経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

積み重なる罪

この春高校2年生になりました。私は昔からずっと怠惰な人間で、宿題を忘れたり学校に遅刻したりとわざとじゃないけれど毎日毎日怒られています。思えば幼稚園の時からおかしかったのですが、特に私の怠惰が爆発したのは中学2年生のときです。私はなかなか学校に行く気になれず、いつも寄り道をして学校へ向かう毎日でした。不登校の友達がどれだけ羨ましかったことか。当然遅刻ばかりしていたら親に連絡がいきます。しかもその頃は塾もサボっていました。スマホにGPSが付いているのに。これらが親にバレるたびに父親からひっぱたかれていました。痛くてたまらなくてずっと泣いていました。私が悪いのに。悲劇のヒロインかよって感じです。
それでも中学3年生になると、クラスが楽しくて、遅刻ギリギリに全力ダッシュで学校に向かう毎日を送っていました。(前述の通り怠惰な人間ですので。)高校もそこそこいい所に合格し、順風満帆な日々でした。
高校1年生。私のクラスはみんな優しくて男女の隔たりもなくてすごく仲のいいクラスでした。部活は吹奏楽部。そこそこ真面目にやってて結果も残している部で、すごく厳しいんです。週7の活動に厳しいルールだらけ。メールの文章もまるで会社の連絡みたい。それでも楽しかったのです。でも、夏休みに入ってから、どこかずっと体調が悪くて。それから学校は休んだり遅刻したりの日々が続きました。いえ、続いています。1年生の時は友達がこんな私でもみんなと同じ温度感で接してくれて、すごく楽しくて、欠時が危なかったけれど、何とか進級できました。
私の高校は2年生に上がる時にだけクラス替えがあります。正直なところ、前のクラスの方が楽しくて、クラスの雰囲気も良かったと思います。今までの私はクラスでの『グループ』というものに触れてきたことがなく、小学校から高1まで、すごくクラスに恵まれていたんだなあ、としみじみと感じました。だからこそ、上手くクラスに馴染めなくて、学年が上がってからまた遅刻の日々が始まりました。自分でもわかっています。体調が悪いと言ったって少し我慢すれば学校生活も問題なく遅れるほどのものだと。それでも毎日通学路で寄り道をして、2時間目、3時間目から授業を受けます。どうして?分かりません。だから怠惰なのです。YouTubeを見て、TikTokを見て、ただそれだけの為に遅刻しています。また、宿題も高校に入ってからほとんど出していなくて、先生との仲も険悪で、なんだかもう何から手をつけていいか分からない。しかも、高校2年生にもなったのに未だにスマホにGPSと時間制限、それにアプリも親を通さないと入れられません。完全に信用を失いました。今日も怒られました。どうせ都合のいい嘘だと。体調の悪さも嘘、遅刻していないというのも嘘。その通りです。
私は遅刻したくて遅刻している訳じゃない。もちろん普通の学校生活を送りたいと思っています。それでも少しめんどくさいと思うことからずっと逃げて、ただ落ちぶれていく日々。最近は部活も休部して、その時間はスマホに費やしています。家に帰ってもスマホを見るか鏡と向き合って自分の顔の醜さに落ち込むか。
こんな生活をしていても、やっぱり自分の怠惰を指摘されると辛いです。自分が1番分かっているから。学校の先生とも自分の親とも仲が悪い。それにクラスメイトには友達が全くいない。友達ができたところでこんなことは相談できません。だから1人で泣いていることしか出来なくて、でも何かアクションを起こしたくてここに書き留めます。乱文失礼しました。ADHDで醜形恐怖症で怠惰な私のことを、この世界でたったひとりでも肯定してくれる人がいると嬉しい。

感想1

「積み重なる罪」というタイトルが印象的で、今のあなたは罪を犯している、そんな感覚なのだろうかと思いながら、読ませていただきました。そして、私も何かと怠惰?で、他の人が当たり前に出来ることが出来ずに怒られてきた人生だったので、仲間がいるような感覚を覚え、ぜひ感想を書かせていただきたいと思い、今、感想を書かせていただいています。

改めて、この怠惰なのか、わかっててもできない、この感じ、一体何なんでしょうね…。私自身も未だに解明出来ておらず、怠惰と簡単に片付けられることに、モヤモヤしているところです。そして、この「わかっててもできない」という背景にあるものを周りがわかろうとしてくれない、もしくはわかってくれないということも苦しいことのように感じています。

あくまで私の経験に過ぎないのですが、他者からしたら一見楽に見える行動も、実際はその行動前にも大きな葛藤があったり、結局楽と思える行動を選んだとしても、ただ罪悪感や、あなたも表現していた「落ちこぼれていく」感覚があるような気がしています。そして、それに加えて、他者から理解はされずにただ責められたり、信用をなくして関係が悪化したりする…。ある意味、楽しているとされている行動の前、その最中、そして後にも苦しみが伴い、私自身は「あれ?なんでこんな苦しんでるんだっけ?」という感覚です。
そしてタチが悪いのは、1回崩れると立て直すのが難しい…。もう1回やり直すのに、勇気と労力をありえない程に要する…。ホント嫌だな〜と私自身は感じています。

