経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

全部終わってしまえ

 私は今年の4月に就職した新社会人です。就職して4ヶ月、もう少し時間が経ったら、毎日コツコツ頑張ったら仕事にも徐々に慣れていくだろうと思い過ごしてきましたが、まだ仕事にも職場にも慣れず、いっそ死んで全部終わらせてしまいたいと思う日々が続いています。
 私が思う職場での嫌なことは、人間関係です。大前提、職場の上司は良い方ばかりです。ただ性格が圧倒的に合いません。私が普段関わる上司は女性が多いです。みなさん出産、子育てを経験されている年代の方です。やはり出産と子育てを経験されている女性は、人としてとても強いです。もちろん尊敬はしています。ですが、なんせ私は気が弱く、上司たちのサバサバした感じや少し冷酷な感じがとても怖く、強いストレスを感じます。
 職場に問題があるのではなく、私自身に問題があって、新人の私がもっと積極的に良好な関係を築こうとしなければならないのは分かっています。でも、日々の業務に追われその気力がありません。仕事の内容自体も、自分には向いてないと思い始めました。もう全部嫌です。でも今の仕事を辞めたところで、新たな職場についても同じような人間関係の悩みが出てくるでしょう。そのとき頑張れる自信がありません。自分は社会人として生きていく力がありません。
 ただただ、どうしたらいいのかわかりません。もし私が「死にたい」と言ったら、「生きててほしい」と言ってくれる人が周りに入るでしょう。でも、そういうことじゃないんです。全部全部終わらせたいんです。私はどうしたらいいんでしょうか。

感想1

文章全体から、上司の方々や職場、そして投稿者さん自身に対するアンビバレントな思いを感じながら読ませていただきました。
職場の人間関係について「性格が圧倒的に合わない」「とても怖い」と明確なストレスを覚えながら、その相手のことを「良い方」だと表現しているのが印象的でした。おそらく「自分と合わないだけで、決して悪い人ではないのだ」というニュアンスかと想像しますが、そこには少なからず、「合わない」「向いてない」と感じることに対する後ろめたさのようなものがあるのではないかなと感じました。新入社員として、社会人として「こうあらねばならない」という価値観、自分を責める気持ち、他の職場でも同じことになるのではという不安…など、「この場所は自分に合わない」と思ってはいけない理由がいくらでも思い浮かんでくる、そんな状態なのかなと。自分のネガティブな感情を抑え込み続けるのはとてもしんどいし、本来であれば業務を覚える等にまわせる気力も体力も、残っていなくて当然だと思いました。
一方で、社会にある価値観ではなくて、投稿者さん自身の本音を優先してみてもいいんじゃないか、とも私は感じました。自分の中にある気持ちだけで判断せず、客観的に見てどうか、ということを考えるのは大切だと思います。ただ、社会にある「~べき」「~ねばならない」という価値観は、とても限定的ですし、絶対的なものではないと私は思います。
個人的な話をしてしまいますが、私が新卒で入った会社の方はとても熱心に業務指導してくれました。しかし過程を重んじない価値観(いわゆる成果主義的な思想)がどうしても合わなくて、「成果を出さねば意味がない」というプレッシャーから3か月で出社が難しくなり、半年で退職しました。当時は「あんなに親切に指導してくれたのに頑張れないなんて、私はどこでも働いていけないんだ」と、この先ずっと続く社会人生活に絶望していました。しかしその後、アルバイトやパートの形で少しずつ合う場所を探し、どうにか社会人をやれています。未だに万能な社会人にはなれる気もしませんし、合う場所でも苦しいことはあるけれど、「合う・合わない」においては、自分自身の感触や判断にしたがって良いのかもしれない、と思っています。
今いる場所や感じていることの「全部」を終わらせたい、という苦しさは、とてもまっとうなものだと思います。だからこそ、今見えている「全部」は、実は「社会の全部」ではないと勝手ながら伝えたくなり、感想を書かせていただきました。投稿ありがとうございました。

感想2

投稿読みました。新社会人として、慣れない環境や人間関係の中でプレッシャーも感じながら、行き場のない感情と毎日闘いながら過ごしているのかなと想像しています。「全部終わらせたい」という形で表れてしまうほどには、追い詰められてしまっているように私は感じました。自分も社会人になったばかりの頃を思い出して、“慣れ”を得るまで相当苦しかったので全てではないにしても、あなたの抱く思いに勝手ながら共感しています。
社会人になると、学生の時よりも様々な経験をしてきて年代も幅広い人たちと関わらざるを得なくなりますし、社会の現実(社会的な価値観含めて)を強く突き付けられる場面も増えてくるものだと思います。特に職場では、自分で選んだわけでもない人たちと毎日長時間過ごさなければならないため、相性や価値観が合わない人との摩擦やそこに生じる負担は避けられないもので、「大前提、職場の上司は良い方ばかりです」と分かっていても、強くストレスを感じてしまうのはあなたに問題があるとかではなく、当然のことだと私は思いました。そしてきっと、そのストレスをうまく紛らわせたり発散できないこともよりあなたを苦しめているように感じています。(かくいう私もストレス発散というのかセルフケアが下手くそなので…なかなか難しいですよね…)
あなたの経験談もそうですが、同じように悩む人の話を聞くと、この社会の中では個々の人間関係や環境が持つプレッシャーが強くあってそれが心の負担として蓄積されて、出口が見えなくなることがとても多いなと感じます。特に、新社会人のような若手は場合によっては周囲の期待があったり、逆に自己責任の意識が強く植え付けられて、頑張り続けることが美徳とされがちだなとも思います。でもそれによって自分を追い込み過ぎてしまう現実があって、今の社会の在り方に疑問を抱いてしまいますし、どうすれば変わっていくのか…とすぐに解決するものでもないですが考えてしまいます。自分の向いている職場を探すのは簡単なことじゃないですし、実際働いてみないと分からないことも多いですが、同じところで働き続けることが全てではないですしその必要もないですし、合わないなと感じたら無理をせずに自分の合うところを探し続けてもいいと思うということを伝えたいです。(無責任にすみません…)とは言っても、あなたの抱く辛さや不安が軽くなるのは容易なことではないと思いますし、これからも苦悩は続くものだとも感じます。身近に話せる人がいればいいなとは思いますが、もしいなければ一人で抱え込まず、また死にトリに思いや考えを届けてもらい一緒に考えられたらなと私は思っています。必要に感じられたらいつでも参加してください。お待ちしています。

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