経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

ずっと不安 自信がない

この様な場所があることを嬉しく思います。どの経験談にも優しく返事をされていて良いなと思いました。いつも頭の中でグルグルしている事を整理したいです。

今年で50歳になりました。20歳で専門学校を卒業した後に、ボランティアでイギリスに1年間行きました。お金がなかったので学校ではなく、ボランティアのVISAを取り滞在しました。初めは良かったのですが、体力的にも厳しくなり途中で辞めてそこからは語学学校に通いました。そこでフラットを紹介してもらい、そこに住んでいた現地のイギリス人と出会い22歳で日本で結婚しました。
私には子どもの頃から持病があり、健康面で不安な事、田舎に住んでいたのでロンドン等に引っ越して働いていく不安、知り合いのいない所でこれから出産や生活する自信がなくて彼に日本に来てもらいました。若かった時は何も考えず勢いだけで結婚した感じです。
今、現在、子供達は大きくなり成人して二人とも家を出ています。なので夫婦二人になりました。

旦那も今まで大変だったと思います。日本語も分からない、知り合いもいない中で必死に働いてきました。若い頃には、ストレスからてんかんやリュウマチにもなり、救急車で運ばれた事も何回かあります。病院ではストレスが原因と言われ、日本を離れる事も考えましたが、結局は今も日本で生活をしています。私と違い、旦那は親、友達から離れて慣れない異国で過ごすのは本当にしんどいと思います。私には、イギリスで住む覚悟や勇気がなかった。たった1年ですが、住んでみて、英語力もなかったし、無理だなと思ったのです。国際結婚と聞くと、皆さん、「良いな、素敵。かっこいい。」と言いますが実際はしんどいことの方が多いです。夫婦のどちらかが我慢しなくちゃいけない、妥協して相手の国に住まなきゃいけない。仕事もハード、不安定で経済的にも落ち着かない。子供はハーフで良いね、可愛い。と言われますが、それは自分の子供なら誰でも可愛いでしょ。英語も話せないし、偏見で見られる事も多く、辛い思いもさせました。

旦那は本当に大人しい人です。こちらが話しかけなければ1日中、黙ってます。趣味があるので本人は気にならないのかもしれません。子ども達が独立した今、夫婦二人になり、これからの事を考えると不安になります。この人とあと何十年、このまま過ごすのか?
私は、彼に浮気された事が3回あります。恥ずかしくて家族以外には言えません。彼が遺書を書いて失踪し、警察のお世話になった事も何回かあります。彼が言うには子供が産まれてからは私は子供中心になり、優しくなくなった。孤独になり、何のために異国で働いているのかと辛くなったようです。私は、2人の子供の子育てで余裕がなくなり、イラつき、英語を話すのも面倒くさくなり、日本語で話すようになりました。
幸い、彼は無事に戻ってきたのですが、話し合いをするにも、お互いどこか遠慮してたり、素直になれず、3回も同じ事が繰り返されました。
何回も離婚したいと思いました。こんな事されて、許して離婚しないなんて馬鹿だな、と思います。でも持病があって長く働けなかったので、子供を育てるために諦めました。

これらが発覚する前に、子供が好きだったので、3人目が欲しくて計画妊娠をしました。持病があったので、入院して検査してこれが最後のチャンスかもしれないと思い、旦那はどっちでも良いと私ほど熱心ではなかったのですが妊娠する事が出来ました。しかし、結果、死産になり、私は産後鬱になりました。あの時のことは今でも忘れる事が出来ません。何がいけなかったのか、どうすれば良かったのか?その後、しばらくは妊娠も試みましたが、上手く行かず、身体の調子も良くなかったので諦めました。旦那は、あまり優しくなくその話題には触れず元の生活に戻っていきました。私だけが、いつまでも自分を責め続け
後悔ばかりしていました。小学生の長女の方がよっぽど優しかったです。
私は、それから不安障害になり、今もまだ心療内科に通っています。現在は、漢方だけで何とか過ごしています。
何かあるとすぐに不安になるのです。子供、仕事、夫婦関係、親の老い、考えても仕方ないことなのに、止まりません。昔はヤル気があり、色んな事にもチャレンジして、前向きでした。でも、今は、自分がどんどん小さくなっていくようです。何かを始める前にどうせ無理、上手くいかない、できないと思ってしまいます。
旦那も又、浮気するかもしれない、もうお互いの関係は終わっているのかもしれない。本当に彼は日本で生活してて幸せなのかな?
もう今さら、イギリスに帰っても50歳を過ぎて仕事もないし、住む家もない。頼れる家族もいない。
出会って30年、結婚して28年。
私は、何もない、残せていないなと感じます。2人の子供を育てられた事は楽しかった。それだけかな。
彼らのこれからの成長と笑顔が唯一の楽しみです。
旦那とは理解しあう事もなく、お互いのこともあまり知らず、寂しいです。
いまさら、ラブラブになりたいわけじゃない、ただ、楽しくしたい、しょうもない事も話せる関係になりたい。お互い、1人の時間が好きなのでべったりは嫌だけど、このままだとどんどん離れて行ってただの同居人です。これって一緒にいる意味あるのかな?
私が彼に甘えてる?依存してる?
知り合いの国際結婚してる方に相談すると、「私も旦那とは話さない。でも、外で楽しく発散してるから大丈夫。」「もっと目を外に向けて。趣味を作ったら?」と彼女はすごく努力家で社交的で色んな事をやっていて、英語も上手。
私には国際結婚なんて向いてなかったのかな…
カウンセリングも受けました。
どの先生も初めは優しいのですが、何回か続けるうちに、「その調子じゃ何をやっても上手く行かない。あなたが変わらないといけない。嫌な思い出も受け止めて進むしかない。」と言われ、カウンセリングの後は落ち込むようになり、だから私は上手くいかないんだ、悪いのは私なんだ。と受けるのを止めてしまいました。
最近、私は他人と比べて羨ましいなと思ってしまいます。どんな人にも悩みはあり、幸せに見える人にも言えない苦労があると分かってても。
夫婦仲良い人が羨ましい。
お金に余裕のある人が羨ましい。
英語に自信のある人が羨ましい。

