経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

働くのが怖い

3年前、無職になってからずっと仕事を探しています。平日5時になると、ハローワークの求人が更新されるのでチェックします。今日もなかったと思ってアプリを閉じる日が続きます。親に寄生して引きこもっています。苦しいです。辛いです。消えたいです。条件に近い職場の面接は何回もしました。書類で落とされたこともあります。ある会社ではメンタルが弱い人は無理ですからと門前払いされました。私は、8年前に軽いうつ病と診断され通院していました。「こちらとしては、長く勤めて欲しいのですが、あなたは何度も仕事を変えられているのが気になります。」と言われたこともあります。「パートや契約や派遣で時給も上がらないのに、仕事量だけが年々増えていく職場で、あなたは長く勤められるのですか?」叫びたかったです。面接をすると、どこも求人票に記載されていない仕事の説明もされます。最低賃金であれもこれもやって欲しいという企業側の意向を聞くと怒りで苦しくなってきます。うつ病になる前、社員の3分の2以下の賃金で社員と同等の仕事をさせられ潰されたことを思い出してしまうのです。同時に間違えないように、納期に間に合うようにと頭が腫れて絞り込まれるような感覚を覚えながら、必死に一人で仕事をこなしていたことも思い出します。不安に駆られ、面接担当者に仕事の内容、職場環境、駐車場の場所に至るまで聞いてしまう。担当者は私の異常なほどの必死さに不信感を覚えて断られることもあるし、自分がどうしようもなく不安になり断ってしまう。その繰り返しで月日が過ぎてしまいました。市の就業支援を利用したこともあります。担当者はとても熱心で親切な方で、私の病気の話も聞いてくれた上でできそうな仕事を何度も紹介してくれました。「こういう仕事があるのですがどうですか?」と電話がある度に、「すみません、電話対応は耳が痛くなるので。」とか「通勤距離が長いので。」とか「体力が無いので製造でフルタイムは無理そうです。」と断ってしまいました。1年過ぎたころに、担当の方が「あなたは仕事の悪い所ばかりを見つけ出して拒否してしまうのね。もしかしたら仕事ができる精神状態ではないのかもしれませんよ。再度、精神科などに受診して相談されてみてはいかがですか?」と言われてしまいました。その言葉を最後に、支援事業は年度末に打ち切られ、支援を受けることができなくなりました。受診はしていません。以前8年精神病院に通っていました。その間に転職をして、睡眠導入剤と抗不安薬を使用しながら5年仕事を続けました。続けるうちに薬を止められるどころか、薬を飲んでも仕事に通うのが苦痛になってきてしまい、仕事を辞めるにしたのです。断薬に半年もかかり、離脱症状はとても苦しかったです。もう二度と薬を飲みながら仕事するのは嫌なのですが、担当者が言ったように、私は薬を飲まなければ仕事ができないのかもしれません。最初は親身になってくれたハローワークの職員も、最近では「本当に仕事をする気があるのですか?」という態度で対応されてしまいます。職員の気持ちもわかります。私だってそうしてしまうでしょう。でもとても悲しくて辛いです。どうしたら仕事が決められるのかわかりません。何を基準に選べばいいのか、どうしたら長く勤められる仕事を探せるのか。そもそも、私が長く勤められる仕事なんてあるのだろうかと暗い気持ちになります。自分の決定全てに自信がないのです。やってもすぐ辞めたくなりそうだし、やらなくても後悔しそうなのです。独りでそのことばかりが頭をグルグル回って気が狂いそうです。最近は眠れなくなってしまいました。朝方まで布団でモンモンとしています。眠れないので昼間は物凄い鬱と不安で押しつぶされそうな感じがします。苦しくて横になっていることしかできません。もうどうしたらいいかわからないのです。「このまま意識がなくなって死んでしまえばいいのに。」と毎日思うのです。

感想1

経験談を読ませていただきました。私もよく「(なるべく)無理をしない」ということ「働く」ことの両立の難しさに絶望的な気持ちになることがあるので、状況が一緒ではないかもしれませんが、共感しながら読みました。読んでいて、投稿者さんの感じている不安や、今でさえしんどいのにその上に色々なことを要求されるつらさを感じました。

就業支援を打ち切られたという話を読んで、支援や社会福祉の問題だと感じました。
様々な支援制度がありますが、それには対象者が定められていて、その定義の間で対象としてもらえないこともあり、そうなったらどうしたらいいというのだろう?と思うことが少なくありません。
また、「働く」というときに、「普通はフルタイムで働くもの」「基本的には転職はしないもの」というような想定がされていることが多く、個人的には非合理的だと感じるし、もっと柔軟に変化する必要があると思っています。

