経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

本音が出せない、本当の自分がわからない

素の自分、本当の自分がどれかわからなくなりそうです。本心が出せません。
小1のとき、いじめとまではいかないのですが、少し人間関係で悩んだことがありました。昔から人より少しだけ要領がよく早熟だったからか、まわりができないことを自分だけできることが多くあり、その度に変な視線を感じていました。何かができても褒めてもらえるわけでもなく、逆にまわりに迷惑をかけてしまう。同級生からはずるをしたと責められる。先生からは面倒くさがられ、逆に期待をされる。それを繰り返すうちに気がついたんです。「まわりと同じようにすれば迷惑をかけない」「人に嫌われるのはすごく辛い」「まわりに馴染んで好かれる行動をし、期待に答えれば楽に過ごせる」と。今でもこれは正しく、はやくに気がついてよかったと思っています。その後両親の都合で転校を繰り返し、その度に少しずつ外からみえる性格を変え、本心を隠すのが当たり前のようになってしまいました。
現在通っている中学校でも、まわりが求めている人物像を探って演じています。だってその方が楽だし、まわりの人を傷つけなくて済むので…でも、確かに心から笑っているときもあるんです。心から楽しんでいるときも、心から喜んでいるときも、確かにあるんです。まだ14の子供ですし。でも、じゃあこれが本当の自分なのか、というとそうじゃないんです。「ゲームのどこが楽しいんだろ」「これ時間勿体なくない?」「なんでこれわかんないの?」「考えればわかるでしょそんなこと」そんなことを思って内心みんなを見下している最低なところがあるんです。
友達と過ごしていても、家族と過ごしていても、自分を繕わずにはいられません。こんな自分をだして誰かに嫌われるのが怖い・否定されるのが辛い・将来に響くといった理由で。本音を出すのが怖いし、誰かを傷つけるのが怖くて。とか言いつつも、結局元を辿れば自分のためなんです。もちろん反射的にするときもあるのですが、大部分は「なんかスッキリしない、もやもや・イライラするから助けよう、相手もいろいろ大変そうだし、自分が損したくない」というのがきっかけな優しさで…相手のことなんてちゃんと考えてない自己満の行動なんですよね。もうどうすれば良いのでしょう?本音を出せば誰かを傷つけ、嫌われ、結局は自分が損をするときがある。自分を繕えば本当の自分を見失い、罪悪感が溜まり、期待に応えられないのが辛くなる。このままだと本当にどれが本当の自分がわからなくなってしまいそうで。嫌われる勇気なんてありません。傷つきたくないです。
いつも悩み事は自分で解決できます。だって自分がほしい言葉を自分にかけて納得させるだけなんですから。今もほしい言葉を待っているだけなのかもしれません。でもこればかりはわからないんです。結論を出すには人生経験が浅すぎました。どなたか助けてください、ごちゃごちゃしていてすみませんでした…

感想1

 経験談の投稿ありがとうございます。あなたとは反対でありながら似たような気持ちを抱えていたことがあるので、時には頷きながらじっくり読ませていただきました。
というのも、私はできないことがたくさんあった中で必死にみんなと一緒であるように振舞っていたタイプでした。一緒にいた子たちは学習能力が高い子が多かったので、「能力高い振りをしなきゃ」「ハブられちゃう」とか色々考えてしまって、次第に「周りに合わせなきゃ」「自分を隠さなきゃ」と無意識的に思いながら生活していました。なので、自分を繕うとする部分では、もしかしたら同じ気持ちになっていた時もあったのかも…と思っていたりします。(それでも、あなたと一緒かどうかは分からないし、反対であるかも分からないんですけどね)
小学一年生の頃の経験から、あなたが出来るだけ周りから求められている“型”にハマるように行動している姿がイメージ出来たような気がしています。(本来持っていたあなたの心の声が、あなたのたくさんの経験によって隠されたような…)そして繕いの”型“を外すことへの恐怖心…(と表現していいかは分からないですが)と、”型“から外れた本当の自分でいたい思いとの葛藤が伝わってきました。
私の経験も踏まえながら読ませていただいた率直な感想として、何でもかんでも“人に合わせることが正義“だとされている世の中だなぁ…とつい感じてしまいました(それが良いか悪いか…とかはないんですけどね)。もしあなたが“型”を外したとしたら、その後に来る感情は「周りから何を言われるだろう」「変な目で見られるのかな」などの不安な感情かな…と勝手ながら想像しています。(もしその感情が来るとするならば、その感情はとても自然な気持ちであるとも感じています。)そういった気持ちを押し殺すことが正当化されている世の中って…と、なんだか妙な感覚になってしまいました。
そんな感覚になっている私ですが、最近は、自分から見た”嫌な自分”とか、”好きな自分”とか…”繕う自分”含めて、全部ありのままの自分なのかな…とも感じていたりします。あなたが持つ色々な感情も、色々な感情のあなたなのかな…?なんて勝手に考えていました。(この考え方は、あくまで私が勝手に感じている事ですけれどもね)
あなたにとっての欲しい言葉があったかどうか…は分かりませんが、率直な私の想いを書かせていただきました。投稿ありがとうございました。

