じてみたい。
ジメジメとした部屋で、心にあたたかさを欲している、ある日の夜。誰か私に寄りそって
作品にまつわる質問
この作品の好きなところを教えてください。
部屋の温度感と、自分の心が求めるものがリンクしていない感じです!
感想1
「背中を預ける」という行為は、小さくとも信頼がないとできなくて、それがものであれ人であれ、自分の重みを支えてくれるという見込みがあって初めて傾けられると考えると「自分の重み」に耐えられる人がどれくらいいるのかなと考えてしまいました。でもこの詩のイメージだと、ふと寄りかかるくらいの感じがして、そういう人が居たらほんとにいいだろうなと想像しました。少しずつでも寄りかかり合う人がいることが幸せなのかもしれませんね。
感想2
ぽつんとしたしずかな場所で、すうすうするようなさびしさがあるように思った。それを私もちょっと知っている気がしている。両腕は手のひらでさすられて、どんな感覚を持ったのだろう。膝を抱えると、頼りない心地がすこしだけ安心する気がする。人のからだって、なんだかとても不安定なかたちの物体なのかもしれない。もういない犬が、私の腕に寄り添って眠ってくれていたことを思い出した。最近はペットロボットもあったかいらしくて、私はそれを体温だと感じて安心するのかなと気になっている。
-
君が流した涙は
頬を伝って地面へ落ちて
君を成功へ導く道しるべになる
涙を流すのは、ばからしくもなんともないよ涙
作品にまつわる質問
この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。
とにかく泣いてたら思いつきました
感想1
君というべつの自分に語りかけるみたいな言葉だから、願いや、祈りのようなものかもしれないと思った。言葉は呪いにも祈りにもなるから不思議。涙がばからしいなんて、そんなわけないと私も思う。
感想2
設問の回答を読んで、これは投稿者さんが自身に向けたメッセージでもあるんじゃないかと感じた私がいます。以前、自分の瞳から地面に零れ落ちた涙を見た時、落ちた瞬間にパッと花開くようになったのをよく覚えています。あれらが道しるべであったらいいな…って、その時の自分に寄り添いたくなった気がしています。
-
幻覚
作品にまつわる質問
この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。
自分を保ちたい
見失いたくない
なのにそれらはまた現れる感想1
自分を見失わないよう意識はしていても、気付かぬ間に見失っていることが私の場合はあるかもしれない。でも、現れる「それら」を、”幻覚だ”と認識・理解(?)していることにも、何かきっと意味があるようにも思う自分がいる。忍び寄る”幻覚”たちのいる場が、作品の中の人物ととても近く、常日頃からまとわりついているような、すぐそばで、不安にさせてくることを囁かれるような…そんな恐怖があることも感じた…。人物の表情や、背後の幻覚の姿を見るに、きっと今この瞬間、突然音もなく現れ、意識を嫌な方へと持っていこうとしてるんじゃないかって思った。
感想2
ハルシネーションって最近AI関連で聞くけれど、そうか幻覚って意味なんだっけと納得しながら、また絵の中の悪夢に近いような不穏さを感じています。そんなわけがないのに、本当のことみたいに、なにかおかしな情報や描画が現れたとき、自分の認識がざわざわと脅かされてしまう瞬間。幻覚だと言い切るには、落ち着かない頭の中がありそう。この絵の中の、視覚以外の世界はどんなふうになっているんだろう、どんな音やにおいがするのだろうと気になっています。
-
目覚め。
感想1
初めに見た瞬間は、タイトルと作品にギャップがあるように感じました。しかし「目覚め」というのはとても様々であること・感覚的なものでもあることに気づかされ、この絵の人物の目覚めなのか……はたまた別の誰か・何かの目覚めに対しての感情的なものが描かれているのか……。私の中で色々と考察が捗ります。大粒の雨のダメージがきっと大きい事も想像します。片翼がやや畳まれているのは、どんな意味が込められているのだろうかと気になりました。
