経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

いくつになっても理想と現実のギャップが苦しい

41歳男性、妻と子供が2人。老いた父と同居しています。
新卒の頃から「なんとなく稼げそう」という理由でITエンジニアとして働いてきました。
技術を身に着けようと勉強し資格もいくつか取得しましたが、根本的に興味が無く、身に着ける事が出来ませんでした。

20代は呑気に構えていましたが30代後半になって焦りを感じ、副業を始めるためにNPO団体や一般社団法人の活動のお手伝いを始めました。
いつかはエンジニアから脱却して元々興味があったドローンや農業、狩猟などに関わる仕事がしたいと思っています。
様々なセミナーや展示会、資格取得など行動はしていますが、「この行動で合っているのか」「本当に脱却できるのか、脱却して良いのか」と不安が消えません。

また、「糧を得るため」と割り切ったつもりでエンジニアの仕事を継続していますが、どうにもやる気が出ません。
仕事に手が付かずサボったり、最低限以下のことしか出来ない事に罪悪感を感じています。
さっさとやりたい事に移ってしまえば良いのかもしれませんが、家庭やお金の事を考えると躊躇してしまいます。
今の会社の人間関係自体は好きで、役に立ちたいとも思うのですが…、技術職や管理職で今後活躍出来る様な未来も見えないのです。
人の輪の中に入っていくこと自体に苦は無いのですが、いつも中途半端で軽んじられている気がします。

加えて最近は自分自身の老いや体調不良も感じる様になり、ストレスなのかメニエール病も患ってしまい、
以前の様に活動的な気持ちにならなくなってしまいました。
エンジニアからの脱却は停滞がちで、ゲームや動画など、刹那の快楽で気を紛らわせてしまい努力できない自分が嫌になります。

夫婦関係も冷めていて子供も好きだったのに最近は煩わしくさえ思ってしまい、父とも折り合いが悪く家にいても落ち着きません。
いっそこの世から消えてしまいたいとも考えてしまいます。

周りの人々はとても有能そうに見え、いくつになっても理想に手が届かない自分に劣等感を感じます。
今の収入やお金の事にも不安があり、将来を悲観してしまいます。

感想1

自分の人生について真剣に考え、そして迷っている真っ最中であることが伝わってきました。私はNPOの活動をいろいろやっているため、「NPO団体や一般社団法人の活動のお手伝い」というくだりがパッと目に入り、何の手伝いをしているのかな?どんなNPOや一般社団なのだろう…と気になってしまいました。本業として従事してきたITエンジニアにはあまり興味を持てないながらも、続けてきたとのこと。私は興味を持つこと、やりたいことを追いかけることもありだし、生業のためにあまり興味のない仕事を淡々とやるのも一つの選択だと思っています。ただ、人によってどちらに向いているのかというのは違いそうに思います。あなたがどちらに向いているか分かりませんが、こうして迷っているということは、今の状況を変えたいという気持ちもあるのかなと思いました。ただ、家族がいることによって自分で自由に人生の選択が難しいこともあるのかもしれません。
あなたの経験談には「理想」という言葉がありました。あなたにとっての理想はどのようなものなのでしょう。まだ、ぼんやりとしているのかもしれませんが、ずいぶんと前から何となく抱いているようにも感じました。40歳を過ぎ、少し衰えも自覚し、実際に病気も抱えると焦りや不安も増すと思います。そして、ずっと抱えてきた自分の人生に対する疑問ももやもやと膨らんでいっているようにも感じます。子どもが煩わしかったり、家の居心地が悪いのも、そうした心身の変化も影響しているのではないかと思いました。
そんなふうに考えると、私としてはあなたも興味を持っているNPOや一般社団の活動がまた気になります。手伝ってみて興味ややりがいがあるのなら、そうした道に転職することもありなのではないかと思いました。ただ、経済的な不安もあるでしょうから、それこそ副業がOKなら、副業を少しずつ増やしていったり、ITエンジニアがフリーでもできるのならフリーランスという選択もないかな?といろいろ考えます。おそらく、そんなことはあなたもこれまでたくさん考えてきたと思いますが、あなたの気持ちとよく相談して、自分が最も楽だと思う道を進んでもらいたいと思います。個人的にはこれからの社会は様々な課題が出てきてますます市民の力が必要になると思うので、何かしらの形でNPOの活動に関わり続けてくれると嬉しいです。

感想2

投稿文を読ませてもらった印象は、理想が明確にあるかというとそうでもなく、こっちかな、いやこっちもいいかな…と彷徨ってきたようにも感じられました。私自身は30代前半まで3~5年ごとに転職を繰り返して彷徨っていたタイプです。ただ、私の場合は自分の能力の限界を何となくわかっていたので、理想は抱いていませんでした。若い頃はあなたのように呑気に暮らしていたこともあって、モノづくりに携わり続けたいと漠然と思っていたくらいです。理想と現実のギャップが大きくなるほど人は苦しくなると聞いたことがあります。まさにあなたの経験はそれを物語っています。理想は捨てて…なんて他人が言うのはすごく簡単です。それよりもなぜあなたが理想を抱くようになったのか、そして将来に焦りを感じるようになったのか…それを私は知りたいと思いました。理想を抱くことと周囲と比較することもかなり関係しているのかなって私は思います。そしてそうやって抱く理想には不純物が混ざっていて、自分を苦しめるようなイメージが私にはあります。他者と比べなかったり、社会の「普通」と距離を置くと純粋な理想(というよりも自分なりの目標)が自然と出てくるのかもしれません。目標は出てこなくてもそれはそれです。人間関係は好きで輪に入っても苦にならないというところはあなたの人柄なのだと思いますが、もしかしたら人に合わせて疲れてしまうことはないでしょうか(違ったらすみません)
誰かのように…ではなく、あなたがあなたの強みや弱み、そして生き方を見つけられることを願っています。

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