経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

50歳を過ぎて

幼稚園の入園試験の事だった。大勢の子供達と先生らしき人達が教室に整列している中に入って行った時、底しれぬ恐怖を感じた。それから小学・中学・高校と、いつも居心地の悪さを感じていた。大学は芸術系に進んだ。在学中は居心地がよく、やっと普通の人間になれた気がした。しかし社会に出ると、再び居心地が悪くなった。社会に出てから26年。50歳になった今でも社会で生きていく事に馴染めないでいる。馴染もうと努力するとストレスで身体がおかしくなる事の繰り返し。親を看取るまでは耐えようと思っているが、ちょっと婆さん限界。自由に生きたい。

感想1

私自身、もう「おっさん」と呼ばれる年齢に至っているので、短い文章に投稿者さんのこれまでがとてもわかりやすく綴られているなかで、少しウィットに富んだ表現も織り交ぜられていて、スラスラと頭に入ってくる感覚がありました。

幼稚園の時に感じた「底知れぬ恐怖」というものがどういうものだったのかということが私としてはとても聞いてみたい気持ちにさせられつつ、その恐怖が投稿者さんが生きていく上でとても不自由にさせられる「根源」のようなものになっていたのかなと想像していました。

ただ、そんな中で進んだ大学への道が投稿者さんにとってどんな居心地のよさやそう思える要因があったのかが気になりつつ(気になる、気になるばかりですみません。。)、もしかしたら自由に自分で何かを探究できる、学ぶこともそれ以外の自分のしたいことを自分で決められることが投稿者さんにとってとてもフィットしていたのかなと考えていました。ですが、それだけに「やっと普通の人間になれた気がした」という気持ちを得られた大学での生活が社会に出ることに伴って失われたのは、やっとできた投稿者さんの中での希望が奪われる出来事でもあったのかなと思えました。

「今でも社会で生きていく事に馴染めないでいる」ということには、私自身も「全くもってその通り」と思わず共感の念しかないのですが、大学を卒業し社会に出てからの25年「馴染めない」と思いながらも、投稿者さんがなんとかしようときっといろいろな努力を重ね、我慢を強いられながらでも突き進んできたであろうことには思わず尊敬の念を感じています。

ですが、そうは言っても「ちょっと婆さん限界。自由に生きたい。(私はこのフレーズが個人的にとても人間味を感じて好きでした)」という言葉にあるように、無理を効かすにも限界があると思うので、「馴染む」方向ではなく投稿者さんがより自分らしく自由に生きられるこれからが見つかってほしいなと勝手ながらに思いました。

投稿ありがとうございました。

感想2

投稿ありがとうございます。
私は50歳以下ですが、幼稚園の頃のことを何も思い出せないな…と思いながら読んでいました。そのため、幼稚園の入園試験での光景をあなたが今でも思い出せるのは、それほどの恐怖、まさに「底知れぬ恐怖」を感じたからなのだろう…と想像しています。幼稚園以降の生活については具体的な話がありませんが、入園試験での光景とリンクさせれば、小学~高校・社会であなたが「居心地の悪さ」を感じてきたことはなんだかうなずける気がします。一方「芸術系」の大学で「居心地の良さ」を感じたことも納得できてしまい、とても不思議な感覚です。

かく言う私も大勢の人が(整列して)いる中に入ることに強い抵抗感や拒絶感を抱く人です。よく独特の感性があるとか自由人などと言われ、学校生活では(大学は四年制でした)ふと苦しくなることもありました。もし違う空間(≒芸術系の空間)にいたら違ったかな…とあなたの投稿から考えさせられています。こうした共感から不思議とリアリティのある想像がされたのですが、もう少しあなたの話を聴けたらいいなと感じます。

末尾の「自由に生きたい」が個人的にとても好きで、あなたのこれまでと今の苦しさはこの一言に尽きるのかなと私は感じました(違ったらすみません)。私も自由に生きたくてもがいていたのかも…と思い返しつつ、あなたの「自由」はどんなイメージか聞いてみたい気持ちです。ちなみに私は複数の場所を飛び回って行き来する、そんな自由を求めているのだなと自己分析し、抵抗感や拒絶感は全体主義的な雰囲気が嫌で感じるのだなと考えました。あなたの「自由」や「恐怖」「居心地の悪さ」はどんな感じか、もしよければまた書きに来てください。社会はどこまでも私たちを拘束してきますがーそれに守られることもあるのかもしれませんがー多様な生き方が包摂される社会であってほしいと改めて思いました。

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