全体を通して読んで、投稿者さんが投げやりな気持ちになるほどには心底疲れ切っているのだろうなと想像しました。それは、これまでの人生の中で母のお世話係りをさせられてきたこと、子どもの頃から今に至るまで助けてくれる・安心して頼れる大人に恵まれなかったこと、男尊女卑の強い地にいるということで、自分のことを後回しにしてでも周囲の人にケアすることを求められて来たのかな？と考えました。
　その環境に対して、１・お母さんのことについて、誰かしら福祉や医療のプロの介入があったなら、２・兄からの暴力に関して、もし父がもっとむきあって、投稿者さんのことを守ろうとしてくれていたなら、どれだけ楽な気持ちになれただろうか、３・男女平等の考えがもっと広がっていて、その思想が実践されていたら、と思っています。
　また、個人的に気になった箇所は「彼氏も彼女もいたことないし要らない！」という部分です。私には「（誰かと付き合ってみたいけど、期待して手に入らなかったら余計苦しくなるから、それなら）要らない！」という心の叫びが聞こえた気がしました。（また、彼氏・彼女という表記からパンやバイの方かな？と勝手に親近感が湧いていました。）
　加えて、障がい者である母のことを話すと話題がそちらに行ってしまい、本当は聞いてもらいたかった投稿者さんの気持ちが置いてけぼりにされているんだなと、その状況を想像し、私は寂しい気持ちになっていました。　
　一つだけ思ったのは、もしかしたら今後の生き方は変えられるかも？という点です。これまでに長い間母の影に入らざるを得なかったかもしれませんが、今後は、例えばですがどこか離れた場所に暮らすということもあるのかも？と思っています。場所を変えることによってがんじがらめになっている関係性・つながり・考えのこだわりなどがゆるりとほどけていくことってあると私は思います。（もちろん、様々な事情ですぐには動けないこともあるかもしれませんが）　八方塞がりだと感じた時に九つ目の方角に歩いてみると、意外と行けた、ということもあるかもしれません。
　少しばかり取り止めもない形になりましたが、今後投稿者さんが今よりもゆるりとした気持ちで、ご自身の好きなものに囲まれて、好きなことをして暮らせますようにと願っています。

経験談を読んでいるというより、誰もいない海辺で誰かが大きな声で叫んでいる姿を見ているような気持ちです。この叫びに、こうして文章で感想を書くのは本意ではなく、海辺で後ろから叫ぶ様子を見届けてから、海風に吹かれながら、あなたの話を聞きたいと思いました。親に障がいがあることで、あなたの人生はかなり大きな影響を受けたのだろうと思います。生まれたときからそれが、あなたにとって当たり前であり、日常なのだろうと思います。しかし、周囲はそうは捉えてくれず、親を支える健気な子どもとしてほめたり、はたまた今よくきくようになったヤングケアラーであるとして、支援の対象として捉える人もいるのかもしれません。
そうした、サポートは確かに必要だろうと思いますが、あなたはそれ以前に「私は私なんだ」というとても大切なことを叫んでいることに強く共感しています。育った環境で奴隷根性を獲得した人たちにたくさん出会ってきました。確かに望んで獲得したものではないですが、それを自分のものとし手なずけて武器にしている人もいます。あなたがこうして叫んでいることと、叫んでいる内容から、あなたの心と存在は束縛されず自由であると私は感じています。だから意図せず手に入れた奴隷根性もあなたの支配下なのかもしれないと思いました。（あなたが「奴隷」と言わずに「奴隷根性」と表現しているあたりが、何とかなりそうな気配がしたのです。根性なら、環境によって捨てられるかもと…そう簡単ではないかと思いますが）
何が普通なのかはわかりませんが、普通になれなくても、私はあなたのそのままでいいと思いましたし、これからも大きな声で叫んでほしい思いと思いつつ、私も時々、心の中のもやもやを叫んでみたいと思いました。純度の高い叫びを、ありがとうございました。