感想2
実際、目覚めのときがからっと晴れた朝だとは限らないだろうと思いました。目覚めの瞬間雨に濡れてしまった翼も呆然と膝立ちしているその翼の持ち主も、黒い雲間から覗いた月だけが見守っています。これから朝になって、いつか雨が止むとき、雨粒に濡れた翼は朝日に照らされて輝くのかな、と考えました。
-
命綱
感想1
ふわっと、優しく…心が温かくなるような光に感じた私がいます。私にはオーラというモノは見えないけれど、人が差し伸べてくれる手・信じてくれる手・寂しい時にそっと包み込んでくれる手は、きっとこのような光を放っているのではないだろうかとも思いました。「救いの手」にも見えましたが、この絵の瞬間は、”どちらにとっても必要な手”だったんじゃないか…と感じたように思います。(私のイメージですが…)
感想2
手と手があわい光をはなっているようで、優しく照らされているようでもあって、指が触れ合う前からつながり合っているようなイメージを持ちました。どちらの手も、なんだかすごくやわらかい手だと感じました。だれかが伸ばした手を、こんなふうに握ってくれる手がいつもあってほしい。
-
わたしのこころ
感想1
タイトルも踏まえ、とても傷ついて見えたのが最初の印象でした。この人物は、心の中の「わたし」なのか・この絵の中に既に「わたし」も描かれているのだろうか…と考えながら、傾いて今にも倒れそうな花のようにも見えてきています…。口元は縫われているようで、「発言も許されない・言いたいことが言えない」そんな状況を想像しました。傷つきは傷つきでも、”他者からの攻撃”といったイメージに、私には思えました。
感想2
背景の暖かそうな色彩とこの人物の浮かない悲しげな表情が対照的に感じました。もしかしてこれはこの人物の自画像だったりするのかなと思いました。絵全体に飛び散った血しぶきは、製作途中に流れ落ちてしまったこの人の血涙なのではないかと物語を膨らませています。
-
息吸う度に決められる
僕は周りと違うことを
周りは男と女だらけで
僕はどちらににもなれないんだ
でも、言葉と態度と行動で
男と女が決まってしまう
多様性とはなんなのか
僕の性別がある意味とはなんなのか
何かをする度決められる
僕は人より劣っている事を
周りは普通の人だらけで
僕は異常者にしかなれないんだ
これが異常?
それは正常
どれが正解で
どれも難解で
なにも難問で
心のは問題で
そう、俺は言いたい
何が、言いたい。
俺は心が痛い、
それは腹が痛い、
君との俺との距離を縮める?
それはまさにユートピア
お願いだから君と僕の距離超距離遠い言葉の通り、僕は君と違って軟弱で、そう見たいな
、君のハイレベルなラップと歌を聞かせてくれよ僕の後に続いてさ!
Yeah!!!!無題
-
AIじゃありません。
作品にまつわる質問
この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。
何か降りてきそう
感想1
立体感が凄く、私には、右にお顔がある虎のような迫力ある生き物に見えた気がしています。一つの個体に見える瞬間もあれば、スイミーのように何体も集まってこの大きな雲が出来ているような…じっくり見ていると、そんな気もしてきました。投稿者さんの言うように、まるで今にも何かが降りてきそうでもあって、不思議な瞬間の一枚だなと思いました。
感想2
曇は二度と同じ形になることはなく、時代を超えて流れ続けていて、でも心に残る瞬間があるものだと思います。犬のような生き物に見えて、しかも光がさしていて、壮大な気持ちになりそうな雲だなと思いました。雲を見上げることが最近なかったので、意識してみてみようと思いました。その時々の雲が映るような気がします。
-
あじさい
作品にまつわる質問
この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。
