経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

理由がないからどうしたらいい

一向に調子が良くならない。それは身体的なものでもあり、こころの様子も含めて。少し良くなったと思ったらぶり返す。幸せを感じられた次の日、目が覚めるとパニック発作が起きている。パニック発作が起きるようになったのは、3ヶ月前からで、4ヶ月前から喘息になっていた。今も治療中。人生で初めて救急車に運ばれた。自分で呼んだ。内科にかかった時、先生から「季節性のものだと思うから夏に治ると思うよ」と言われた。私はその言葉を鵜呑みにして、喘息の薬を切らしたまま1週間ほど過ごしていた。そうしていたら、急に朝、とても苦しくなった。でも人生で1度も救急車なんて呼んだことがない。私は自治体の救急車を呼ぶべきかどうかの相談ダイヤルに電話をかけた。症状を伝えると、救急車を呼んでくださいと言われた。でも私はその日、呼べなかった。理由は近所の迷惑になるかも、とか、こんな些細なことで救急車を呼んだらバカにされるかもしれない、医療関係者の方に迷惑をかけるかも、怒られるかもしれないという考えがあったから。そしてその日は呼ばなかった。翌日の朝、全く同じようにパニックが起き、呼吸が出来なくなった。意識が朦朧としていて、トイレに行くと用を足すはずが口から床に向かって唐突に吐き気も感じずに胃の中身が出てきた。吐くことが滅多にない私は、昨日相談をしていたこともあり、救急車をやっと呼べた。来るまで怖かった。ドキドキしていた。すぐに到着し、最低限の必要そうなものをバッグに詰めて着替え、フラフラした足取りで救急隊員の方に支えられながら階段を降りた。救急車の中でも息苦しさは感じていて、頭がぼーっとする。病院についてから担架、ベッドに移されてからは記憶がぼんやりしている。意識がほぼ無かったんだと思う。脈を図られたり心拍数を図られたりコロナの検査をされたり色々一度に行われていた。そして、少し待ってて欲しいとカーテンのついているところにベッドごと移動させられた。私はスマホを触る気力すらなく気づいたら寝ていた。起きると看護師さんが内科で診てもらうと言って、車椅子に移動した。フラフラで自分では動けなかったから。結果、診察で伝えられたのは、喘息になっているから少しだけ風邪の反応があるけどそれが重篤な症状として出てしまったということだった。私が心配していた救急隊員の人や病院に冷たくされることはなく、薬を出されて、医療関係者の方の温かみを感じた。その後かかりつけの内科にかかり喘息の薬を貰い、先日の出来事を話すと「喘息も一部の要因ではあるけどこころの問題の方が大きい、心療内科で話すべき」と言われた。私は2年以上通っている心療内科の予約を早めて、急遽これまでに起きたことを話した。その時は理由のあるパニックだった。喘息と、ショッキングな出来事、日々のストレスの積み重ね。でも今は、その時とは違う。私は主治医が出してくれた薬のお陰もあり、発作が起きにくくなったと嬉しく思っていた。でも相変わらず体調はコロコロ変わっていたし、感情(特に怒り)が抑えられず恋人に酷いことを言う日もあった。そしてある日、朝起きるとパニックになっていた。恋人に電話をかけても、恋人の言葉は優しいけどなんだか危機感がないように感じて、私の存在は軽んじられているのだと思い込んだ。そして私は唐突に電話を切ると寝ぼけたままドライヤーを持っていきドアノブにかけた。自殺未遂を初めてした。人は死ぬ時、明確に死にたいと思って行動に移すのではなく、希死念慮があると、頭が上手く回らない時に勢いで自殺未遂をしてしまうのだと思った。結局未遂に終わり、少しコードを首に巻き付け苦しくなったら、頭がスッキリ冴えてなんだか気持ちよかった。自傷行為をする人の気持ちが少し理解出来た。冷静になるためにしてるんだ、と思った。最近は比較的死にたいと思う確率も下がっていたし幸福度も上がっていたと感じるのに、いきなり来るのがパニック発作。ほぼ必ず寝起きにおこる。理由のない発作には戸惑い、そして死にたくなる。発作になりかけてなんとか自分で押さえ込んだことも多々ある。苦しい。逃れたい。そして今朝感じたのは起きてすぐ、昨夜嫌なことなどあったわけでもないのに「死にたい」と感じたこと。理由のない発作、理由のない「死にたい」という気持ち、どうしたらいいのか対策もしようがない。ただ、心療内科で薬物治療を続けていくだけ。生きてるようで死んでるような毎日。早く死にたい。早くしにたい。早く死にたい。今の私の頭はそればかりです。

感想1

経験談の投稿ありがとうございます。
書いてくれたあなたの感情のスピードなのか、私は読ませてもらって文章に疾走感を感じました。
幸福度も上がっていた中でのパニック発作は戸惑いを感じるのも当たり前のように想像しました。
病院の受診についてや周りを頼ることができているあなたは、方法や対策さえ分かっていれば自分で判断して動く力があるのに、理由がない死にたいの対策が分からず見通しがないことがあなたの力を発揮できずにいるように感じました。そして、その普段はできている力を発揮できないことがあなたにとっては不安だったり、死にたいを意識しなければならない要素なんじゃないかなっと想像しました。(違っていたらごめんなさい。)
あなたの今の死にたい気持ちはどうなっているのでしょうか?何か変わったことがあったり、理由の解明が出来てたら教えてほしいです。

感想2

臨場感のある内容と展開で一気に読みました。具合が悪く意識ももうろうとしていた体験だったのではないかと思うと、詳細な描写ができることに驚いています。ひょっとしたら、苦しみを感じているあなたと、それを上の方から見下ろして事実を捉えているあなたがいたのではないかと想像してしまいました。
また、死にたいと思って行動するときの心理についての仮説も興味深く読みました。「希死念慮があると、頭が上手く回らない時に勢いで自殺未遂をしてしまうのだ」「冷静になるためにしているんだ」というところはまさに経験した人だからこその実感と納得があり、そういうこともあるということを知ることができました。
1つ、私が気になったのはたくさん事実の描写があるけれど、それに比べて気持ちを書いている部分が少なかったことです。もしも、また書いてみたいと思ったら、よかったら気持ちを教えてもらいたいと思っています。ただ、気持ちはそんなに簡単に書けないかもしれないので、もし書けたらで構いません。

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