感想2

本心が出せない、出すにしても本心がはっきりしない、という感覚について最近よく考えていたので、タイトルに惹かれて読ませていただきました。投稿者さんの葛藤を想像しながら、「本心」について一緒に考えてみたい気持ちになり、感想を書いています。

小1のときの投稿者さんは、きっと積極的に周りに負荷をかけるような行為をしたわけではないのかなと思いますが、なぜか周りから咎めるような態度を取られる経験を繰り返した様子が伝わってきました。そこで得た「周りに馴染むのが一番楽で平和である」という気づき、そしてその気づきを実際に体現する能力も投稿者さんに備わっていたことで、「客観的に見て浮かない自分」を作り上げていくことが板についていったのかなと想像しました。それは単に処世術的なものだけではなく、投稿者さん自身の傷つきを和らげ、自分を守るためのものでもあったのかなと感じました。

一方で、経験談の書きぶりを見ていると、投稿者さん自身は「心のままに行動しない・繕っている自分」をあまり良い状態として捉えていないようにも感じられました(私はそう感じましたが、どんなふうに思うでしょうか…)。いろんな背景や理由があるのかなと思いつつ、私が一番感じたのは「自分よりも周りがどう思うかを優先する自分」と闘っている(闘わないといけないと思うような経験があったり、今の環境にもそう感じている)からこそ苦しいのかな、という印象でした。投稿者さんが小1の時に経験した視線や態度も含まれると思うのですが、日本の社会には「自分の為にやる」とか「自分の感覚で自分のことを決める(それで人と違うこともある)」ことを、良しとしない雰囲気があるような気がします。そのためにそれぞれがちょっとずつ自分や他人に対して思っていないことを言ったり、いい顔をしたりしているようにも私は感じます(それが絶対悪いことだ、というふうには思わないですし、場面や枠組みによって、自分や誰かを守るために必要になる時もあるよなあとも思います)。
でもそう考えてみると、投稿者さんの今の苦しさは、自分自身の価値観や周りの人に対してなるべく誠実に生きようとしている、そんな気持ちの表れでもあるのかなと私は感じました。例えば自分を繕う時、そこにそもそも「自分の本心」があるからこそ、葛藤が起きて苦しくなる…ただ嘘を演じているのではなくて「周りの人を傷つけたくない」「相手はこれを求めているだろうから」という相手への想像力が働くからこそ、自分を抑えることになる…そんなイメージです。どれも、まず自分の本心があるからこその苦しさのような気もしたし、同時に、投稿者さんが自分や他人に向き合っているからこその迷いのように私には思えました。

人が「悩んでいる」とき、その大半はすでに結論が出ていて、勇気が出ないだけだ、とどこかで聞いたことがあります(私は非常に優柔不断なので耳が痛かったです…)。でも自分がどう思うか、どう振舞うか、そして他人がそれをどう見るかは自分でコントロールできないし、そもそも「自分の本心ってどれなんだ?」とわからなくなってしまう感じもします。なので、きっと悩み続けることしかできないのかもしれないとも思いますが、一緒に悩むことはできるかもしれません。よければまた、死にトリを覗きに来てみてくださいね。投稿ありがとうございました。

お返事1

わざわざ感想のコメントをありがとうございます。書いていて気が付かなかった・気が付けなかった自分の気持ちを覗くことができたうえに、「自分と同じような方がいる」という安心感を得ることができました。

きっと自分は心のどこかで「自分は他の人とちかう」と感じていたんだと思います。いえ、思い込んでいたのもしれません。だからこそ、本当の自分を出すとマイナスになるとどこかで決めつけてしまっていた…そんなことに気がつけました。

自分も所詮は大勢いる一般人の中の1人。突出して特別な存在である訳でもないですし、同じ悩みを抱えている人もたくさんいるはずですよね。この世の中の雰囲気にのまれてしまっていたのかな、と感じています。

まだまだ知らないこの世の中のことを少しずつ知り、自分と向き合いながら生きていこうと思います。この度は本当に貴重なご意見をありがとうございました。心の支えにさせていただきます。

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