色づき始めてた薄紫のあじさいは、2回撮影後に切り取られてしまってました。
気持ちはわかるけどもっと撮りたかったから残念…
この2つはずっとあるので撮り続けていて、これから色あせていきそうな頃です。感想1
あじさいの季節になりましたね。命いっぱいなエネルギーが写真からでも伝わってきて、みどりも含めて命の底力を感じました。その場に一緒にいるだけで何かを交換できそうで、花を感じにいくというのもいいなと思いました。
感想2
何度も通りかかりながら紫陽花たちの様子を見守っているような感じを想像して、そのお裾分けをしてもらった気持ちになりました。緑の葉の中のあわい紫色がぱっと明るくとてもきれいで、濃淡や重なりに目を凝らすように眺めていました。
-
ネコリョーシカ
作品にまつわる質問
この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。
猫に逢いたくて創作を始めた
感想1
穏やかに、優しく、落ち着いたような様子でいる猫さんの表情が印象的に思いました。創作を始めるようになったきっかけの子が、この猫さん本人なのだろうか…と気になりつつ、鮮やかなお花の色と白色の対比が、なぜか懐かしさを思い起こさせてくれて、不思議な感覚になった私がいます。
感想2
すまし顔はやわらかくて、気品のある猫さんという感じ。賢い瞳をしていて、言葉を交わすこともできそう。ネコリョーシカということは、中にもかわいい子が入っているのかしら……と想像を膨らませています。ハッと目を引く牡丹の花があざやかで、ハレの日の様子のようにも感じました。
-
照らされ続ける日も終わり、
空と輪郭が調和する。
誰にも気づかれない心地よさに、
ここで終わりたいと思えた。夜
感想1
読みながら情景をイメージしていました。静けさと少しの暗闇の中、月明かりだけが、何を照らすわけでもなく、ぼんやりと漂うような映像が脳内に浮かんだ気がします。きっとこの世に様々あるであろう「心地よさ」の感覚ですが、「誰にも気づかれない心地よさ」は、私にとってなにかを発見した感覚になりました。
感想2
待ち侘びたというには強引ではない、ささやかな夜の心地を感じました。調和という感覚が、私は気になりました。どこかさびしさを感じるのですが、同時に破綻のないような、やわらかさも感じています。
-
転がっていく
削れていく
崩れていく
雨が降って
溶けていく
流されていく
期待はしない
求めすぎない
張り合わない
この袋の穴は
いつ塞がれるのかな
纏わりつく
呑まれていく
沈んでいく
聞こえなくなる
見えなくなる
全てなくなる?
忘れたくない
失くしたくない
離れたくない
そう思っていた私は
どこにあるのかな
不確かな青空
朝日に期待した
星が見えない夜空
喜びに出会って
愛で隠していた
傷を思い出していた「風化」
作品にまつわる質問
この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。
歌詞を書くように書きました。つらくて泣いていた時に勢いで書きました。
感想1
最初の2連を読み、やわい石が転がり削られながら、雨にまじり川に溶け出していくような風景が頭に浮かびました。塞がらない穴を持つ袋は、それでも何度も繕われてきたのかもしれないと思います。情景が切り合わされたように飛んでいくからか、大きな流転のような長いスパンの時間に、「私」も含まれているように感じています。不安げで頼りない心持ちの中でも、情景はたしかにあることを感じました。
感想2
日々転げまわったり、雨に打たれたり、流されるような思いをして、傷ついたり穴が開いたりして変化していく心があると思いを馳せました。風化というと、身に纏わりつく色々が取り壊されるような寂しい感じがしますが、塊がすり減りきってさらさらの砂になり全体に還っていくという悟りじみたプロセスも思い浮かびます。けれどその過程の一つ一つが、主観的には寂しく悲しいものとして感じられてしまいます。
