経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

状況と頑張るべき事と心情

初めまして。
中学2年生から、強迫性障害、双極性障害、成人してから発達障害で、10年以上通院し、薬物治療を受けています。
無職で独身で、障害年金を受給し、実家で暮らしています。
何不自由ない生活を送ってきました。
家族は私を愛してくれています。
両親は私を無償で育ててくれました。
弟は一緒に遊んでくれます。
社会的に価値のない私に、衣食住と娯楽を提供してくれます。
私は働いていないのにお金がもらえます。
頑張って働いていらっしゃる皆様の税金で生かしていただいています。
甘えと怠惰で、勤労も納税もしていない事に、罪悪感を感じています。
結婚と出産をしていない事にも、同じように感じています。
双極性障害ですので、楽しく趣味に打ち込んでいる時間もあります。
この文章を書いている現在はうつ状態で、1日中何もせず、時折泣いています。
私を愛してくれる家族に、心配と迷惑をかけています。
確かに、両親は仲が悪く、お互いの愚痴を聞かされます。
父は上手く行かない事があると癇癪を起こすので、私は怯えます。
母と弟は機嫌を損ねやすいので、私は顔色をうかがいます。
傷つく言葉も、たくさん投げかけられました。
苦手な部分があるけれど、たくさん傷つけられたけれど、大好きな家族です。
そんな家族を安心させなければいけません。
病気を克服し、就職し、自立する事を期待されています。
減薬も始め、職場の見学も申し込みました。
でも、好きな絵が描けません。
好きなゲームができません。
飲食物が美味しくありません。
入浴ができません。
睡眠が取れません。
吐き気と息切れがします。
罪悪感で涙が出ます。
でも、何もしてないと心配されます。
心配されるというより怒られます。
怒られたくないのです。
減薬と就職を頑張って、怒られないようにしたいのです。
弟だけで良かったと思います。
私が生まれなければ、家族は私について悩まずに生きる事ができました。
でも、私が自殺すると、家族に一生消えない傷を負わせます。
頑張って自立すると決めました。
決めたのに、苦しくて仕方がないです。
恵まれて幸せだと思います。
でも、そう感じる事ができません。
心も体も、動けません。
支離滅裂な文章になりました事、お詫び申し上げます。
私の生き辛さは以上の状況、心情から来ています。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。

感想1

経験談の投稿ありがとうございます。“何不自由のない生活”や“家族からの愛”を感じ取るたびに自責の念に駆られ、何とか何かしらの形でそれに見合うものを返したい思いと、思うように動けない現状に葛藤している様子が伝わってきました。ここに綴られている言葉は一つ一つあなたの心の深いところから出てきた、切実な叫びのような印象を私は抱いています。

「社会的に価値のない私」という言葉もそうですが、あなたの抱く罪悪感(勤労や納税、結婚・出産をしていないなど)はこの社会に存在している“普通は”や“当たり前”の価値観が大きく影響していると私は感じます。あなたの思いもそうですが、同じように悩む人の話を見聞きすると本当に厄介な価値観だなとつくづく感じてしまいます。あなたは自身の抱えているものと長い間向き合いながら、家族の期待や社会の目に応えようと無理をしてきた(それは分かりやすく行動に移してというよりかは気持ちの面ですり減らしてきた…そんなイメージです)ところもあるのではないでしょうか。恵まれていると感じていても、家族との関わりであなたが傷ついてきたことは変わらない事実で私としては何をもって恵まれていると指すのかというのがなんとも難しいですが、それって本当に恵まれていると言えるのだろうか?と疑問を抱いてしまっているのが正直な思いです。

家族があなたに愛情をもって接してくれているのもあなたのことを想い病気を克服し自立してもらうことを望んでいるのは確かなことだとは思いますが、それによる焦りやプレッシャーも大きいのではないかと私は思いました。期待を抱くだけではなく、あなたの抱く苦しさや本音に少し耳を傾けてくれようとしたりあなたのちょっとした変化(心身の不調含めて)に気づいてくれると、あなたの心持ちも少しは違ってくるのかな…なんてことも考えていました。

「心も体も、動けません」とありますが、今のあなたの状態を考えるとそもそも何かを「頑張る」こと自体がとても苦しいことなのではないかなと私は感じます。何もできない自分を責めてしまう気持ちは私もよくあるのでその気持ちは分かるなぁと思いつつ、動けないということはそれだけ心身が疲れ切ってしまっている証のように私は思います。今は、何としても「自立する」という目標を掲げるのではなく、最終的にそこに向けて動けるよう(あなたが本当に望んでいるならですが)に、小さな目標(本当に些細なことでもいいと思います)を設定して少しずつ達成できることを積み重ねていくのがいいかもしれないなと感じました。頑張れそうな時に頑張りたいという思いが湧いたら頑張ればいいと思いますし、休むこと、泣くこと、ただ存在していることは何も悪いことではないですし、心が回復するために必要なことだと思います。
また、自分の思いや考えを外に取り出したくなった時はいつでも死にトリに届けてほしいです。お待ちしています。

感想2

とても正直な気持ちが最後ににじみ出ている投稿文だと私は思いました。
あなたはこれまでの生活が恵まれてきたと感じている一方で、それとは裏腹に自責感や恐れのような気持を感じていて、それをあなたは支離滅裂と表現したのかもしれません。
私は支離滅裂とは思いませんでした。恵まれていると感謝の気持ちを感じていることも、幸せだと思えないこともどちらの気持ちも本心だと思うからです。人は無意識に色んな常識や社会的なメッセージを自分の考え方に取り込んだり、刷り込まれたりしています。○○と思いたい、○○と思った方がいい、○○と思ってはいけない…と自分の内面から湧いてくる素直な気持ちを“常識”や“社会的な規範“などに照らし合わせては胸の内にギュッとしまい、感情を抑え込んだりします。自分の意思よりも周囲の考えを取り込んでいる分量が多い時は苦しくなるのかなと思ったりします。
勤労や納税をしていないことに罪悪感を覚えているということでしたね。例えば今現在元気に働いているひとでも事故や病気などで誰がいつ勤労や納税ができなくなるのかもわかりません。そして怠けや甘えと周囲から言われるような状態にあっても、人それぞれ動けない理由があるのだと思うんです。だからあなたが怒られる理由は無いと私は思います。人が支えられる時に支え、でも動けなくなった時には支えてもらう…その支え合いが社会保障ですね。とは言っても、ご家族とあなたの関係性や環境を考えた時にあなたの焦りや罪悪感のようなものは簡単に消えることは無いのだと想像します。
「恵まれて幸せだと思います、でも、そう感じる事ができません」という言葉、そして動けない体があなたのSOSを自然と表しているように私は思います。自立しようと決めたことを私は応援したい一方で、苦しくて仕方がない気持ちもこうやって知ることができて良かったです。
その裏腹な心は今回のように身近ではない人に時々お話できるといいかなと思います。
好きなゲームは何かな…どんな絵を描くのかな(私も絵を描くのは好きです)この感想を読む頃は少し心や身体に気力は戻っているのかな…。そんなことを想像してると長くなりそうなので、この辺であなたとの対話を終えたいと思います。投稿ありがとうございました。

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