経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

迷惑ばかりかけている人生

今40代ですが、25〜6の時に1度目の結婚をしました。6年付き合った今までで1番好きになった人でした。その頃は仕事でも役職を持ち責任のある立場でしたが、彼が家にいて欲しいとの事でキャリアも捨て専業主婦になりました。しかし、結婚してから10カ月後、突然離婚を言い渡され、2週間後に家も退去しろと。理由を聞いてもはっきりした事は答えて貰えず強制的に実家に帰らされました。そこから精神状態はまともに話も出来ない状態にまでになり、親に全て話をつけてもらいました。食べれない、眠れない、泣き叫ぶ。毎日そんな地獄を味わいました。結婚した時は仕事からのプレッシャーからも解放され、人生がリセットされるんだと希望に満ちていた分、自分はこんなはずじゃない、誰か違う人の人生を送っているのだという様な感覚でした。そこからメンタルクリニックとの付き合いが始まり、強い安定剤と眠剤をもう15年近く飲んでいます。30歳頃再婚しましたが、ODを繰り返し、クレプトマニアにもなりかけ、警察のお世話にもなったり、買い物で発散する事を覚えカードやキャッシングなどの支払いで生活が出来なくなるほどお金を使って、旦那さんに肩代わりしてもらったり…今の旦那さんにはかなり迷惑をかけています。それでも離婚という選択をしない彼には申し訳ない気持ちでいっぱいです。私の両親も合わせて何度も話し合いをしました。それでも一度はまった心の沼から抜け出せず効かない薬に精神的依存しています。今年に入り転職をし、自分でも気づかない内に気持ちが一杯一杯になっていたのかこの間初めて過呼吸になり救急車で運ばれてしまいました。この歳になっても親に心配をかけ、仕事にも穴を開け、こんな私と結婚し、しなくてもいい苦労をさせ、彼の事を幸せにしてあげれない私。存在意義とは。生きる意味とは。生きてるだけで迷惑をかけ続けるのでは。
多くはないですが死亡保険のお金がおりれば少しでも恩返しが出来るのではと考えることが多くなりました。死んだ後も迷惑をかける事になるのかな。生きて恩返しをするというのが普通の人の考えだとはわかっています。でももう何もかも無くなればいい、死にたい。そうゆう思いに駆られる。何もないのに泣きたくなる。消えたい。私が居なかった事になればいい。一度躓いてしまってから人生狂いました。そこから立ち直れず今まで生きてきました。もう楽になりたい。どう表現するのが適切なのかわからない気持ちをどうしていいかわからない。こんな気持ちわかってくれる人なんているのかな。

感想1

投稿を読ませてもらいました。過去に経験した衝撃や凍り付いた気持ち、これまでの経緯を想像すると誰にも伝え切れない思いをここに綴って切れたんじゃないかなって私は感じました。当時一番思いを寄せ、信頼してたであろう方から結婚後に理由を告げられないまま突然別れを強いられたその日から、もしかしたら自分が自分じゃないような、どうしていいかわからないような、そんな感覚を覚えたのではないかなと想像しました。理由を告げないという不誠実な行動によって、いつまでも離別の寂しさや辛さ、自責感のような感覚が過去にならずにひきずってしまうことになりそうです。勝手な想像にはなってしまいますが、もしもそうであればあなたがこれまでODやクレプトマニアなどアディクションを抱えて何とか自分で自分を助ける必要があったのだと理解しました。
「躓いたことで人生が狂った」と書いてありましたね。当時あなたは他者(一番想っていた人)から価値を奪われたと言えるかもしれません。でも少し別な角度から客観的に考えてみると、あなた自身の存在価値は何も変わっていないのだと私は感じます。価値というのは不思議なものです。あなたの「本当」を知らない他者に価値づけされたりします。過去の人にとってのあなたの価値と今のあなたが共にいる人にとってのあなたの価値は違うものになっているでしょう。自分を見失いそうになりながらも何とか自分を手離さないように生きてきた、自分の価値を守ろうとしてきたあなたを想像すると、敬意を抱く感覚が私の中に湧いてきます。
何もないのに涙が流れてくるって自然で大切な現象だと思います。ここに思いを書いてくれてこうやってやり取りできたことそのものにあなたの存在意味と私の存在意味を感じることができました。こうやって言葉にすることが、あなたが自分を取り戻しはじめる1つのきっかけになることを願っています。投稿ありがとうございました。

感想2

タイトルが「迷惑ばかりかけている人生」とありますが、1回目の結婚の終わり方があまりにも一方的で理不尽で、あなたの方が迷惑をかけられた出来事だと私は思ってしまいました。ただ、あなたはそんな相手を責める言葉は一切なく、自分を責める言葉が多く書かれているのが印象的でした。経験談から結婚前には仕事で責任を果たし、結婚してからもパートナーを支えるために役割に徹してきた様子がうかがわれ、あなたの責任をもって役割をまっとうする自分の姿がおそらく自分が自分であるための自負やアイデンティティの一つだったのではないかと思いました。そう考えると、あなたが何の説明も受けることなく、一方的に役割を降ろされた離婚はあなたがあなたである大切な部分を直撃したのではないかと思いました。まさに「誰か違う人の人生を送っているのだという様な感覚」という表現が私にリアルに響きました。
第三者的な視点の私があなたの今の状況を考えたときに、あなたが「迷惑」と表現した行動はすべて、あなた自身が自分を守ろうとしているSOSのように感じています。そして、周囲の人たちもあなたのSOSを受けて、理解して支えているように感じました。あなたが周囲からも力を借りつつ、自分を取り戻すプロセスにいるように思えます。ただ、そうはいっても、責任感が強く何かしらの役割を果たすことがもともとのあなたらしさの中心だとすれば、その自分らしさに大きなダメージを負ったうえに、周囲に迷惑をかけてしまう今の状況はあなたにとって耐え難い苦しみを伴うのも無理もないと思いました。「もう何もかも無くなればいい」という思いは痛いほど伝わってきました。
ただ、経験談を書いて送ってくれたこと、またこれだけの葛藤を抱える姿は、単に傷つけらた弱い人の姿ではなく、そこから何とか回復したい、本来の自分を取り戻したいという尊厳や存在の力があるからこその苦しみなのだろうと感じ、その力を信じたい気持ちになります。そのために治療はあなたに合ったものなのか、家族以外のサポートはあるのかな、など勝手ながら気がかりに思っています。機会があれば依存症に詳しい相談機関や医療機関を調べてみてもいいのかなと思いました。そして、またこうしてあなたの気持ちを届けたいときには遠慮なく、書いて送ってください。いつでも待っています。

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