電車内の人ごみや、駅の周りの人の群れがまたダメになってきた。
最初に異変を感じたときは連日アルバイトで働いて、たまたま休みの日のときだった。なぜか働くぐらいなら死にたいと思った。そのとき、やっぱり電車通勤がストレスになっているんだなと思った。
あと、死にたいくらい気分が落ち込んでいるときと、ハイテンションになっているときで波があるなとも感じた。
そこから、どんどん崩れていく感覚があった。
家から出て駅に行くとき、視線を感じてその方を見ると、ニヤニヤ笑ってこっちを見てる女子がいた。
また、電車内でも私を見てニヤニヤ笑っている人が複数人いるし、常に視線を感じる。
知り合いなのか、どこで私を知ったのかわからなくて怖い。もしかして、私が知らないうちに盗撮されていて、それをSNSを通して知っていたのかもしれない。そう思うと怖かったと同時に諦めもついていた。
大学生のときにも私は盗撮されている恐怖と戦っていた。私が通りかかったとき、こっちを見ている集団がいて、「お尻がでかい」とか「歩き方がキモイ」とか言っており、私が帰っている様子をたまたま写真にとっていたという話題も出していた。それだけじゃない。私が食べている様子も歩いている様子も撮られていることがあり、私に向かって携帯を向けていたことやシャッター音、知り合いが私のことを話題に出していたときに知った。
だから、私の存在や過去をたまたま通りかかった誰かが知っていてもおかしくはない。あるいは、私が電車内で発作を起こしているところを動画や写真に撮って、SNSで晒しているのかもしれない。
だからこそ、行き交う人々は、私が頭のおかしい奴、変な奴だということを知っている。その上で私に危害を加えてこようとしているのかもしれない。
例えば、私を盗撮してきたり、わざと私に向かって咳をしたりするとか。
そんな疑念が頭から離れなかった。
人が物理的に怖い。誰かが隣に座ってくると、その人が咳をして私に感染症を移させようとしてくるのではないかと不安になってくる。いつ咳をしてくるかわからない恐怖で不安になる。
そして、咳をされると、マスクに菌がついた不安でいっぱいになる。涙すら出てきそうになる。
そして、電車通勤をした後は決まって調子が悪くなるし、喉が痛くなる。他人の菌が自分の中に侵入してきた感覚がとてつもなく気持ちが悪い。
まるで、自分のパーソナルスペースに他人が勝手に足を踏み入れたかのように。
また、電車内の笑い声とかが全部自分に向けられたものにしか聞こえない。
怖い、ハッキリとした理由がわからないのに人の群れがとてつもなく怖く感じてしまう。
人が皆冷たい目でこっちを見てくる。私に危害を加えようとしてくるかもしれない。
そう考えただけでも怖い。だから、アルバイト先でも人の群れで気持ちが悪くなってしまった。
救護室に入ってから、吐き気と涙、過呼吸が同時に出てきて、特に涙が止まらなかった。向こうからの人の話し声や笑い声が怖かった。
しかも、私の不安は人だけではなかった。トイレも、不特定多数の人が使っていて、菌がついているかもしれない、もちろんノロウイルスもついているかもしれない。そう思って不安が強くなってしまう。だから、水は飲まず、トイレに行きたくても我慢していた。我慢できずトイレに行った時も、消毒や手洗いを徹底的にした。それでも不安は消えてくれなかった。ちょっとお腹が痛い、気持ち悪いと思ったとき、もしかして公共のトイレを使ったからこうなったのではないかと不安になる。
このようなことがあって、家にいることが一番落ち着く。しかし、働かないといけない。働くためには外に出て、見知らぬ施設で不安に襲われながら働かないといけない。電車通勤だって我慢しないといけない。そうなったときに耐えられるだろうか。
そんな不安が駆け巡って、結局は死んだほうが楽なのではないかという結論に至る。
生きていて、この先、病気や人ごみで苦しむぐらいだったら、いっそ死んだ方が自分のためだと思うのだ。
いつも自分が死ぬことを想像している。
もう人の声すらききたくない気持ちになっている。
周りが自分を苦しめているようにしか思えなくなる。
感想1
文章を読ませていただきました。私もあなたと理由や背景は違うかと思うのですが、ここ数年で電車がものすごく苦手になってしまい、一度乗るだけで大きなダメージを受けてしまうので、その感覚もイメージしつつ、あなたの大変さを想像しながら読みました。不特定多数の人の中にいることがあなたに膨大な不安を与えていることを感じました。疑念や不安、恐怖が生まれてしまったら、それを振り払うこともむずかしいのだと思います。その中で一定の時間を日々過ごさなければならないとなると、負担はとても大きいと思います。
満員電車が苦手すぎるのでインターネットで色々と検索していたら、これでも100年前くらいよりはマシになった、という話もみつけました。私は長年首都圏暮らしだったのですが、数年都市部を離れて生活してみると、都市の人口密度というのはかなり異常なものだな……という感じがしてきます。あなたも文章からかなり都市部での生活を送っているのかなぁと思うので、その密度の中で、家という、他の人が入ってくることのない場所に安堵するのはとても自然なことだと感じました。
私はいまリモートワークが中心で働いているのですが、これまで、あなたの仕事は通勤が前提になっているものだったのなのかなと思います。それはたくさんの不安や心配の中で大変なことだったと思いました。
個人的には「働かないといけない」ということもないのかなぁと思います。きっと不安の中でへとへとに疲れ果てているところだと思うので、自分の家が安心できる場所なら、そこでおやすみをするのもあなたの心身の手助けになるのかなと思います。また、「働く」にしても色々なやりかたはあるかもしれないとも思いました。例えば働く日数を少なめにするとか、自宅でできる仕事を組み合わせるとか、あるいは徒歩圏内で、あまり人のかかわらない場所とか……それにしても、今すぐである必要もないような気がします。(思いつきで書きましたが、あなたの状況に合っていなかったらすみません。)
あなたにとって心が休まる時間が少しずつでも重なっていくといいなと、勝手ながら思いました。経験談を投稿してくれてありがとうございます。