経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

発達障害グレーゾーン

私は発達障害グレーゾーン。ADHDと自閉症スペクトラムの両方を持ってる。なぜここに書こうと思ったのかというと、「自閉スペクトラムと優等生気質」という経験談を見たからだ。私と同じ境遇の人がいるということを知って少しホットした。
私はADHDの作動記憶が苦手ですぐに忘れてしまう。例えば、仕事でコピーの原本があることを忘れてしまって、シュレッターにかけてしまう。ケアレスミスが多くて、仕事の人たちから怒られてばかりで辛い。
自閉症スペクトラムで臨機応変な対応ができない。コミュニケーションを取るのが苦手で、仕事の人たちとの会話に困る。
会社のカウンセラーから発達障害の傾向があることを言ってもらったけど、「学校では困らなかったの?」と強い言い方されて何も言えなかった。上司たちは発達障害が言い訳に聞こえるみたい。
職場の人たちはすぐに色んなことができて、何も発達障害の傾向がない。本当の健常者。

私は高校の時いじめられてから精神科通いしてる。そこの心理検査を受けて発達障害グレーゾーンと言われた。

発達障害の人は就活で使われる筆記試験が苦手だ。いつも筆記試験で落とされてしまった。今の職場は筆記試験をしないところでなんとか内定もらえた。なんとか内定もらえたから頑張ろうと思ってもうまくいかなくて辛い。

だったら、障害者手帳取って、障害者枠で就活すればよかったのでは?と思う人もいるだろう。でも精神科の先生は「あなたはIQが高いから普通の就活しなさい」と言った。親に相談しても健常者と同じ会社に勤めてほしいと言った。

でも私は発達障害のせいで仕事で困ってる。今まで私は親に期待に応えるようにしてた。高校も大学も親に勧められて入学した。でもそれがあったから今の職場に内定もらえた。そこは感謝してる。でも健常者として求められる仕事ができなくて困ってる。

もし転職するなら障害者手帳取って、障害者枠で転職したいと思う。でもできれば働かずに生活できたら良いなと思ってしまう。

私は高校の時、見た目が悪いのと自閉症スペクトラムでコミュニケーションをとるのが苦手でいじめられてから高校のカウンセラー、大学のカウンセラー、精神科のカウンセラー、会社のカウンセラーとカウンセリングしてきた。カウンセリング歴は8年にもなる。でも会社のカウンセラー以外はお前のいじめは妄想だろという感じ。私が飲んでる精神科の薬は元々統合失調症の薬として承認された薬。色んな精神科の薬を飲んだけど、効かなかった。それで飲むことになった。その薬を飲んでからはうつの症状がなくなった。でもその薬を飲んで言というと、誰も私がいじめられていたことを信じてくれない。大学のカウンセラーは「それっていじめられていると勘違いする人が飲む薬だよね」と言ってきた。結局私の妄想になるんだなと思った。
私の通ってた高校の生徒や先生は富裕層ばかりだった。タワマンに住んだり、高級住宅街に住んだり一年に何度も海外旅行に行く人が多かった。その中で田舎者の私は馬鹿にされた。見た目がK-POPアイドルみたいな人が多くて、骨格が大きい私は浮いてしまった。高校の先生は「どんな高校時代を送ったかで人生決まる」と言ってきた。それってお前はいじめられているから変な人生しか送れないと言いたいみたい。他の先生は「貧困層は太ってて、富裕層は痩せてる」と言ってきた。それってお前は太ってて貧困層だと言いたいみたい。私は身長が162cmで体重が52kgで普通の体型なのになんで?と思った。体育の先生は私をいじめてくる人たちと一緒に笑ってきていじめがエスカレートした。その先生はやタワマンの高層階に住む先生で富裕層は敵なんだと思った。
会社のカウンセラーはいい人。初めて本当の味方ができた。その人にその薬の副作用に注意力低下とあるからそれもケアレスミスの原因かもと言われて、本当はやってはいけないけど、薬を毎日一錠しか飲まないようにしてみた。そうしたら、少しだけケアレスミスが減った。でも100が80になっただけで、ミスしてることには変わりはない。

職場の上司から新卒で入社して試用期間が終わったあと、非常勤になってくれと言われて、今は非常勤。非常勤は半年に一度更新があって、更新されるかビクビクしながら生きてる。クビにならないと良いなと思う。
通ってる精神科の先生は発達障害の薬を出せない先生。今度会った時に紹介状書いてもらって、発達障害の薬を飲みたい。もう耐えられない。

