経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

家族全てが大嫌い。家族が呪い。

私は20代女子大学生で、実家住みです。
今の時代には珍しいかもしれませんが、親祖母、兄、私の貧乏な5人家族です。
卒業制作も就活も瀬戸際。そして家族仲も過去最悪と言っていいほど悪いです。暴力はぎりぎりないです。
家族の仲が狂い始めたのは多分、10数年前にそれまで明るく普通に友達もいた7つ上の高校生だった兄が、ある日学校から帰宅して、突然すべてを拒絶して自分の殻にこもり始めたときです。
何が原因なのか、一体全体何がそんなに兄を絶望させたのかは今でもわかりません。
高校はなんとか卒業し、大学にも行き、半ば無理やりでしょうが兄は独り暮らしをはじめました。
でも半年もたたず、兄は「上階の風呂場の水が部屋にしたたり水浸しになった」という理由で大学をやめました。それ以前からどうやら大学にはおらず、当然友達もいなかったようです。
そんな兄はスーパーの陳列バイトを数年やったのですが、去年「他のバイト生に仕事をとられてやることがなくなってしまう」というストレスを理由にやめました。
なんだこのくだらん理由は、と呆れました。
以降は、益々引きこもりがちになって昼間は家の廊下をうろついたり、かわいいかわいい実家の猫達にちょっかいをかけて怖がらせています。包み隠さずに言うと、私は高校以降の兄を同じ人間とは思えなくなっています。
それに私自身が神経質なきらいがあるからなのか、廊下を徘徊する兄の足音、母のいる用事にだけはくっついてくる兄の鬱陶しさ(私が母と外出をするとき、引きこもりの兄を連れ出そうと必ず母が誘います)。
今となっては家族だった兄が本当にストレスで、今はとにかく早く就職口を探してこの家から離れなければと躍起になっています。
私のストレスになっているのは、家族全てです。
今年(2022年)の6月、寝たきりだった祖父が永眠しました。薄情で最低だとは思いますが、私にとっては、この祖父もストレスでした。
入退院を繰り返し、介護疲れで母や父、祖母もより攻撃的になり家庭内の不和はいっそう強まったからです。
だからこれで少しは落ち着ける、と思っていたのもつかの間、懸念していた祖母の限界がきて、情緒不安定になってしまいました。
自分の思い通りに行かないことがあれば母に当たり、あれをやってこれをやって、と母に雑事を押し付けるようになりました。
ついでに母とすこぶる仲の悪い父が定年退職をしてしまったため、不和は最高潮。
 父もその余波を受けたのかなんなのか、一層母との口喧嘩が絶えなくなりました。どうして結婚して実家に戻ってまで子供を産んだのだろうと疑問を抱くくらい、憎み合ってるように見えます。

そして、父は私に対してだけは優しくするフリをしているのですが、私の体調が悪かったり、ストレスで不機嫌になったりしてこの好意を受け取らないと「やってあげているのに何だその態度は」「心配しているのに!」と精神的に追い詰められている私を余計に責め立ててきます。
父に関してはおそらく、他の誰にも相手にしてもらえないから娘にかまっているだけなのでしょう。
そうして自分の良かれと思ってやったことにいい反応が帰ってこなかったら、顔色を変えて怒ってくる。
本当に心配をしているなら、「やってあげている」とか、「心配してやってるのに」と言う言葉は出てこないと思うのです。私自身も自分本位ではありますが、父の自分本位な気遣いがかえって私のストレスになっています。
また、母との口喧嘩についてどんなに私が意見しても、本気でやめてほしいと文句を言っても、笑って誤魔化して取り合いません。
昔はあんなに頼りがいがあった父が、どうして、と自問してもどうにもなりません。

卒業制作と就活に苛まれ余裕のない限界大学生の私、兄と祖母と家計の面倒をひとりでに頑張っている限界の母、定年退職でやることもなく余生をのんびり過ごすお金も友もいない父、引きこもりニートの兄。
初めて文字にしましたが、本当に字面がひどくいっそう笑いがこみ上げてきます。
こうなる前にもっとできたことはあったはずです。私にも家族にも。
何も変わらなかったのかもしれませんが、「どうにもならない」とおもい子供ながらに見過ごしてしまった私もきっと悪い。

家族というのは本来、辛いときにささえあい、安心できる存在なはずです。
でも私にとっての家族はいまや、ほかに表現のしようがないくらい、消したい「呪い」のようになっています。
幼少期の幸せな家族との記憶が嘘だったのでは、と感じてしまうくらいには絶望のどん底にいます。
私の中学時代から始まったこの家庭内の不和は、10年間ずっと私にしにたい、とおもわせる大きな要因になっています。

これから私は幸せな人生を歩めるのかなあ、と毎日が不安です。
どこに相談して、どう解決していけばいいのか、いっそ家族で精神科と国の支援が何かしらを受けるべきなのか…。
不安で夜も眠れないため、経験談を投稿して全てを吐き出させていただきました。

感想1

経験談の投稿、ありがとうございました。
家族のことは「身内」、他の人は「他人」と呼ぶように、あなたがどのような家庭環境で育ち、今もその家庭内でどれだけ苦しめられているかは、おそらく外に発信する機会って、なかなか無かったのではないかと想像します。それをこのように投稿してくれて、あなたも「初めて文字にした」とおっしゃっていますが、文字にすることもなかなかしんどい作業だったのではないかと想像します。

文字にすることとは、自分を客観的に捉えることもできるのではないかと私は思っていて、だからこそ、「こうなる前にもっとできたことはあったはず。私にも家族にも。」と考えられたのではないかと感じました。

