経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

愚かな自分

44歳、夫と5歳の子供が居ます。
子供の頃から過干渉な親の元で育ち、親の望む学校へ行き、大学卒業しても自分の将来の目標や夢はありませんでした。
当時お付き合いしていた彼は私を理解しようとしてくれる優しい人で、22歳で同棲し、28歳で結婚しました。
結婚生活は楽しいものだと思っていたのに、私はそこから彼に依存するようになってしまいました。
仕事で帰りが遅くなったりするだけでも、他の女がいるような気がして不安になり、いつか見捨てられてしまう、愛されなくなるのではないかという漠然とした不安に苛まされるようになりました。
結婚後親から孫を催促されるようになり、私も子供が居ればこの不安から逃れられるのではないかと感じ、彼に家族計画の相談をしましたが、私の不安定さに呆れていたのか、子供を持ちたいと思わないと告げられました。
結局夫婦関係は悪化し、2年で離婚しました。

その後は仕事をし、恋愛もあり、忙しい日々でしたが充実していました。
その頃の恋愛関係では、相手に異常に執着することもなく、お互いを尊重できる関係だったと思います。
その中で現在の夫とのご縁があり、結婚しました。

夫には前妻との間に子供が居ます。
前妻と子供は遠地で暮らしているため、普段関わり合うことはありませんが、結婚後夫は自分の子供の成長した姿が見れないことが辛い、と一度だけ愚痴を溢しました。
私はこの人には子供が必要だと感じ、子供を作ろうと計画して出産しました。
妊娠中体調がとても悪く、やりがいと居場所を感じていた仕事を辞め、専業主婦になりました。
私自身は、子供が欲しいと強く思っての出産ではなく、夫のために出産すると決めたので、仕事を辞めなければいけなくなったことは正直ショックでした。
産後の体調も悪く、私達はその後セックスレスになりました。

子供は順調に成長しています。優しく穏やかで可愛らしい女の子です。
夫とは今年夫婦関係が改善し、昔のような愛情を夫から感じられるようになりました。
戸建てを購入し、近所に頼れるママ友もでき、今までで一番安定した生活を送れていると感じていました。

しかし数ヶ月前からまた、元夫に感じていた不安感や見捨てられ感で、夫を責めるような発言を繰り返すようになりました。
このままではまた家庭が破綻するから辞めなくてはいけないと思うのですが、自分の不安から逃れられず、夫を責めてしまいます。

最後にした大きな喧嘩で、私はもう夫と話をするべきではないと強く感じました。
自分が相手を傷つけることをやめられない。
些細なことで不安を感じる度に、昔の結婚生活のことばかり思い出してしまいます。

私は家にある私物をほとんど捨てました。
トランク一つ分ぐらいまで減らせたら、私は何処かにそのまま行ってしまいたいと常に考えています。

感想1

投稿読みました。いわゆる社会的に幸せとされるもの(結婚や出産、戸建て購入、周囲の人間関係も良好など)を得られた状態でも、どこかずっと満たされない感覚があったりするのかなと想像していました。あなたの抱く不安感や見捨てられ感は冒頭に書かれていた「過干渉な親の元で育ち」という部分に繋がるところなのかなと感じました。私自身も親が過干渉で、あなたがパートナーに依存や執着をしてしまう様子は勝手ながら他人事とは思えない感覚になりました。私の場合、自分で自分のことを決めるということをあまりさせてもらえず、親に縛られることが自分のためという価値観を植え付けられていたなという印象で、その結果、自分が自由になったり優しくされたりすることが、縛っている縄を緩められる感覚というか、見放されてしまうような感覚に陥る感じです(自分では幸せ恐怖症と呼んでいます)。
年齢を重ねると、冒頭に書いたような社会的に幸せとされるものを幸せと感じるイメージは、頭の中ではできるようになり、それを拒絶したり不安になってしまう心とのギャップを感じやすくなったなと思います。主体性を培ってこられなかったことでの影響の大きさを突き付けられる感覚にもなりますし、そこの折り合いというのか落としどころを見つけることの難しさをあなたの文章を読んで改めて考えさせられています。
最後に書かれていた私物をほとんど捨てて何処かにそのまま行ってしまいたいという文章から、今の状況から本当に逃げたいと思っているものなのか、一方でタイトルの「愚かな自分」という自分を卑下するような表現から、本当はそんな自分を変えたいという思いがあるのか、もしかするとご自身でも自分の気持ちが分からなくなっていたりするのかな?など、色々と想像しながら読んでいました。少なくとも、こうして投稿してくれたということは確かなので、あなたにとって思いを言葉にすることが何か役に立つものなのであればこれからも死にトリを活用してほしいと思いましたし、あなたの抱える思いについて全く同じというわけではなくても通じるものがある一人として、一緒に考えたいなと私は思いました。経験談の投稿ありがとうございました。

感想2

かなり追い詰められた状態で、心の中にあるものを整理して、とりあえず文字にして外に出してみたのだろうかと想像すると、まるではち切れそうなぐらいに空気がパンパンに入った風船をイメージしました。そのパンパンの風船が書くことによって少しでも空気が抜けてわずかでも楽になってもらえたら…と願いました。そして、自分に起こっていることをこれほどまでに理解していることと、これまで苦しい中で何とか生き抜いてきた道のりに敬意を抱いています。
あなたが経験してきた過去のダメージの蓄積が今のあなたを支配し、突き動かしている様子が伝わってきました。ひょっとして、今の夫さんとの生活やお子さんの成長などが、順調だからこそ襲ってきた不安なのかもしれないと思いました。私は過酷な環境を生きてきた人たちと関わることが多いのですが、一定の安心や安全を手に入れたときほど、不安が強くなり、自分をコントロールできなくなる苦しさをたくさん見てきました。周囲には(あなたの場合は自分自身でもそう思っているのかもしれません)不可解に見える行動にも理由があると私は思っています。そうせざるを得ない事情やプロセスがあるのだろうと思います。
だから、こうして表現して死にトリに送ってくれたことは無意識かもしれませんが、何らかの意味や何かしらの意思があるのではないかと感じています。自分では止められない自分の心のざわつきや行動を何とかしたい思いがこうして気持ちを書いて送るという行動につながっているとすると、間違いなくあなた自身が自分を救いたいと思っているのだろうと私は感じました。
そのうえで、あなたの事情を理解して、夫さんとの間に入ってくれる人がいないだろうかと考えています。ただ、おそらくこれまで一人で何とか耐えてきたからこその今の苦しみだろうと思うと、簡単ではないのかもしれないと推測しています。でも、こうして書いて送ってくれたことは誰かの力を借りようとしたことだと私は思っています。私にはあなたが少しずつ自分を取り戻し、自分の意思を発揮している様子が伝わってきたので、後押ししたい気持ちでちょっと前のめりの感想になってしまいましたが、うまく言えませんが、苦しむことも逃げようとすることも、頑張りすぎることもあなたの自然な姿で、それでいいと私は感じたので最後にそれだけお伝えします。死にトリが役に立ちそうなら、またいつでも来てください。

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