-
仕事終わり 新月の夜 風に吹かれたくて港まで歩いた
対岸を走るトラックと桟橋の光が 夜の潮風に滲んでいた
枯れた喉に 冷たい夜風がしみて せっかくの景色がソフトフォーカスの世界に沈んだ
誰かの声が耳をかすめた気がして 夜空にピントを合わせてみた
「春でもオリオンはまだ浮かんでいるんだ」
アルテミスの代わりになったつもりで見つめていると 彼の左肩が動いたように見えた
真上を見上げれば 真っ赤な光が点滅しながら流れていた
やがて彼の左肩に輝いていたオレンジ色の光は東へ流れて行った
耳元でまだ誰かがないている
その声に答えるように 雲が空を覆い始めた
再び空の色が見えた時 彼は元の姿とは違っていた
港の星座は生きている
ひとりで歩くプロムナードも 少しだけ色づいて見えたオリオンは生きていた
作品にまつわる質問
この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。
とある仕事で幕張に行った際の帰り、ZOZOマリンスタジアムの裏で星の光と航空輸送機の光が交わる空を見上げていました。
綺麗だったなぁ感想1
読んでいると潮風の匂いが鼻をくすぐり、夜空の星々が瞼の裏に映るようでした。ふとした風景が心身を癒してくれることがあり、そのときはこの星に歓迎されているような気がして嬉しくなります。月は冬にオリオン座を通過しますが、夜空に彼が浮かんでいるかぎりアルテミスは目を離さないのだろうと思いました。
感想2
夜のネオン、通り過ぎる風、海に移る光、星の光、別々の意味を持ち、別々の時代を生きるものがまるで同じところで呼吸をしているように感じられるのはなぜなんでしょう。夜というのはそういう時間のように思いました。一人でふと夜の海に行きたくなる気持ちがよみがえってきて、どこか救われるところのある景色だなと思いました
-
ふわふわ毛並み
足のぷにぷに
よく伸びる四肢
にゃあにゃあにゃあ
心もやわらか 来世はねこに
路地うら生まれ
草むら生まれ
毛布のなか生まれ
にゃあにゃあにゃあ
しなやかに生きる 来世はねこに
白 黒 茶色 おひさまのにおい
黒 桃 あずき ポップコーンのにおい
青 緑 こはく じっと見つめる
にゃあにゃあにゃあ
なに色だっても美しくある 来世はねこに
気まぐれである
文句ばかりで
時折ひどくさみしがる
にゃあにゃあにゃあ
それですらよい 来世はねこに
近づいてみても怒られないなら
膝の上にも居ていいのなら
畜生道にもすすんで堕ちよう
にゃあにゃあにゃあ
きみになぜられる 来世はねこに
愛されるため 来世はねこに
愛されるため 来世はねこに
愛されるため 来世はねこに!来世はねこに
作品にまつわる質問
この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。
私は飼い猫たちから、人への甘え方や愛され方、異議申し立ての方法、人生の過ごし方などたくさんのことをご教授いただきました
感想1
猫に対する愛情とリスペクトに溢れた表現の一つ一つに、読んでいると幸せな気持ちになれるような気がしました。柔らかさの中にも自由奔放さを備えているところには、思わず憧れてしまう私がいます。ビー玉のようにキラリと輝く瞳は、じっと見ていると吸い込まれそうな不思議な魅力があるように思います。
感想2
人間が考える「固体」とか「個体」とか「人間の常識」みたいなものを、するするしなやかにやわらかに超えていくのが猫という存在のような気がします。私も猫や犬やインコと生活していたことがありますが、自分のペースや自分の距離感というものを持っているのは猫が一番な気がします。自分であるまま、心を交わすことができるような。「来世はねこに!」と繰り返されるのは、歌のようでも標語のようでもあって、かわいいなと思いました。
-
部屋を癒す事
作品にまつわる質問
この作品の「生きのびポイント」はどこですか?
