私は母親から兄弟間差別、精神的・肉体的虐待、コントロール、アクセサリーされていたことなどに約22年間気づけませんでした。
恐らく「仲のいい家族」「我が家の教育は成功」と母に言われ続けていたことと、後述する経験が、全て当たり前のことだと思っていたからだと思います。友人に指摘されなかったら今でも気づかないままだったかもしれないです。
まず弟たちとの差別。私には2個下と4個下の弟がいます。彼らは新しい洋服を買ってもらえるのに、私は小学校卒業まで母の知人の娘さんや、近所のお姉さんたちからの大量のお下がりばかりでした。小学校の卒業式も借り物だったのでサイズが全く合わず、惨めな気持ちになったのを覚えています。「新しい服(自分で選んだ新品)が欲しい」と言うと「箪笥に入りきらないくらい持ってるでしょ」と言われました。私の門限は20歳まで22時でしたが、弟たちは高校の時点で0時でした。彼らは門限を破っても少し怒られるだけで済むのに、私は少しでも過ぎると、たとえ事前に連絡していても帰宅すると激怒されました。高校のイベントでディズニーランドに行った時は「閉園まで遊んだから家に着くの0時前になります」と連絡すると「門限何時だと思ってるの!?」と怒涛のLINEが送られ、帰宅したら怒鳴られました。同じ年、中2だった弟がディズニーランドへ行って0時前に帰ってきてもお咎めはありませんでした。
差別されてること自体は小学生の頃からずっと感じていて、「差別するのはやめて欲しい」と言ったこともありますが「してない」と一蹴されました。2個下の弟は私が差別されてるこのも、彼自身が末弟と差別されていることに気がついていたので「おかしいよね?」と言ってくれました。末弟は母からかなり甘やかされているので、今も知らないと思います。
ただ、私は弟たちが世界で一番大事なので、私が嫌だと感じたこと(門限やお小遣い)を避けられたのはよかったと思っているし、これからも嫌な思いをしないように助けてあげたいとも思います。
精神的虐待は、そう言うものがあることすら20歳になるまで知りませんでした。
小3の頃からずっと父親の文句と悪口を聞かされています。耐えきれずに「私に言うのをやめて欲しい」と訴えたこともありますが「じゃあ誰に言ったらいいの?私だって吐き出したいよ」と言われ、諦めました。これは今も続いています
母のヒステリーをぶつけられるのも私です。泣きながら私に関係ないことを怒鳴るように言われ、メンタルサンドバッグにされます。私は娘であって、友達ではないのに。
身体的虐待は日常的に暴力振るわれてたわけではないので微妙ですが、恐らく普通は殴られないのだろうなと最近は思います。
激怒させたり、機嫌が悪い時に怒らせると、とにかく怒鳴られるし拳で頭を力一杯殴られます。衝撃で床に転げることもしょっちゅうでした。21歳で殴られた時はさすがに驚きました。私の身長と体格では反撃できないからだと思います。
幼稚園の年中の時、何度も言われてるのにおもちゃを片付けなかった私に、リカちゃん人形の硬いプラスチック製のソファを投げつけてきたこともあります。眉付近に角が直撃し、たんこぶと切り傷ができました。今思うとありえないのですが、幼稚園の担任の先生には「転んでぶつけたんですよ」と説明していたのを覚えています。
現在24歳ですが、今でも近くで母が腕を動かすと、反射的に体が動き、腕で頭を守ってしまいます。
コントロールされていた原因はわかりません。ただ、母に従っておけば面倒なことにならないので、反抗するという発想がありませんでした。
高校も大学も、本当は行きたい所がありましたが、「ここがいいんじゃない?ここにしなよ」と言われたところに行きました。初めてアルバイトをしようとした時は、何をしようかワクワクしながら求人を見ていたら「初めてなんだし、コンビニにしときなさい」と言われて応募させられました。大学で違う仕事をしようとした時も「あそこのレストランで働けば?」と言われ、そこで働きました。合わずに1年しないうちに辞め、その後選んだのは歯科助手とガールズバー。ガールズバーは絶対に怒られると思ったので黙ってやりました。
高校も大学も楽しかったし、そこに通わなかったら出会わなかった人、できなかった経験がたくさんあるので行ってよかったとは思っています。
就活時には母からのコントロールについて自覚があったため、自分の意思で選んだ業界の大手企業に入りました。内定が決まった時、母親に業界と仕事内容について説明したら「中学生の時にそういう感じの仕事したらいいんじゃないって言ったのはあってたね!」と言われました。偶然と思いたいです。今は転職して全く違う仕事をしています。
母親は「娘」が可愛いというより「自慢できることが多い娘という名のアクセサリー」が可愛いんだろうなと思っています。