今回、あなたの経験談を読ませていただいて、私はあなたが「罪」という表現をしているように、罪悪感も湧いて何か常に重たいものを抱えながら生活しているように思えましたし、十分にあなたの苦しさが伝わってきたような気がしました。そして、あなたなりにこの状況を脱したい気持ちも伝わってきました。ただ、一方で、あなたから語られるエピソードから、短い時間で最大限のパワーを発揮される方、なんとかその場をやる過ごすことが出来る方のようにも思えたので、普段からそのパワーを温存し帳尻を合わすために今のような状況になっているのかもしれないとも考えました。

なかなか今の「頑張る」を評価されがちな風潮があるからこそ、理解されづらいこともあるだろうし、自分自身でも罪悪感を抱くことがあるかもしれません。ただ、忘れがちですが、実際は頑張るためには休む時間も同じように重要だし、それぞれ個人でも頑張れる度合いや回復時間もその時によって異なると思っているので、あなたの状況はあってもおかしくはないことかもなと私は思いました。

しかしながら、そんなことをいいつつ、理解されなくて苦しむこともあるかとは思うし、単純なことではないと思いますので、罪悪感などの何か荷物を下ろしたい時はぜひ、ここにいっぱい置いていってほしいなと思いました。
そして、私自身も頑張ることに囚われがちなのですが、「やれる時にやれることだけやればいい」と思えるようにしたいし、あなたに向けた言葉を私も忘れないようにしたいと思いました。

改めて、経験談への投稿ありがとうございました。

感想2

投稿ありがとうございます。アクションを起こしたい、でもどうしたらいいんだろう…という中で経験談を送ってくれたのかなと思います。個人的にかなり共感しながら読んでいました。最後の方にADHDということが書いてあり、私もADHDの診断があり、かなりその性質が強いので、共通項がかなり大きいのかなぁと思っています。まず、私も怠惰をかなり「爆発」させて学生時代〜会社員時代を送ってきて、そういう自分にかなり罪悪感があったので、そのあたりも読んでいてわかるなぁと思いました。
遅刻だろうとなんだろうと、親には子どもをひっぱたく権利はありません。それは単に暴力だし、問題だと思いました。でも「自分が悪い」と感じてしまうとき、気持ち的にもやり場がなくなってしまいそうだとも思いました。
あなたとしては、学校で楽しく過ごしたいし、できるなら勉強もしたいという気持ちがあるのだろうなと思います。でも自分の心身はうまくスイッチを入れたり、行動したり、ということができなくて困っている感じなのかなと思いました。
「少しめんどくさいと思うことからずっと逃げて」といったことも、ADHDの先延ばしの要素も大きいのかな?と思います。ただ、ずっとそれを自分の責任とされ続けてくると、それだけでメンタルもしんどくなって、余計にうまく進められないことが増えてしまいそうだなぁと思って気になりました。

大人になってから知ったことですが(10代のころ知っていたらちょっと違ったかなぁ)、ADHDなどの発達障害と呼ばれるものでは、脳内物質の働き方が多数の人とは違っているのだそうです。
「モチベーション」というと、まるでその人の「気の持ちよう」みたいなものと思っちゃいそうですが、実際は脳内物質のはたらきの問題なので、「気持ち」でコントロールなんかできるものじゃないと思います。というか「気持ち」と思われているもの自体が、脳内物質に左右されまくりということを、いろいろな薬を飲んで私は強く感じています。

私は、最近は「他の人と違って、やる気スイッチが自分で押せるところについていない」みたいな感じで人に説明することもあります。(人によってはやる気スイッチがいつでも押しやすい場所についてるんだ……と思うと、むしろそれはそれでびっくりなのですが、そんな感じの人の方が多いみたいです。)
そして、やる気スイッチを入れやすい状況や方法というのを、いまだに探しているところです。背中についていて、自分の手では押せないスイッチを、人に押してもらったり、寝転がって押したり、マジックハンドを使ったり……、そんなイメージです。それから、どのくらい動いていると疲れるのか確認しながら、日中の仕事の量や睡眠時間を考えたりもします。
それと、私もスマホを見続けて時間が消えていくのに危機感があって、数ヶ月前から、スマホの画面の色を調整して、ほぼ白黒みたいにしています。画面の刺激を下げることで、つまらなくして依存を下げる作戦です。こういうのを「環境調整」と言ったりもするようです。ひとそれぞれ、あった環境があるので、あなたにとってどういうのがあっているか、試しながらカスタマイズできるといいのかなと思いました。

そのためにも、「遅刻したくて遅刻している訳じゃない」ということや、あなたのしんどさが学校の先生や親などに伝わって、できれば、それをどうしたらいいか、一緒に考えられるといいなぁと思っています。学校に相談室などがあれば、このあたりのことも話せたりするのかな…。精神科やクリニックなどへの通院はいまはされているのでしょうか。
文章には、とてもわかりやすくあなたの困りごとが書かれていると思いましたので、この文章を見せられたら見せてみるのもいいのかなと思いました。

一覧へ戻る