生きづらさを感じる人が創る
のびアート
のびアートとは?詳しくは
こちら投稿はアプリからできます。
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コップは、空だからこそ意味がある空だからこそ、何かを溜めることができる
そう誰かが言っていた
じゃあ、どうやって空にするの?
今、コップに溜まっている涙は
どうやったらなくすことができるの?
空のコップ
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それはコップなんだって
満杯のコップなんだって透明かな
にごっていてもいいのかななにをそそいだの
なにがはいってるの
なにをはぐくんだのそれはコップ
でもコップなにか意味があるの
どうしてコップなのこのこえは届くの
届くといいね
届くといいな「 コップ 」
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話してわかる青りんご
目を見てわかる赤りんご
あなたのその目は青りんご
僕のはなしは赤りんご
きっと僕らはわかりあえない
それが僕のまなざし
「赤りんご青りんご」
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解けなくなった靴紐と青くなった左足に
約束だからね、絶対ね、噛み砕いた痛み止め
血の巡るうちに進もう また静かに塗りつぶされる前に
火のゆらぎ 水面の穏やかな心地に瞼落として
頑なに 変わらなかった僕のワガママ
鍵を落とした 待ちぼうけ駐輪場の隅
短命なスカート 感銘は全貌な しょうがないため息
擦れたカバンの底に隠した 赤点の答案 隠そうか思案
イヤホンで影は隠せない ああ まただ 捨てられてく言葉たち ぶれたレンズではとらえられない
解くことのない誤解と青くなったアザたち
ありえないよ、もうやめてよ、捨てられた痛み止め
息のあるうちに進もう またいないフリをされる前に
雨の午後 桜は散る 薄暗い棚の隙間 並ぶは後悔か
もう一度戻りたい何も知らなかったあの日に
残念だね、仕方ないね、噛み砕いたその言葉
ドアは開いてしまった 知らないフリはできない
泣けないから笑えない 消えた火の始末 誰のせい
もう味のしないレモネード 嵐の後 後味の悪いティータイム
眼鏡で音は探せない 二度と 会うことはないメロディー 震える手では引き止められない
解けてなくなった雪と赤くなった頬に
約束だからね、絶対ね、噛み砕いた処方箋
血の巡るうちに進もう また静かに塗りつぶされる前に
解けなくなった靴紐と青くなった左足に
約束だからね、絶対ね、噛み砕いた処方箋
血の巡るうちに進もう また静かに塗りつぶされる前に
静かの春
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パン工房で働いてた。通勤バスの中で、立ち並ぶ家をいつも当たり前のように眺めていた。今では、引っ越ししてしまって、あの光景を2度と見れなくなった。
それは、今もそうかな。今働いている会社で会う人、見える景色、イベント。それもいつしか見れなくなってしまう。ちょっと悲しい。失って気づくもの
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満月 欠けたところが何もない完璧なもの
完璧を求めて走ってきたけど
いつだって愛されるのは不完全
どこか欠けててそれが魅力綺麗だったのは満月の次の日の少し擦り減った月
不完全
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私の花びら 人魚の瞳(め)
木のスプーン 白うさぎのしっぽ
飛行機の窓の欠片 黒マスクのくじらの欠伸
雷雲の黒い泡 やどかりに追われる白い車
かぼすの木の根っこ 虹色になった冥王星
水溜まりに浮かぶ犬の消しごむ アゲハ蝶の羽から流れる雲
沈黙の鉛筆 蜘蛛の巣に抱かれるぬいぐるみの鼻
林檎の雪化粧 半月の沈んだ海底で焼くマフィンの栗
ありふれた今
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知る雪つかみ望む その羽根 月日の背中 やさしい石 さやかな背伸び 狐は望むその三日月 ゆるし
(しるゆきつかみのそむそのはねつきひのせなかやさしいいしさやかなせのひきつねはのそむそのみかつきゆるし)
回文(三日月)
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いつでも会える人は、いつか会えなくなる。
いつでも見れる景色は、いつか見れなくなる。
いつでも出来ることは、いつか出来なくなる。
今、目の前にある当たり前がとても幸せなことに気づいてください。
本当に大切なモノは、すぐ側にあります。
失ってしまう前に気づいてください。
そして、今この瞬間を大切に楽しみましょう。
過去にいた人は、今の為に存在していたかも知れない。大切なもの
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わたしは、トタンでできたバラック小屋の集落で暮らしている。この町では、50歳になる女性は、髪を脱色する儀式をしなければならない。わたしは、黒髪で腰まで伸ばしていた。そんな、わたしにも、その時が訪れた。町内会長のもとに赴き、皆が見てる前で、脱色剤が頭頂部から雑に塗られていく。だんだん、冷たく重く感じる。目を開けて鏡を見ると、わたしの髪は、まだらの茶髪や金髪になっていた。そこから、緑やオレンジ色のヘナが塗られ完成した頃には、わたしの髪は、バラック小屋のような、寂れてまだらな茶髪にコケが生えたような緑、埃でくすんだ屋根のような赤オレンジの髪色に染まっていた。皆は、喜んでいる。わたしも、喜んでもらえて嬉しいですと答えた。次の日から、わたしも町の皆と一緒に祈りを捧げました。
羽衣草
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雨はいつも私の身体に降っている自室のベッドに横たわりながら、
天井なんて存在しないみたいに雨粒は世界を通過して私の身体に落ちてくる
雨の日だって、晴れの日だって、
ただ無機質に私の身体に落ちて、そこで初めてこの世界に気がついたみたいに、ポツンと音を立てて、私の身体に波紋をつくる
それは体表だったり、体内だったり、
雨粒は当たった場所を波立たせ、そして吸収されていく
ぽこんっと空き缶に当たったみたいな澄んだ高い音がした
私の腎臓あたりは空っぽの缶でできているのかもしれない
瞳に当たった雨粒はコトンと優しい音がしてそのまま溢れた
奏でる雨が私の身体に溶けていく
そうしたら、この雨みたいに私は世界と干渉できなくなるんだろうな
誰も私に気が付かない
私は誰にも触れられなくて、存在も感じなくなるんだろうな
サーサーザーザーと降り続く雨が私の身体に収まりきらず水たまりができていく
ノイズのような雨音が世界を遠ざける
水たまりに沈んでいく
雨に呑まれていく
雨
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ほら…きのうまでの降り続いた雨があがり
大好きな君とも、もっともっと好きになれる
ほら…虹が街まで架かってる
あの日君と見た空は
いつまでも色褪せることはない
空の欠片