経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

家の内でも外でも苦しい

最初は二つ目のおいて行かれた感が投稿のきっかけだったのですが、書いているうちに一つ目の話がメインになってきたかもしれません。
1 仕事楽しくないけど、家にいるの全然楽しくない。一人で部屋に引きこもっているのが一番安らげる時間。一人暮らしに踏み出したいのに外に向かう元気が出ない。一度父親と衝突して家が嫌になって物件探しまでして契約書ももらったのに、すごくつらくなって結局引っ越しやめてしまった。父は私に結婚してほしいみたいだけど、自分が何をして私に何を見せたかを覚えてない。わさびが出ない程度で腹立てて居間のテーブルのガラス砕いてその後片づけを奥さん(私の母親)にやらせて自分は先に寝るってどんなモラハラDVだよって思う。そんなもの見せられて結婚願望芽生えるわけないだろって思う。昔から私にだけ優しくして好かれようとする態度に違和感があって成長するごとに話さなくなっていったけど、決定的にかかわりたくなくなった。翌日おかあさんに優しくしろって注意したけど、もう情けなくて泣きそうでつらかった。なんで父親に女の扱いが悪いって理由で説教なんかしないといけないのかって。今でも苦しい。情けない。自分が住んでいる家にああいう生き物が毎日帰ってくるのは恐ろしい、だったら結婚しない方がいいと思った。なのに、昨年衝突した時にはその事件を本人は忘れてたのがますます許せない。家族の良さを見せなかったのに私の態度を非難しこのままじゃ家族は凍りついていくと主張し、何故か身を固めろだのそうして今まで日本はやってきたんだとか話が飛躍し(ここに一番傷ついた)、思いついたことを脈絡なく話しているようで、父がすっかり老人の話し方をするようになっていることに愕然とした。なんで私が話さなくなったのかの根拠を伝えようとテーブルを壊した事件のことを話したら、それは母が壊したんだと言い出した。相手は忘れているから責められないこの理不尽に狂いそうになった。あれは自分の加害行為を忘れて、自分をさも良き優しい夫で父親と思ってる。何をしたかを忘れてるからあんないい顔ができる。後日、家を出ようと思う、自分の加害行為を忘れているなら話なんてできない、今まで模範的にやってきたのにさらに結婚出産まで期待されるのは気が変になる、家や国のために産めよ育てよを強要されたことが傷になった、一人になりたい、人生をあなたの理想に捧げることに疲れた、諸々をメールに書いて送った。返信はなく、さらにお互い距離をおいて会話がなくなり、疎遠になった。でも接点がなくなったことにほっとしている。話せばまたわかりあえず、傷つけあうことになるからもう対話する勇気も元気もない。このまま逃げ切ってしまいたい。だから家にいるのも楽しくない。父親については、私の人生を自分のものとみなし、結婚させて子を産ませる道具とみなしたことは絶対に許せない。私が結婚という道から一歩引いたきっかけが自分にあることを都合よく忘れ、家族を語り、自分の知り合いの男と引き合わせようとしたことを許せない。関わりあいになる気も起こらない。
でも一方で私というはずれくじを引いた父親に少し同情している。もっと素直で親の言うことを聞く娘が生まれていれば、今頃は誰かのおじいちゃんになれていたかもしれない。孫の話が友達とできていたかもしれない。理想の人生を与えてあげられない私が娘で災難だろうなと思う。死にたいとまではいかなくても、「生まれてきてごめんね」と思う。
母はまずトラブルにかかわろうとしない。関係は悪くないと思うけど深刻な話には取り合ってくれない。兄も私と同じように結婚していないし、悪い関係ではないけど真面目な話ができる関係を築けなかった。家にいるのが苦しい。
2 家の外でも、会社から大事にされてないと感じるのに退職や転職に踏み切れなくて、ここから離れたらもう拾ってくれる会社ないんじゃないかと思ってしまう。依存してると自覚してるのに外に向けて動く元気がない。一緒に同じ業務してる人が退職するって聞いて、何か心がぐしゃぐしゃになって心安らげる場所が欲しくなった。ここ数か月で人が減って環境が急に悪化して、愚痴をこぼしあいながらもいつか辞めようと思ってたから、突然聞かされて先を越された気分かもしれない。やめるといいながらできず、最後まで残って真面目に仕事してることに馬鹿らしくなる。上司も部下の業務を理解しているとは思えず、私に一から丁寧に教えてもらう気満々でいるのにも疲れる。会社への恩義も何も感じなくなってるから意欲なんてない。でも外に目を向ける気力がない。
家の内でも外でも不満だらけなのに全然動けない。何もしない楽さに流される自分にも嫌になる。傷をどこで、どこからほぐしていけばいいのかも分からない。なんでこうなっちゃったんだろう。ただ平和に暮らしていたいだけなのに袋小路の気分。