でも、あなたの経験談を読んでいて、もしもあなたに何かできることがあったとしたら、何があるだろう?と考えました。「他人」なら、それほど気にならないようなことでも、「身内」だからこそ、相手をストレスに感じたり、イライラしたりすることって、個人差や相性はあるとしても、多少あると思ってます。その相手が、家に帰れば毎日居て、発散できるような居場所もそこにはなくて、いればいるだけストレスが蓄積されてしまう環境なら、文字だけで見るとこれこそ最悪の事態だと考えます。精神的に追い詰められても、無理もないと私は思います。

その環境の中で、当時のあなたができることがあったとしたら…
私なりに考えてみましたが、幼い頃は他の家庭がどうなのかというのは大人よりももっと見えにくく、自分の家庭が「標準」となってしまうため、しんどかったり辛くてもあなたが我慢をしたりストレスを抱え込んで、毎日を送ることを強いられていたのではないかと勝手に想像します。そうなると、助けを呼ぶにも、どのように呼んだらいいのかも分からないだろうし、伝えることも当時はなかなか難しかっただろうと勝手に想像しています。家庭から一歩外へ出て、学校に行ったり、友達と遊びに行ったりするときも、もしかしたら、あなたの吐き口はなく、それでも学業や人間関係をこなしていて、それだけで十分精一杯だったのではないかと考えました。

じゃあ、家族にはこうなる前に何かできることはあったのか…
私は「家族だから、こうであるべき。こうでなければならない」といったような考えはなくて、一個人として互いを尊重しながら、共同生活を送っているみたいな考えです。「親子だから、兄弟だから、似てる」とかは、あるかもしれませんが、それでも考え方は人それぞれあって、意見を平等に発信できれば、あなたの家庭環境が少しは違う環境だったのかなと勝手に想像しています。

でも、そう簡単には行かないとも思っています。
じゃあ、どんなことができていれば、どんなことがあれば、あなたが安心して暮らせるのか…
それは、あなたが少しでも心から安心して気持ちを吐き出せる場所、人、環境があるといいなと思いました(今も昔も)。共同生活を送っていて、どうしても価値観の合わない人、どうしてもストレスに感じてしまう人が、「身内」だからこそいることもあると思ってます。それなら、「他人」を選ぶのも手段ではないかと私は思います。
現在は、匿名で相談できる電話相談やSNS相談があります。まずは、話してみるのはいかがでしょうか。
精神科受診も国の支援を受けるにも、相談やこのように文字にしたりすることで、何かしらの解決方法が見つかるかもしれません。気持ちの吐き口として、死にトリに経験談を投稿してくれて、不安な夜が少しでも軽くなっているならいいなとも思います。死にトリには、様々なコンテンツがあるので、もし活用しやすいコンテンツがあれば、今後もまた死にトリに来てほしいと思います。

最後になりましたが、あなたとしては、「こうなる前にもっとできたことはあったはず」について、どのようなことがあったら良かったと思いますか?これから、あなたがどうなったら、安心して暮らせそうですか?そのために、「こんなこと(相談機関や、支援など。また、理想の生活。)があればいいな」みたいな考えやアイディアなどがあれば聞いてみたいと思いました。

感想2

自分の中にしまってあった家族への本音を素直に吐き出したある種の潔さのようなものを感じました。一般的に家族は敬うものとか、仲良くすることが前提とか、あなたの場合も過去には幸せな家族を感じる時があったようなので、家族に対して否定的なことをいうことにはためらいやうしろめたさを感じることもありそうですが、タイトルに「全てが大嫌い」「家族が呪い」と表現できることに強さや自分を信じる力を感じました。この経験談は本当に感じていることを書いてもらいたいと思っているので、貴重な表現の機会を活用してもらえてよかったと思っています。
ただ、私にはあなたが表現した「家族」が単に「あなたの家族」という意味ではなく、今の社会の中における「家族」について書いたものではないかと感じました。おそらく精神面のトラブルを抱えて突然に殻に閉じこもってしまい、別人になった兄、介護のストレスで追い詰められ精神不安定になる祖母、介護ほか家庭の責任に追われて追い詰められていく母、定年退職後の父、それらに耐えるしかないあなたという家族の姿は、誰のせいでもなくいろいろな社会の課題をそれぞれが引き受けて、家族という閉鎖されて周囲からのつながりを失い、孤立したことで、「家族の問題」と認識して、我慢するしかない現実の家族の姿だと思いました。
最後の方で国の支援ということも出てきましたが、ぜひ何かしらの手助けを使ってもらいたいと思いました。家族という集団を完結した存在して考えるのなら、すべてが嫌いであり、呪いとなるでしょう。しかし、家族という集団はそれで完結するものではありません。だから、あなたはその呪いから出ても構わないと思います。または、家族の中で生じてしまった社会的な問題からくる困りごと(介護のこと、兄の精神保健のこと、父の社会参加のこと、あなたが苦しくても家族の問題として我慢していること)は周囲に助けを求めてもいいことだと思います。方法がわからない時に教えてもらう方法もあります。たくさんの課題があるので、どこに何を相談したらよいかわからないかもしれませんが、今はどんな悩みでも聞いてくれるなんでも相談もありますので、よかったら使ってみるか、お母さんに勧めてみてもいいかもしれません。感想を書くはずが、何だかちょっと最後はアドバイスっぽくなってしまいましたが、今のあなたの状況は相談をして、助けてもらってもいいような状況だと思ったので、相談や支援のことを書きました。
また、吐き出したい時には死にトリにぜひ参加してください。

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