フォルダに入った写真よりも
自分で描いた絵の方が何故か落ち着きます感想1
淡い水彩で描かれた赤紫色の花弁の中に黄色いおしべが華やかで、みずみずしさを感じました。つぼみの滲むような色合いも素敵で、この絵を眺めていて落ち着くのはわかる気がすると思いました。絵を描くことや描いた絵を見ることは、自分自身を調律するような機能も果たしているのかな?と想像しました。
感想2
写真と絵画の違い…写真はあなたの目線をそのまま切り取れるもの、絵画はあなたが見て心に投影した風景を、手を通じて再現するものだと考えました。その心象を自分で再現する作業とその結果を見ることが、あなたの心を癒やしているのかなと想像していました。「部屋を癒やす」という表現がとても興味深かったです。手がけた絵を部屋に飾ることで生活空間が彩られる、そんな素敵な風景を思い浮かべました。
-
🔵◯🔵◯🔵
作品にまつわる質問
この作品の好きなところを教えてください。
描いてて疲れないとこ
感想1
泡のようにも、きれいな石のようにも感じました。拾いあつめたくなるような優しい色。。私もノートに目的もなくたくさん丸を書いたことが何度もあるのですが、ほかの形とは違うよさがある気がします。なんだろう。これは小さい方から広がっていったのかな、じっとみていたら、星が流れていくみたいにも見えてきました。
感想2
色鉛筆だからこその透明感なのか、涼しげなブルーを基調としたガラスビーズの集まりのように見えました。色のバランスなども考えながら塗っていたのでしょうか。描いていて疲れないというのも、程よく肩の力が抜けた感じが全体の優しい雰囲気に通じているのかなと考えたりしています。
-
謎めいた存在
作品にまつわる質問
この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。
夢に出てきた謎の生物、
森の奥深くの廃墟に佇んでいて
大きく不気味な存在だったが、
それはとても落ち着いていて、穏やかだった。身体は硬くて冷たく身体にはゴミなどが刺さっている生物だった感想1
黒くておおきなふしぎのいきものが、ちいさくまるまった子をじっと守っているようで、不思議にやさしい絵に感じました。苦しさから守られた森ではゆったりした時間がながれていたのかな。この生き物の目は鮮やかで、心の内側に鮮やかなたましいを持っているのだろうと思いました。私は自分が怪物かな?と思う時があるのですが、怪物でも、穏やかな生き物になりたい気がしています。
感想2
一見びっくりしてしまうような見てくれに思いましたが、動作も目つきも柔らかく、この存在の冷たく硬い体の内側にある、温かくて優しい心が溢れ出しているように感じました。身体の無数の傷から、きっとこの存在は傷つけられる痛みや一人ぼっちの悲しみを知っていて、だからこそ蹲って泣いている人に寄り添うことができるのではないかと思いました。
-
恋しい
作品にまつわる質問
この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。
この作品の「貴方」というのは故人や版権キャラクターを指す。
ただ、愛している感想1
夜に向かう夕焼けの空のような髪、頭から溢れていくのは夢なのでしょうか。夢の世界が鮮やかに広がっているイメージをしました。夢での逢瀬はなんだか古典文学のようだと感じました。目覚めた瞬間に会えないことを悟るから、寂しさも際立つのかな……
感想2
本当は夢の中ではなくて、現実で会って話したり触れたりしたいが、それが叶わないどうしようもなさが涙となって流れている切なさを感じました。実在の人物との双方向性の愛が至高とされる向きが幅を利かせている社会ですが、思いに貴賤は無い。夢の中や頭の中にいる愛しい人は、触れられなくてもずっとあなたと一緒なんだと思う。
-
半袖を着る人が増えて
夏の気配を感じる
だんだんと近づいてくる次の季節に
私は恐怖を感じた
ふと自分の腕に目を落とすと
傷だらけで汚くてすごく虚しくなる
自分だけ周りの変化についてけなくて
取り残されたような感覚になる
これ以上暑くならないでほしい焦り
作品にまつわる質問
この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。
最近、毎日のように感じていることです
感想1
気づかれずに取り残されることも、気づかれてしまうことも怖くて寒い感じがして、それなのに現実は夏に向かっている。夏は傷は膿むし暑くて隠しにくいし、体力も気力も日差しに吸い取られてしまう。違うかもしれないけど、もしかしたら傷だらけの腕には自傷の跡があるのかなと、自傷の傷が腕にわりとある私はまず想像しました。
感想2
もはや夏と冬しかないんじゃないかと思えてしまう昨今の気候変動ですが、万年長袖の私も、近づいてくる暑さに戦々恐々としています。自分ではどうしようもないことを目の前にすると、立ち向かうことよりも不安でいっぱいになってしまうのは、確かにそうだよな・・と思った私がいました。
-
終わりさえ
美しくあれ
祈る声
縛られ沈む
救済の船
緩やかに
落ち続けてる
日々は砂
忘れる事が
救いだったら
続くこと
嘆くぼく見て
泣くキミに
だけど聴いてよ
終わりは救い
永遠に
痛みとともに
生きるのが
幸福だとは
思えないので
繋がりが
人の証左と
思えずに
酸素 欠乏
閉じたカーテン
愛故に
音を無くした
ことのはが
静かにしなる
あれは泣き声言葉の集積地
作品にまつわる質問
この作品の「生きのびポイント」はどこですか?
