経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

これから1ミリもつらい目に遭いたくない

大学卒業後、就職した2社とも適応障害で退職しました。今は傷病手当で生活しているニートです。

1社目は理不尽な仕事や時間外労働、コロナの中出社なんかで、1年近く微妙な体調不良が出ていました。

内科で精神安定剤を処方されたときに「もう辞めよう」と辞表を出したらまずは休職にしようと引き止められ、半年休みました。

けれど休職でお給料は減り、こんなんじゃ生活してられんと転職活動をして、内定をもらってから正式に辞めました。

2社目は全く違う業種で、新しく業界のことも本を買って勉強したりしたけれど、30分ごとに上司にお茶くみしたり嫌味を言われたり、目の前でパワハラがあったりひどい環境でした。

試用期間で「この会社ヤバいかもな」と悩んだけれど、異動なんかもあったし自分がこの体制変えてやろうという気で仕事をしていました。

でも残業の多かった前職のときより、家に帰って遊ぶことができなくなりました。記憶もほとんどありません。毎日定時で帰ってるのに、なんにもできない。

半年ぐらいで精神科を探し始めましたが、平日夜か土日にやってるところは初診受付も電話争奪戦。1年近く経ったとき、悪いことが重なってとうとう動けなくなりました。どこでもいいから病院で診断書をもらって休職しよう。

明日空いてるという病院に電話で「どういった症状ですか?」と聞かれたとき涙が止まりませんでした。

結局、戻ってきて席があると思ってるのか、お前には違う道が合ってる、と退職勧告をされて、自主退職という形で辞めました。

もう1年以上経ちますが、今日も頭痛と吐き気で横になっています。

やりたいことはあるのに、それをやりたい・やろうという気力が起きず、かと言って未だに休んでることに罪悪感が募ります。

本当はテキパキ好きなことをやって、それでお金を稼ぎたいのに、その好きなことができない。前はもっとやりたくないことをやっていたのに、これは怠惰なんじゃないか?

早く元気になりたいけれど、今までの人生で元気だったときなんてあったのかなと思います。若くて体力があったからストレスを我慢して動けていただけで、じゃあもう、ストレスに耐えられる体力が残ってないから、この先1ミリでもつらいことがあるなら、もう生きるのをやめたい。

感想1

文章を読んで、タイトルにある「これから1ミリもつらい目に遭いたくない」という言葉の切実さがすごく伝わってくる感覚になりました。就職してからのことが主に書かれていたのでそれ以前のことは詳しく分かりませんが、二社とも退職をせざるを得ない状況となり、こんなはずじゃなかったと思ったり挫折感のようなものも抱いてしまったのではないかなと想像していました。
どちらの会社の経験も投稿者さんにとっては苦しいものだったとは感じますが、特に二社目は精神的に崩れてしまうのは無理もないと感じましたし、よく一年も耐えて頑張ってこられたなと思いました。自分がこの体制を変えるんだという気持ちも持っていたようなので、退職になったことは本意ではなかったかもしれませんが、病院とのやりとりの時に涙が止まらなかったということはとうに限界はきていたのではないでしょうか。なので、ある意味そのタイミングで体が動かなくなったことは無理して働き続けることはできない状態になったわけで結果として完全に壊れてしまう前に辞めることができたのは良かったのではないかなと私は感じます。
今は体調の悪い日が続いているようですし、無気力な状態になってしまうのもそれだけパワーを奪われてしまっているのかなと思うので無責任に聞こえてしまったら申し訳ないですが少しでも回復することを優先してほしいなと思っています。今後も罪悪感だったり、気持ちの上で葛藤してしまうことがあるかもしれません。そんな時はこの経験談をきっかけに投稿者さんにとって死にトリを繋がりの一つとして、また思いや考えを届けてほしいなと思いました。ほんの少しでも投稿者さんが元気になれたなと思える日が来ることを勝手ながら祈っています。経験談の投稿ありがとうございました。

感想2

私は日常的に労働相談に触れることが多く、どうしてこうも世の中の職場は、新入社員を大切に育てずにストレスの捌け口にするところが多いんだろうと腹立たしい気持になっているのですが、あなたの経験談を読んでも職場の理不尽な現状がヒシヒシと伝わってきます。
ひとは理不尽な状況や怒りの感情などハラスメントを直接的、間接的に一定期間触れることでエネルギーは知らない内に枯渇してしまいます。それが新入社員など弱い立場や「仕事なんだから」というプレッシャーや表面的な規範、制約のもとだと、なおさら気力、体力、自信やプライド、表情、感情など色々奪われると思います。退職勧告も悔しかったり、虚しかったりしたのかなと想像します。あなたは元々テキパキやる気を持って仕事したり、体制を変えるぞと言うくらいの気構えをもっていた方だったようなので、今の状態はその「気」が枯渇しているであって、決して怠惰では無いと私は思いました。定期的にこの経験談に書いてくれたようなことを誰かに話す機会をもつことは、こころの回復に役立つと思うのですがどうでしょうか。いまは匿名で電話やSNSで話ができる窓口がありますので、よかったら覗いてみてください。「まもろうよこころ」https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
体を休めたり、ひとりで考えたりする時間も大事ですし、誰かに話して客観的な言葉をもらうなど適度なひととの関わりが何かのきっかけになるかもしれません。頑張って元気になろうとしなくても自然にこころが回復して「あれ?なんか戻ってきたかも…」と思うときがくるかもしれません(これまでそういう方も見てきました)
それにしても日本社会は、ひとの力を奪うのではなく、ひとが育つ学校や職場にしていかないと行き詰まりますよね…。また死にトリにも立ち寄ってください。あなたの経験をシェアしてくれてありがとうございました。

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