1年ほど前に投稿させていただいた者です。
つらつらと己の身の上話を述べ、死を渇望しているような文体にも関わらず、のうのうと生きています。幸せなものです。
今は会社で働いています。1社目での失敗を活かし、2社目ではコミュニケーションを重視しています。結果かなり良好な職場関係を築けていると自分では思っています。
しかし最近女性同僚から、人気者、といった揶揄を受けるようになり始めました。正直どう返せば良いのか反応に困るのでそういった話題は苦手なのですが、先日男好きの○○(私の名前)という冗句を受けました。
その言葉は私の心にじわじわと染み込みました。
私の祖母は、私の母親をよくあばずれと呼称していました。男好きのだらしの無い女だと。
アレのようにはなるなと口酸っぱく言っていました。
あばずれの子供はあばずれだと。お前は将来ろくな大人にはなれないと。
なぜ私がこんな言われを受けなければならないのでしょう。
小学生の頃から腐った残飯を食べなければなりませんでした。子供は小学校で美味しい物を食べているため、家でまでわざわざ食べる必要は無いと。残すと祖母に怒られるので頑張って毎日処理しました。黄色く変色した、ベチャベチャでカチカチで形が保てていない白米2合分。胃に詰めました。
そのため私の体重は平均より乖離していました。洋服も1年ほど同じ服を来ていたため、でぶ、くさい、と陰で言われたり馬鹿にされたりしていた幼少期でした。
まぁ正直当時の周囲の子供たちの反応は正常かと思います。私が異様でした。
一人暮らしをした頃から徐々に体重は減っていきました。基本的に食べ物が家に無い時は食べないからです。(反対に家に食べ物がある時は全て食べてしまうのですが…)
そこから男性からのアプローチが少し増えました。私は男性受けする容姿なのだとその時自覚しました。
私は胸部が大きいです。元が太っていた、お腹がそこまで出るタイプではない、発育の良い方だった、ということもあるでしょう。小学生の頃、祖父に身体を弄られていた時期があったため、それも影響しているかもしれません。
胸部について揶揄されることも増えました。
私は昔から変わりません。私の中身は私のままです。なのに、小学生中学生の時は散々容姿でバカにしておいて、今になったら男に媚びてるだとか。
周りの人間は私の何を見ているのでしょう。
生きてるだけで愛してくれる存在がいるくせに、何に不満を持っているのでしょう。(居ない可能性もありますが…)
私は今身の回りに居る方皆好きです。私と会話をしてくれます。目を合わせてくれます。話を聞いてくれます。笑顔を向けてくれます。私を人間扱いしてくれます。だから皆好きです。
おばあちゃんじゃないから好きです。
私にとってはただそれだけなんです。周りの方には本当に申し訳ないのですが、おばあちゃんだけを嫌いたいから好きなだけなんです。
私にとって特別なのは祖母だけです。
それなのに男好きと言われてしまったのは、母親の血が流れているからでしょうか…。
せっかく祖母のことを忘れかけていたのに、いえ、ちょくちょくは思い出すことはありましたが、ここまで深く思い起こされることは無かったのに…。
罰を受けたくなってしまいました。
会いたくなってしまいました。
寂しくなってしまいました。
おばあちゃん…
感想1
投稿を読み、「男好き」が蔑称や揶揄になる世の中について、思いを巡らせています。この言葉は世の中に数ある、さまざまな偏見と無自覚の差別意識とが混ざり合った言葉のひとつだと感じました。「人気者」という言葉も、その文脈に並べてみるとたしかに揶揄の要素を持っているようにも感じました。
そもそもこの言葉には、案外さまざまなものが含まれているような気がします。
想像でしかないのですが、
・「人気」についての価値観と感情(人気があることはいいことで、人気があるのがうらやましいけど、人気を取ろうとするのはみっともないなどなど)
・あなたが「人気を取ろうとしている」というような、思考や行動の決めつけ
・男女二元論、ジェンダー規範(女性はつつしむべき、貞淑であるべき、「男好き」ははしたないなどなど)
・異性愛至上主義(「異性」にモテたい、モテるほうがいいけど、モテようとするのは悪い、女性は男性に選ばれるのを待つべきなどなど)
・あなたが「男性に対してアピールをしている(?)」というような、思考や行動の決めつけ
などなど。
たとえばこんなものが含まれているのかなあと、私は思いました。これらはみな世の中に蔓延る価値観だと思いますが、私はそれらすべてに全然正当性がないと思っています。また、感情は個人の自由ですが、それを思うだけでなく(無自覚でも)相手にぶつけてしまうのは別物で、加害行為だと思います。これはあなたの問題というより、第一に社会の問題で、そしてこの発言をした方の認識と感情の処理がうまくいっていないことの問題ではないかと思いました。私はこの発言をした人がさまざまな価値観にとらわれているように感じ「フェミニズムとか差別構造とかの本を読んだらすこしは楽になるかもよ……」と、その人を知りもしないのに薦めたい気持ちになってしまいました。ちなみに、フェミニズムと言っても広いし、すべてそのまま受け取ればいいとも思わないのですが、『フェミニズムはみんなのもの』など読みやすく、自分が内面化してきたものを見直すのに有用な本もたくさんあるように思います。……なんだか脱線してしまいすみません。
私も胸や体型のことをよく知らない人から言われたことが何度もあり、「妙齢」などととらえられる年頃からなるべく早く遠ざかりたい……と思うことがよくあります。祖母さんは世代的に偏見や価値観がもっと強い頃を生きてきたのだと思うのですが、そうは言っても、祖母さんの言葉も、やはりとても強烈で有害なものだと感じました。それを浴びてきたあなたが、似た種類の呪いにまた傷つくことになったのが、今回のことなのかなと想像しています。本当に、くやしいし、やっぱり私がそこに言ってその人に言い返したい気持ちです。勝手になんなんだって感じですが……。
これは血の話ではなく、あなたのせいでもなく、偏見を持つ社会の話であり、変えるべき社会課題の話だと私は思いました。変えると言ってもそれは遅々としているようですが、一昔前の映画などでひどい差別意識を目にすると、これでも社会は変わってきているんだと感じることがあります。社会の問題と言ったからと言って、あなたの心に染みたことは事実ですし、苦痛を否定する必要は1mmもないです。ただ、勝手なジャッジの目を検討せずとも大丈夫だよと言いたい気持ちになりました。再び投稿してくれてありがとうございました。