経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

元被虐待児、体験談

 子どもの頃、母に叩かれて、叩かれて、叩かれて、叩かれて、大声で罵られて、罵られて、罵られて、罵られて育ちました。
 父方の祖母はリュウマチで痛い痛いばかり言っていました。ワガママなおばあちゃんで、私は祖母の話の聞き役のヤングケアラーでした。
 父方の祖父はアルコール依存症でした。ずっと1日中酒臭かったです。脳梗塞を起こしていたらしく、いきなり怒鳴ったり、いきなりゲラゲラ笑いだしたり、感情失禁のある人でした。私は祖父が大嫌いです。
 父は足に障害のある人で、私が小学生の時、私のクラスの子の名前を「そんな名前はあかん。」とかいろいろ言ってました。Aちゃんという名前の漢字は「止まって少ないと書く。止まって少なくて死ぬんや。」とか言う父でした。他の子の名前も悪く言ってました。学校で歩ちゃんに父が言った話をすると歩ちゃんは泣きました。その後、家で会社から帰ってきた父が私の部屋に来ました。その後記憶がないのですが、気づいたら父が私の部屋でぶっ倒れていました。何が起きたのか覚えていないのですが、その後学校に行って私は歩ちゃんに「やっつけたからね。」と言ったのは覚えています。多分、私、足の障害のある父の股間を蹴りまくったりして、暴力をふるったんじゃないかと思うんです。でも、記憶が全然ないんです。
 父は私が高校生の時、朝、私が朝食を摂ってテーブルに座ってたら、隣に座って、私のスカートから出ている太ももを撫でてきました。私はくすぐったくて、くすぐったがっていました。すると父は「感じてんの?感じてんの?」と私に言ってきました。私は今は大人で「感じてんの?」という意味が性的なものなのだと分かっていますが、その時は15歳ぐらいで父が何を言っているのか意味が分かりませんでした。母は「娘を触るな」と父に一言言っただけでした。これって性的虐待を受けたんですかね?私?セクハラを受けたのは分かるんですけど虐待と言えるんでしょうか?でも、もし私が母親で、そんなこと夫が娘にしたら、即離婚で二度と娘に夫を会わせませんけどね。うちの母親は、触るなと一言言っただけでしたけど、私、ほんとに母に守られてなかったわあ。

まだいろいろ書きたいことあるけど、この辺にしときます。5000字超えちゃうだろうし。では。それでも生きてる私、もう金メダルやわ。チャンピオンやわ。私カッコいい!

感想1

投稿ありがとうございます。
経験談として書いてくれたのは、まだまだあなたの経験の一部だったにも関わらず、家庭の秩序が保たれていなくて過酷な逆境体験の中あなたが育ってきたことが十分伝わってきました。同時にあなただけは自分を保ってこれたのはどうしてなんだろう…と考えながら読みました。
守られるべき子ども時代に大人から心身ともに繰り返し傷つけられ、抑圧され、さらにその大人を守っていたあなたがいたんですね。その頃のあなたにとって大人とはどういう存在として見ていたのか、そして大人となった今のあなたは大人とはどういう存在だと感じているのか、お話してみたいなって思いました。

経験談の最後の方で娘さんに夫さんがもしも父と同じことをしたら許さないと書かれていました。娘さんにあなた自身を重ね合わせた時に許せないという想像が浮かんだのか、それよりも自分は二の次で誰かを守ることが優先だというあなたが積み重ねてきた性分があるのか、いやいや娘を守るのが当たり前だから!なのか色々考えています。
最後の「私カッコいい!」が印象的で、ずっとこうやって自分を鼓舞して、自分が自分を客観視したり、認めることで乗り越えてきた部分もあったのかな…と思いました。そして子どもの頃から日常的に侵害を受けながらもあなたがあなたという人格を保ってきた理由について私は少しだけ理解できたような気持にもなりました。また、良かったら死にトリに立ち寄ってみてくださいね。

感想2

あいまいな記憶を頼りに書いたのか、もしくは断片的で鮮明な記憶をもとに書いてくれたのかもしれません。いずれにしても、子どもの頃の一部の記憶があなたの脳裏に焼き付いていることが想像されるような文章だと思って読みました。
そして「叩かれて」「罵られて」の連発はあなたが今も、当時のことを忘れるものかという意地のようなパワーを感じました。本当に何度も叩かれ、罵られてきたのでしょう。ここでは書ききれないたくさんの悔しい思いや理不尽な経験をしたのだろうと、詳細は書かれていなくても、経験の重さや伝えたい気持ちは確かに受け取りました。
子どものあなたが身近な大人をどのように見てきたのか、そしてどう感じていたのかとてもよく伝わってきて、あなたの感性や心が過酷な環境の中でも、妥協しなかったたくましさも感じました。私は嫌いなことを嫌いだと表明できること、嫌なことを嫌だと思える感性はとても大事だと思っています。だから、高校時代に父から触られたことに関しても、明確に気持ち悪いと思い、母の対応含めて異議を唱えている点に目が留まりました。ただ、人の感性は強い力を押し付けられることで容易につぶれたり、隠れたりする脆いものでもあります。特に自分でできることの限られる子どもの頃に身近な大人から受ける力はとても強くて、本来持っている力を弱体化させます。おそらく、あなたもつぶされたり、力を奪われたところがあると思います。でも、深いところで必死に守ってきたものがあり、今があるのでしょう。
ここにたどり着いたことが、何よりもその証だと私は感じました。そして、最後に自分に向けて「カッコいい!」と叫ぶ勢いに頼もしさを感じながらも、これまで孤独に闘ってきた姿を想像し、心からの労いとこれからは一緒に社会と向き合い分かち合っていきましょうと連帯の声をかけたくなっています。あなたの「カッコいい!」を死にトリに訪れる人たちにおすそ分けさせてもらいたいです。投稿、ありがとうございました。

お返事1

経験談の感想をお寄せいただき、ありがとうございます。
 私には男の子がいます。娘はいないのですが、もし娘がいたとしたら。。。と思い、文章を書きました。もし、娘がいて、夫がその子をいやらしく触ったとしたら、グーで夫を殴ってしまうでしょうね。面前DVで虐待になってしまいますが、我慢できないでしょう。
 結構ハッキリした記憶を元に文章を書いています。でももう忘れてしまったことも多いです。
 私は、ほめ日記という日記を書いていて、自分のことをほめる癖がついています。私カッコいい!。。。もそれで書いています。ネガティブなことでもいいことをみつけてほめる日記で、でもやっていると自己肯定感が安定して、とってもいいです。
 親とは今は縁が切れて全く音信不通で、夫と子どもと幸せに暮らしています。
 今は社会福祉士資格を取ろうと勉強中です。生きづらい方に寄り添える専門職になります。頑張ります。親はほっとくけど。葬式にも出ません。そんな社会福祉士になるけど、すいません。

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