感想1

家にいる時も仕事をして外にいる時も、どこにいても色々なことが頭の中で渦巻いて気持ちが休まる時間がほとんどないことでとても心が疲弊している状態なのではないかなと読んでいて感じました。一人暮らしに向けて動くことや仕事の転職や退職に関してなかなか一歩踏み出すことができないのは、これまで受けてきた様々なダメージの蓄積からきていて、そもそも自分のために前向きに何かをするという感覚ももしかしたら奪われてしまっている(何とかしないととは思うもののそこに実感が湧かないというような)のかもしれないなと想像し、動けなくなってしまうのも無理もないなと私は思います。
お父さんの家庭での振る舞い、それによって植え付けられた結婚や出産への価値観、私自身も幸せな家庭像などを自分の未来に思い描けるような家庭環境で育ってきていないので、投稿者さんのお父さんに対する思いは感覚的に共感できる部分もあって、思わず読みながらうなずいていました。少し気になったのは、お父さんへの怒りや憎しみといった感情だけではなく、老いを重ねていく姿への寂しさや、古い時代の常識を振りかざす姿への残念さ、波風を立てないようにしているお母さんへの不満感など様々な行き場のない複雑な感情が自責感につながっている様な印象を受け、お父さんに対してちゃんと怒り切れない苦しさ(他に良い表現が思いつきませんでした)があるように感じたのですがどうでしょうか。
また、そう簡単に今の状態を楽観的に捉えることは難しいことも承知なのですが、動けないことや何もしない楽さに流されてしまう自分をあまり責めないでほしいなとも勝手ながら思うのでした。投稿者さんにとってどういう社会(環境)であれば平和だと感じられるのか、どういったことで傷が少しでも癒えるのか機会があれば一緒に考えたいなと思いました。また良ければいつでも死にトリに思いや考えを送ってもらえたらなと思います。経験談の投稿ありがとうございました。

感想2

心のうちに押し込めてきた思いを吐き出すような勢いを感じました。おそらく、ため込んでいたから一気に出てきたのでしょう。憤りや理不尽さ、父親に対してかろうじて保ってきた威厳のようなものが全部虚像だったと大きな声で叫んでいるようにも感じました。そして、自分の高校生の頃のシーンを思い出しました。夜遅くに返ってきた私を父親が叱り、説教をしていたのですが、私は最初、やってしまったと申し訳ない気持ちもあったのが、説教を聞いているうちに、「言ってることがめちゃくちゃだ」「父親もただの自己中心的な一人の人間だ」とバカバカしく思えてきて、それ以降、父親に何か言われても冷めた目で見るようになったことを思い出しました。だから、あなたの書いた内容も感覚も非常に共感するところが多くありました。自分よりも弱い者を当たり前に支配しようとすることへの違和感や怒り、女性を道具のように扱うことへの強い異議…こうしたことに違和感がなく、受け入れる人もたくさんいる一方で、あなたのようにおかしい!と明確に表明できる人もいる。その違いは何だろうと考えています。また、そうした強い者への違和感を抱けるからこそ、今の世の中では生きづらいのかもしれないと感じています。私はあなたのような感覚の人がもっともっと増えてもらいたいと思いますし、仲間になりたいと思います。でも、あなたは自分のことを「はずれくじ」だと言います。権威主義的で女性蔑視のお父さんからすると確かにあなたははずれくじかもしれないけれど、私たちのような活動をする者にとっては強い者にまかれず、自分の感覚を大切にしている貴重な当たりくじでしかありません。
今は家にも仕事でも居場所がなく、つらい状況かもしれませんが、私は経験談を読んで、自分の感覚や考え、大切にしていることを信じてほしいと願いました。実際には自信を持てず、くじけそうになることが多いかもしれませんが、自分が自分らしくいられる居場所を見つけたり、少しでも分かってくれそうな人を確保してほしいと思いました。もしも、少しでも死にトリが何か力になれるのなら、これからも参加してもらえると嬉しいです。

お返事1

激しい言い方もあった文章にもかかわらず、どこも否定せず、それでいて気づいていなかった本音をすくいあげてくれる感想に大変救われたような気がしています。ありがとうございます。楽な方に流されることを世間一般は悪いことのように言うかもしれませんが、流されているだけでも精一杯の人もいる、そんな状況が現に存在するし誰でも陥る可能性があることがもっと広まればいいなと思います。
また、仕事に関しては転職活動をして、面接に疲弊して諦めた方が楽だと思うこともありましたが、いいなと思った企業様より内定をいただけました。現職での不安や不満も、同僚の方と話して、今の仕事が嫌になってしまったきっかけの真相が知れて、少しだけ晴れた心地がしています。
家の中では投稿した出来事以来父とは接点がなくなり、何を考えているのかお互いにわかっていないと思います。私が傷ついたり苦しんだりしたことよりも、娘が自分の思い通りに生きないことの方が悲しいんだろうなと卑屈な想像がよぎることも多々ありますが、それでも、自分を傷つけてきた人と話さずに済んでいることにほっとしています。
おそらくこれからも少しずつ精一杯だと思いますが、その分毎日頑張ってるんだと考えるようにしたいです。

苦しんだ経験や思い出したくないことを吐き出せる場があるのは、すべての人にとって救いになると思います。
運営していくのは大変とお察ししますが、どうか末永く死にトリが続いていってほしいと思いました。
個人的な恨みばかりの心苦しくなるような文章に目を通して、感想までお送りくださり、感謝しております。

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