私の英語力も中途半端、彼の日本語もより深く話し合いをするにはもの足らず、会話が少ないのです。話すたびにこれはお互い理解出来るか?伝わるか?と考えて、彼の顔色を伺う自分がいます。それがしんどいです。歳を取るにつれて、お互いの違いや差を感じます。でも、まだ私は彼のことが好きなんでしょう。

彼の良い所もあります。
子供、私の母親にも優しい。
仕事は休みが少なく、長時間労働だが、愚痴も言わず頑張っている。
私に、暴言暴力等はなく、家事をしろ、ご飯を作れ等、細かい事は言いません。
職場の友達はいませんが、趣味を通じて日本人の友達はいるようです。

隣の芝生は青く見えるのでしょうか? 私のこだわりが強くて考え過ぎなのでしょうか?私達が同じ言語を話せたら解決するのか?
周りにはもっと自立して自分の世界を持つべきだ、楽しみを見つけて。と言われますが、何をしたら良いのか分かりません。体力も気力もない…自分の欠点は分かっていますが、ただ向き合えないのです。

長々とまとまりのない文章ですみません。この様な吐き出す場所を与えてもらいありがとうございます。最後まで読んで下さりどうもありがとうございます。

感想1

経験談の投稿ありがとうございます。読ませてもらい、結婚されてから30年近くにわたる人生の一つ一つの場面が、心の奥から溢れ出てくるような、自身の人生を丁寧に見つめ、痛みを伴いながらも正直に書かれていて、あなたの中に積み重なってきたものがリアルに伝わってきました。
国際結婚という言葉の響きの裏側に、どれだけ苦悩や葛藤があったのか、そして選択の積み重ねがあり、そこに周囲が気づかないまま「素敵、かっこいい」「子どもはハーフで可愛いね」というような無邪気な言葉を投げてくるたびに、現実を突きつけられてきたのだと感じますし、埋めようと思っても埋まることのない周囲との距離感も感じてこられたのではないかと思います。
結婚も子育ても、異国の地で暮らすことも、ひとつずつでも大変なことですよね…。それが一度に重なって、それでも“普通の家庭”のように振る舞わねばと努めてきたのは簡単なことではなかったと私は感じます。持病がある中で、働けない期間を経て、育児を担い、さらに夫さんの失踪や浮気といった出来事にも向き合いながら家庭を守ろうとしてきて、しかも、子どもたちを無事に育て上げ、今では成人して独立しているという事実に、勝手ながら敬意を表したい気持ちになっています。
「私は何も残せていない」と書かれていましたが、そんなことはないはずだと私はどうしても思ってしまいます。例えばですが、「(子どもの)これからの成長と笑顔が唯一の楽しみ」という一文には、何十年も続いた努力と忍耐、そして母親としてずっとお子さんたちを見てきたからこその深い想いが詰まっているように思いました。
夫さんとの関係についても、とても率直に書かれていて、理解し合えないことへの諦めもありつつ(と、私は感じましたが違ったらすみません)、けれどどこかでまだ好きな気持ちがあるという複雑な気持ちに何とも、もどかしい気持ちになってしまいました。夫婦だとしても別の人間ですし、どんなに時間を共にしても、すれ違うことも、見えなくなることもあるものだと私自身も経験して思うことです。ましてや、そこに共通の言語が完全には通じないという状況は、意思疎通においては想像以上の負担になっていると思います。深い話をしたいのに、言葉の選び方や伝わり方に気を取られ、結局何も言えずに終わってしまい、相手の顔色をうかがいながら自分の言葉を押し込めること…それが日々繰り返されると孤独感が深まってしまうのも当然のように思います。
「何をしたら良いのか分からない」「体力も気力もない」という言葉は、今の状態にそのまま正直に向き合っていて、だからこそ、そこから無理に抜け出そうとせずにいることも、生き方の一つとしてありなのではないかと私は思いました。(そうして生きることが苦しいんだよということも頭にはありつつ…)“こうしなければいけない”、“明るく前向きでなければ”という無言の圧力に晒されるこの社会において、ただ“立ち止まっている”ことの意味をもっと認めても良いのではないかと思わずにはいられないのでした。
隣の芝が青く見えること、それ自体は人間として自然な感覚だと私は思います。他人との比較で自分を見てしまう瞬間はどうしても起こってしまうことのようにも思います。でも、それを「だから私はダメなんだ」と自分を責める理由にする必要はないですし、もっと自分の感覚に正直であっていいのではないでしょうか。自分の欠点に向き合えないと感じている今、無理して向き合うこともないと思うということを伝えたいです。
綺麗事として聞こえてしまうかもしれませんが、人生の中で“誰かと過ごしてきた時間”には、必ずしも明確な成果や幸せだけが必要なのではないと私は思います。ただ、“ここまで生き抜いてきた”という事実、それだけで今のあなたの存在は十分に証明されていると、私は感じました。もしかしたら、まだここには書ききれなかった思いやぐるぐるしてしまっていることもあるかもしれないなと想像しています。また良ければいつでも死にトリに声を届けてもらいたいです。