成績はそれなりに良い。かつて都内のとある区でミスコン準グランプリを取った自分に似ている近所でも評判の美人。小学生から何度も学級委員を務め(母に言われたからやった)、音楽の才能もある。塾に通ったことがないのに受験も検定も一度も失敗したことがなく、就職先は東証1部上場の大企業。これを私がいないところで色んな人に「さすが私の娘!」と自慢するし、自慢したと報告してきます。貶されるよりいくらかマシだと思うけれど、私が目の前にいると貶すし、過去の失敗や人に知られたくないことを勝手に話しまくるのです。
自慢の娘に傷がつくのが嫌だったのか、高1で英検2級に2回落ちた時は激怒されました(2級は高校卒業レベル)。怒られたくなかったので、3回目で合格しました。
そして、これはどうにもならない話ですが、大学2年の終わりに「離婚しようと思ってる」と突然言われました。その頃には両親の仲が良いわけじゃないことにはとっくに気づいてたので、いずれそうなるとは思っていたけれど、やはり家族に対する情はあるので少し泣きそうになりました。そんな私に続けて言ったのが「あなたはもう成人してるから親権とかないし、新しく自分だけの戸籍を作ることもできる」という事務的な話のみ。さらに、離婚の話を第一志望の大学に落ちた日にされたと2個下の弟から聞き、愕然としました。この事だけは一生許せないです。
離婚は揉めに揉めて家庭裁判所に持ち込み、親族全員巻き込んで両家の関係も底辺になった挙句、未だにできていません。今はそれぞれの親戚に会うといない方の親の話が必ず出るので、それがストレスです。
就職して実家を出て、なんやかんやあって今は一人暮らしをしていますが、母とも父とも一定の距離を置いた方が気が楽です。友人の「家族は血の繋がった他人」という言葉に救われています。
父は、私が精神的虐待を受けてたことや、20歳を超えても殴られていたことを知らなかったので特に悪感情を抱いたりはしませんでした。むしろバイトで帰りが遅くなったり、天気が悪かった時は駅まで迎えに来てくれたり、そうでなくても私が帰宅するまで起きてくれていたので良い父親だったと思います。ただ最近は私がいる前で母のことを悪く言う時があるので、そこは嫌だと思います。
両親以外の親戚も誰も信じられません。母から離婚の話をされた時、耐えられないと思い、信用してた親戚に「母親には言わないで」と頼んで相談したら、私が帰宅する前にはもう母親に話していました。弟と友人しか信じられないです。
このように育ち、22歳の時友人に指摘されるまで、自己肯定感が低いことにも気がついていませんでした。弟たちと年が近かったり差別されていたりで、愛情不足だったのかなと思います。自分のことが好きじゃないのは当たり前だと思っていました。
これが原因かどうかは分かりませんが、恐らく恋愛依存です。また、自己肯定感が低すぎて、恋人からモラハラされたことにも気がつけませんでした。自己肯定感が低いとモラハラされやすいようです。親から与えられるべきだった愛情をパートナーに求めることが間違っているのは知っています。恋人はパパやママじゃない。
決してずっと良い子だったわけではないし、これは叱る親が正しいということだってたくさんありました。金銭面で迷惑をかけてしまったことだってあります。習い事はさせてもらえたし、高いのにフルートは良いものを買ってもらい、今も大事に持っています。誕生日やクリスマスにもらったプレゼントは捨てられません。成人祝いのプレゼントが喪服(ブラックフォーマル)だったのはどうかと思うけど、買ってもらったのは助かっています。私立の4年制大学を出させてもらったし、何より実家を出るまで22年間育ててもらいました。
それでも親とも親戚とも、一定の距離を保ちたいです。一人暮らしをしていても、ふとした瞬間に「そういえばあんなことあったな…」と嫌な気持ちを思い出します。生活のあちこちにそういうのが散りばめられているのです。
縁を切ることはできません。嫌な思い出と良い思い出を天秤にかけて、トントンになったらじゃあしょうがないと、無理やり自分の中に落とし込んでしまうからです。良い思い出があるからこそ、親を嫌いになりそうな自分を嫌いになってしまいます。
幸せな家族という概念に憧憬と嫌悪を同時に抱いています。どうしたらいいのかわからないまま、今年25歳になります。
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経験談の投稿ありがとうございます。文章で表現されているエピソードからあなたが家庭の中で、どのように振舞ってきたのか、立ち位置や役割がリアルに伝わりました。家庭の中で、慰め役や世話役を担ってこられたのだと思います。幼い頃、満たせなかった欲求や、やりたかったのにできなかったことが、あなたの中にたくさん転がっているのでは?と私は想像しました。もし、そうだったら小さなことでもいいので、あなたがやりたいと思うことをやってみてほしいなと思います。最後の文章から、今後、家族とどう関わるかあなたの迷いや葛藤する気持ちが伝わってきました。死にトリのツールを使って、家族とは何なのかとか、程よい距離感とは?ということを一緒に考えたいと思ったところです。