「働くのが怖い」というタイトルでしたが、読んでみると、「働く」そのものというより、「働く」というものに勝手に付けられた条件やハードルが柔軟ではなさすぎて、途方に暮れているような状況なのかもしれないと想像しました。
私は人それぞれできることをするのはいいことなのかなと思っていますが、できることは人それぞれだし、状況によっても常に変化するものなので、その時々に合わせてやっていけばいいと思います。また、それが必ずしも、狭い意味での「働く」「仕事」である必要もないと思います。(例えば体力がものすごくある人だとしても、風邪を引いた時は、まず休んで回復するのが「できること」の最優先事項ではないかと私は思います)
不安がある中で眠れない状況も続いているということで、いろいろなことを考えてしまい、投稿者さんがゆっくり休めていないのかなとも想像しました。また、気持ちを伝えたり、一緒に考えたりできる相手が身近にいるか気になりました。もしいないようだったら、気持ちを書く場所として「とりコミュ」という掲示板を使ったり、連携団体がやっている「ぷらっとチャット」を使ったりしてみるのもいいかもしれないと思いました。

感想2

今の社会の中で組織に属して働くことの苦しさの一例を教えてもらうような内容でした。「働く」というより、私には「社会適応」の苦しみのように感じながら読みました。学校も同じところがあると思うのですが、集団に属すと私は個人よりも集団や社会の調和のようなものをいつも重んじろと言われているようなプレッシャーがあると感じています。(自分はそれが嫌で極力、あまり組織に属することを避けています)
個人が持っている力や可能性を集めて集団や組織にするのではなく、集団や組織の利益が優先され、それに個人が合わせなくてはならないのであれば、合わせられない人は無理を強いられてうまく力を発揮できないのも当然のことだろうと思います。
人にはもともと備わった能力があり、得意不得意がありますし、経験してきた環境によって、身につけていることや学んできたことにも違いがあります。それなのに、今の社会で集団や組織の利益に適した存在は認められて、そうではない人はそうなるように求められ、無理をすると心身が壊れてしまうか、無理をしても適応できない人は社会から否定されるという構図がかなり強くあるように思っています。そんな構図の中で、自分らしく生きることはとても困難であることも容易に想像できます。
しかし、苦労なく適応できる人、もしくは苦労しながら適応している人にとっては、適応できないことは努力不足だという捉え方になってしまうのだろうと思います。あなたが関わってきた就業支援やハローワークの担当者はその視点からあなたのことを見ているのだろうと思いました。
視点を変えると、あなた自身は自分の苦手なことや努力を強いられて続かなくなるポイントなどをよく理解しているように感じました。それを建設的に伝えても、受け入れる会社や支援機関のキャパや理解が少なければワガママであるとか、やる気がないように解釈されてしまうのだろうと思うと、両者の見えている世界は相当違うことを痛感しました。
とはいっても、仕事はある程度の結果が求められるところでもあります。結果を出すために求められることも生じます。あなたの経験談を読んで、両者の見える世界の違いがもう少し歩み寄ることはできないものかと考えています。あなたは自身が働くために必要なことがあること、そしてその必要なことを調整してくれるいわゆる支援が必要なこともわかっていて、その支援は既存のものでは有効ではないと感じているのだろうと思いました。だから、どんな支援だったら、有効なのか聞いてみたいと思いました。それを必要としている人はたくさんいると私は感じています。

お返事1

私の体験談を読んでいただきありがとうございました。心のこもった感想が届いたことがとても嬉しくて、何度も何度も読み返しました。体験談を書いて送ったことで気持ちが少し楽にはなりましたが、「働く」のが怖くてまだ就活中なのは変わりません。感想を読ませていただいて、いろいろ気づくことができました。「働く」というものに勝手に付けられた条件に途方にくれているというのは、まさに私の気持ちそのものでした。また、両者の見えている世界は相当違うと痛感したという言葉には、私の「働く」は世間一般の「働く」とは違ってるのだと理解しました。まだ、どうしたら「働く」恐怖を克服できるかわかりませんが、就活を続けていこうと思います。また落ち込んだり、自暴自棄になったりすると思うので、「とりコミュ」や「ぷらっとチャット」と利用したいと思います。

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