絶望しかないけど、毎日ため息をつきながら遅刻せずに会社に行ってる。
色んなことがあるけど、頑張っていきたい。

感想1

経験談の投稿をありがとうございます。

まずはじめに、他の方の経験談を読んで書きに来てくれたことに対して、感謝の気持ちをお伝えしたくなりました。誰かの経験談を読むことでこうしてつながっていくというのは純粋にうれしいなと感じました。ありがとうございます。

さて、あなたの経験談を読ませていただいて感じたのは、あなたが発達障がいを巡って、多くの理不尽な経験をしてきたのだなということでした。
私はいわゆる健常者なのですが、「発達障害が言い訳」などと思う(あなたからそう見える)健常者は、この社会が発達障がいの人向けに作られていない=(たまたま)健常者仕様の社会となっているということ・自身がその優位性を持っていることを知らないのだろうと思い、呆れています。あなたがこれまで出会ってきたカウンセラーも、おそらくは健常者、あるいは、健常者仕様の社会に難なく適応できる立場の人であったのではないだろうかと私には想像され、それゆえに、あなたを傷つけるような言動を平気で(ないし無意識に)してきたのだろうと思え、憤りを覚えています。当然、いじめに対しても腹立たしい気持ちを抱く私がいて、あなたがこれまで経験してきた傷つきは、この社会で優位な立場にいる人たちによる無自覚で理不尽な言動に起因していると思うと、納得がいかないといった気持ちでいっぱいです(荒々しい?言葉が多くなってしまって申し訳ないです…)。
いつだったか、発達障がいに関するある講演を聴講したことがあったのですが、その際に印象に残ったのが「(発達障がいの人は)診断されないと配慮を受けられないのに、診断をされたら差別される可能性があるといった状況に立たされている」というお話でした。あなたが障がい者手帳や障がい者枠などについて書いているあたりを読んでそのお話が思い出され、周りの無知と社会のしなやかでない制度との狭間で揺れ続けてきたあなたの姿を勝手ながら想像しています。障がいがあっても(正確には障がいは社会の側にあると私は考えていますが)自分らしく生きる権利というのは当たり前にあるはずであり、あなたの「絶望」はその権利を周りの無知や環境によって奪われてきたことだと言えるのかと私は考えました。「もう耐えられない」となるほどあなたを追い詰める社会はおかしいと思いますし、「インクルーシブな社会」などと昨今よく言われるようになってきましたが、現状はまだまだ程遠いのだということもあなたの投稿を読んで改めて感じています。少しでもよりよい社会にしていきたいと(微力ですが)私は思いますし、あなたのように実際に「絶望」を経験している人たち(あなたの言う「同じ境遇の人」やあなたの「味方」も含む)の視点から「よい社会」の姿を考えたいと思うので、もしよければまたお話を聞かせてもらえたら幸いです。

感想2

タイトルの通りグレーゾーンの大変さや苦しさがよくわかる経験談でした。私たちはみんなそれぞれ個性や特性を持っていますが、社会の都合に合わない(多くは働くことが難しいという能力で線を引かれます)と「障がい」というカテゴリーが用意されていて、支援を受けたり、配慮を受けることができる仕組みになっています。それが福祉制度や社会保障制度だと思いますが、あなたのようにカテゴリーに当てはまるか当てはまらないかの範囲にいると、努力不足など、いわゆる個人のせいにされてしまうことがありますが、とても理不尽だと思います。そもそも、障がいという概念も当事者には責任はないはずで、社会の都合でレッテルを貼られ、それが差別や偏見につながってしまうこともまた理不尽だと感じています。
そしてそれ以上に、障がいかどうかという以前に自分のことを決めつけられる、理解してもらえない、排除されることが何よりもつらいということをあなたの経験談は伝えているように思いました。
経験談を読む限り、あなたはあなたなりに懸命に生きてきただけであって、責められたり、不当な扱いを受ける理由はないと私は思いました。あなたが「障害者手帳をもらいたい」と思うのは自分の苦しみを分かってもらいたい、認めてほしい、これ以上、自分のせいにされたくないという叫びのように感じています。もちろん、手帳をもらって障害者枠で働くこともその一つの方法だと思いますが、障がいを含めて、あなたという一人の人について理解者が増えていくことを願っています。今のところ医療や職場、過去には学校と理解者はいなかったようですが、他の経験談を読んでも分かるように、理解できる人はいると思います。身近なところですぐに出会うことは難しいかもしれないので、よかったらこれからも死にトリに来てください。そして、身近なところにも実は分からないだけで、そうした人もいると思いますので、見逃さないようにアンテナを張っていてほしいと思いました。

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