経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

恵まれてると思われるかも、でもどうすればいいか分からない

新卒でシステム系の会社に入り、5年目になりました。今はコロナ陽性で休養中です。これからどう生きていきたいのかよく分からなくなってしまいました。

大学時代は生物化学を専攻していましたが、卒業論文のプレッシャーに耐えられず、「卒業論文を書くだけ書いて就職は専攻と関係の無い職種にしよう」とし、IT系の会社をメインに就活をしました。インターンシップでお世話になったところから内定をいただいたので、その会社に入社しました。
入社して暫くは、全てが新鮮で、同期と切磋琢磨して、精力的に取り組むことができていたと感じます。その中で、アプリやウェブサイトの画面を作るフロントエンドやデザインの仕事に楽しさを見出し、そのキャリアを積んでいきたいとその時は思っていました。

しかし、現実はそう甘くはなかったのです。

1年半前に移ったプロジェクトはウェブサイトやビジネス向けのシステムの保守を行うプロジェクト。フロントエンドのタスクもあるにはあるけれど、メインは設定の調整やバグの修正などでした。
その上に専門用語が難しく、私は少しずつ仕事に対する意欲が薄れていってしまいました。

いつしか仕事から逃げるようにWebデザインの検定試験や、昔から好きだった絵を描く活動に力を入れていきました。絵を描きたいがあまりに、仕事の時間が無駄に感じ、仕事をしたくない、こんな仕事さっさと辞めたい、絵で生計が立てられたらどれだけ幸せか……その結果、私は仕事の満足にできない年数だけある社員になってしまいました。おまけに体調も崩してしまいました。

仕事では、上司やベテラン社員の方が懸命にサポートしてくださるのですが、仕事の面倒さから逃げたい気持ちと申し訳ない気持ちが頭の中で喧嘩して、ろくに手がつきません。結果、単純作業とフロントエンドの作業以外は逃げてしまいます。プロジェクトを変えて貰おうにも、チームのサポート無しでは仕事が出来ないので変更できない、変更したところでそれ以上にキツくなってしまうとのこと。

休職も、それで解決するとは思えない。退職も、同居の母から「いい上司に恵まれているんだから、もう少し頑張ってみたら?」と言われるのと、私が他の一般企業で上手くやっていけるビジョンが見えない。絵も生計が立てられる程の稼ぎはまだない。稼げたとしても、このメンタルでフリーランスとしての不安と税金との戦いができる気がしない。奨学金もまだ残っている。稼げなくても理解のあるパートナー候補も居ない。。不安で不安で何も手につかない上に休まらない悪循環になっています。

他の苦労されている方からは恵まれてると思われるかもしれませんが、胸の内を吐き出させてください。ありがとうございました。

感想1

こちらを書いて投稿していただいたときはコロナ陽性とのこと。
休養中もたまらないくらいの不安や焦燥感があり、やすんでいても気持ち的には休めていないのではないかと想像しながら読ませてもらいました。

入社後、やりがいを感じる仕事をしていたがプロジェクトが移ってみたら業務内容も変わり専門用語も多く、サポートはあるけれどもやはり大変で少しずつ疲れて体調を崩してしまう…文章を読んでいて投稿者さんの状況が目に浮かぶようでした。

入社してからやってきた仕事とは異なる業務に取り組むことはありうることだとは思うのですが、やはり急な変更に業務の理解が追いつかなかったり、やりがいを感じていたのに変更となると気持ちが追いつかないこともあると思います。今がんばったり踏ん張ったりすることが難しい、だけれどもサポートの期待に応えられないのも苦しい。「仕事の満足にできない年数だけある社員」という表現で書いておられますが、それくらい厳しい目線を自分に向けたり、自責の念もあるのではないでしょうか。

仕事をしたくない、やめたいと思いながらも仕事に行って、取り組める仕事はやり続ける生来の真面目さも感じます。また自分で生計を立てねばならない、他の企業でもフリーランスでもうまくやらねばならないというようなという思いもあり、これは社会的な風潮が大きく影響していることとも思いますが「ちゃんとしていないといけない」という規範意識もあるのかなと思いました。(私自身の中にもこの規範意識はとても根強くあり、思い切った選択をするときにはすごく苦しめられているなあと思いながら書いています。)

これから先の人生を絵やデザインの仕事で生計を立ててみたい、という思いもある一方で、果たして自分がやっていけるのか、逃げているだけなんじゃないか、これでいいのか…?という不安も大きく、気持ちが揺れ動いて何が正解か、自分が何を選び取ればいいのかわからない、という足元がぐらぐらするなか、どんどん悪循環に陥ってしまう。
私は「悪循環」というのは、知らぬ間に自転車のペダルを漕いでいて、とめることもできずどんどん進み続けてしまうようなもののように感じています。とまったらどうなるかわからずひたすら走り続けるしかない。そうしたらまたどんどん加速していってしまう。ここから停止したり減速したりするためには、ペダルから足を放してみるか、はたまたブレーキを探してみるのか、これ以上加速しなさそうな道を選んでそちらに舵をきってみるのか、思い切って自転車から飛び降りるのか…いろんな選択肢があると思います。どんな選択肢でも、変化につながるのではないかとも思っています。

もし投稿者さんの時間が許すなら、ちょっと休んで今の自分に合う選択肢が何かを考えたり、今回投稿していただいたように自分の状況を客観的にみるような時間がとれたりするといいなと勝手ながら思います。またこの経験談も活用していただけたら嬉しいです。
今回はありがとうございました。

感想2

コロナでの体調不良は落ち着きましたか?普段とは異なる時間の流れ、多くの人が働いていると思う中で休養しなければならないなんとも言えぬ居心地の悪さから、しまっておいた不安が引っ張り出される、何となく投稿者さんの心情に見覚えがあるような気持ちで読ませていただきました。

「恵まれているのに、なにやってるんだ」と、自分自身をジリジリと責めているそんなあなたの声が、題名から見え隠れしているように感じました。そして「プレッシャーに耐えられず」「逃げるように」など、ある局面を迎える際のご自身の選択に納得をしていない「本当はもっと頑張れたのではないか」など自分への不信感を溜めているようにも思いました。とは言え何となく釈然としない思いを持ちつつも、身に着けてきた器用さや知的さ、いわゆる要領を駆使し目の前の仕事や課題をこなし、あれよあれよという間に現実が動いてきたのかなと、これまでのあなたの様子を私なりに解釈しました。懸命にサポートしてくれる周囲がいるということは、手放しでは起こりえないことで、あなたは周囲が求める成果に応えてきたのだろうとも想像しました。ただ「仕事の時間が無駄」と思うあなたの気持ちとは裏腹に、周囲からの良き対応はあなたをどんどんと窮地に追いやり苦しくさせているのだろうとも思いました。

休まらない悪循環が続いている状態で名案や策が浮かぶのは至難の業な気がします。お休みをとり、思いっきり好きな絵を描いてみるのも良いのではと思ったりしました。さっさと辞めたいと思う仕事があったが故に、好きな事への気持ちが高くなっていたかもしれないですし、やっぱりさっさと辞めたいと思っていた仕事から離れせいせいしたと気持ちが軽やかになるかもしれません。試行錯誤は続くかと思いますが、また胸の内を聞かせてください。

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