感想2

経験談の投稿、ありがとうございます。
読み進めるごとに、私自身が持っている当たり前の感覚が変化する瞬間が何度もありました。そのことも交えて、感想を伝えさせていただこうと思います。

まず、海外とのつながりについて、無意識に理想や華やかなイメージが先行している人も少なくないのだろうなと、投稿を読んでいて感じました(かく言う私も、そういった節があると気付かされました)。ですがそんなイメージとは裏腹に、実際に海外の方と結婚する中で感じる苦悩や、偏見に晒されるという体験を、投稿者さんやご家族はされてきたのだと伝わってきました。海外の方と結婚すると言ったって、どのくらい離れた国なのかだったり、お互いの言語や慣習によって、結婚生活は大きく変わると思います。海外の方同士で結婚した人たちそれぞれの持っている細やかな違いを、「国際結婚」や「ハーフ」などといった言葉が大雑把にまとめすぎているような感じがするなあと、私としては思いました。

夫さんのしたこと、そしてしなかったことは、少なからずあなたのこころを揺さぶったのではないかと感じます。夫さんが取った行動それぞれについては、夫さんも少し言葉にされたようですし、あなたとしてもなんとなく事情は分かっているような感じがしました。でも、事情が分かれば気持ちの整理がつくというわけではないと思います。かといって、互いの言語で思いを共有するというのも、気力を持っていかれることなのだと思います。持病や子育てと真摯に向き合ってこられたことも伝わってきますので、気持ちの整理や、夫さんとの関係性に考えて動くために体力を割くのは、その時はどうしても難しかっただろうなと、私なりに感じていました。

もちろん一概には言えないのですが、私はよく、夫婦関係が続くにつれて会話が減っていくという話を耳にします。投稿者さんにアドバイスをされる方々は、そういった"よくある夫婦像"みたいなもの(これも、私の中にある当たり前になってしまっていた感覚の1つです)を、あなたをイメージするための材料としているのかなと勝手に思いました。だから、あなたに対して夫さんが軸になりすぎない生き方や、自立を促すというのは、私としてはうなずけますし、きっとあなたを想っての言葉なのだろうなとは思うのですが…。あなたの場合、夫さんとの間にある様々な出来事による遠慮や、言いようのない気持ち、なにより言葉で思いを伝え合うことが億劫になってしまう事情があるということが、投稿を通して伝わってきています。それはあなたに、不完全燃焼感や心細さを強く与えるもののように私には思えてなりません。そういった思いを抱えている中で「自立を」と言われても、困り果ててしまうだろうなと、率直に思ったりしました。

投稿者さんは、「国際結婚」や「夫婦」というものへの偏見や先入観の影響を多く受けてこられたのではないかと、私は感じました。加えて、夫婦生活に関する燻ぶった思いも秘めておられると思います。今は気力体力を振り絞ってまで自立しようとしなくてもいいのではないかと、私は思いました。投稿の終盤に、自分の欠点と向き合えないということを書かれていますが、私としては、この経験談を書くためにたくさんご自分と向き合ってきたあなたを感じ取ったことも、伝えておきたいです。書いてくださったことの中には、誰にも言えずにいたこともあったようなので、時には頭の中をグルグルめぐっている思いを言葉にして、あなたのしたいことや求めていることの輪郭が少しずつ見えるようになるといいなと、勝手に思いました。改めて、投稿ありがとうございました。

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