自分の思考や感情をそのまま口に出すと“怒られたり否定されて終わる”という経験を多くしてきたので、作品(短歌)という形に昇華する事で良し悪しに関わらずこの世界にあって良いと個人的にだが思う事ができる。
感想1
全体に「音」を感じる短歌連作だと感じました。聞こえない音や声を聞こうと、耳を澄ますような。一般の短歌とは違って改行して並べられていることで、ひとつの詩のようにも感じながら読みました。私も定型詩の詩型ではさだまった文字数があることによって言葉が現れてくる、そこにあることを許されるような瞬間がある気がします。「幸福だとは/思えないので」の下の句に、連句のようにあらたな上の句をつなげてみたいような気がしました。
感想2
まず、タイトルの「言葉の集積地」という表現がいいなぁと思いました。一つ一つの言葉には、水面をなぞるような静けさと言いようのない寂しさを感じました。それは、あなたが日常の中で抱えている悲しみの断片でもあるのだろうかと想像しました。
-
幼稚園の帰り道
ツツジの花をむしり取って
つんと香る
甘いお酒の
汁をすすった
おとなになったがきがした
小学3年生の帰り道
友達と喧嘩をした
もやもやした霧に覆われて
いっぱい苦しい胸になった
「ごめんね」が
喉縁に詰まって言えなかった
大人になれないとおもった
中学1年生の部活帰り
家に帰りたくないと思った
ため息を呑み込んで
夜のベンチにすわって
鈴虫の音にみとれてた
大人に成りたくないと思った
高校3年生の受験期
とにかく勉強しまくった
朝から晩まで
夢の中でも
何者かになるために
用もないけど勉強した
もう大人には為れないと悟った
18の今
私は「大人」になったらしい
賑やかなショッピングモール
満開に咲いたチューリップ
満月が照らす夜
フェスで鳴り響くロックンロール
いつものように
電車に揺られ通り過ぎていく
私はたしかにここにいる
「おとな」に成れないけど
「大人」に為りました
「わたし」に成れないけど
「私」に為りました
それでも
たしかに
いつでもそこに
わたしはいた為る
作品にまつわる質問
この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。
いつまでも過去を懐古することがやめられません。現実感は薄くても、過去は確かにあって今も確かにある。電車で大学に向かう途中、窓の外を眺めながら綴った詩です。
感想1
こどものころ、ツツジの蜜はすごくあまく感じたけれど、もうずっと味わっていないなと思う。(大人になって知ったけれど、毒がある種類もあるらしい。)さまざまな瞬間の風景が、香りや音や、心の動きが通り過ぎていくように感じた。おとな/大人って言葉の持つ意味が、すこしずつ変わっていって、どんどん窮屈なものになっていったのかなと思う。だけどその合間に記憶とつながってきた「わたし」もいるんだと思った。ほんとうは「おとな」であったり「大人」であったり「私」でいたり「わたし」でいたり、いろいろな瞬間いろいろな立ち位置、いろいろな顔があるのだと思う。
感想2
定義も提示されぬまま、成ることを押し付けられた「おとな」像。しかし、それなりに人生を過ごし、社会的に「大人」と為った今日日分かったことは、「おとな」という状態は曖昧で不確かなものであるということ。成るというのは、何かを実現した状態だが、曖昧な像には成りようがない。しかし、私は常に変化し続けていることには間違いがないと思う。
感想1
パッと見た瞬間、光が差し込んだ教会のステンドグラスのように感じました。しばらく眺めていると、切り抜いた模様から夕焼けの空を見ているようにも感じました。散りばめられた幾何学模様と背景の柔らかい色合いが、優しいリズムになっているように思いました。
感想2
見た瞬間、万華鏡のようだなと思った。よく見ていると雲があるようにも見えてきたし、どこかはわからないけれど、とても遠い場所にも見えてきた。不思議な形をしているようで、でも整っている気もして面白い。もしこれが万華鏡だったら、グルグルと動かして、いろんな形にしてみたい。そんな風に自由さも感じられる作品だと思ったよ。