新卒で上京。初めてのことで張り切っていました。よく機嫌が悪くなる母親も、上京する半年前からは最後の私との時間を楽しもうと元気いっぱい。
システムエンジニアは未経験だったけど、資格勉強頑張りました。毎朝カフェとかカラオケで、漫画を描くと言う趣味も楽しみました。
同期の中で成績はトップレベルだったし、投稿した漫画も評価されました。
でも現場に配属されてから、挫けました。
炎上プロジェクト、忙しすぎて何にも教えてくれない先輩。一人っきりの職場で、2、3時残業した時は寂しくてずっと泣いてました。残業、休日出勤当たり前の会社で、私の将来への希望は薄れていきました。現実逃避のように漫画創作へ没頭。
昔の夢が漫画家であることを思い出して、急に目指し出します。今の自分は何でもできると思ってました。
仕事は一向にわからないことだらけ、新人の受け入れがちゃんとできてなくって、何度も先輩の伝えミスとか、私の知識不足で作業のやり直し。そして残業3時間。このままでいたくないという焦燥感のままに漫画描いて、だんだん家事もままならなくなっていきました。朝活なんて体力残ってなくて、完璧主義の私はどんどんすり減っていって。長いようで1ヶ月にも満たない、残業させられたのだって2週間ぽっち。
なのに適応障害になりました。
1ヶ月休職の診断書を貰った時は、安心感。一週間すれば大分回復してきていて、よし、残りの期間で漫画をたくさん描こうと思いました。でも上司との面談で診断書はなかったことに。ここで甘える人は成長できないそうです。少ない有給使い果たした私は、まだ人と会うだけで泣いてしまうメンタル弱者。これは甘えなのだと悟った私は、急いでかかりつけの心療内科に精神安定剤を貰いに行きました。人前で泣いて、気を遣わせたくなかったので。
前の現場が限界だったのはそれもあるかもしれない。昔から人に迷惑をかけたくなかった私は、忙しい先輩に質問するだけで神経を擦り減らしていました。
上司の計らいですぐに異動した先は、同年代が多い職場。質問できる先輩が同じ職場にいて、しかもめちゃくちゃ気を遣ってくれている。申し訳なさと共に、そこでならできると明るい気持ちになりました。
それとは裏腹に減っていく食欲。毎日最低限のものしか食べなくなっていたし、洗い物なんてもってのほか。休日のしんどい時は、近くのスーパーで栄養食品を大量買いしてストレスを抑えました。
しっかりしていると思われる私は、二週間でタスクいっぱい。無理しなくていいよ、できなくて当たり前、と言う言葉に、じゃあ何故任せるの?と思いました。無理とか限界のラインがわからなくて、わからない仕事を任されると涙が出てきて、精神安定剤を机に置いていないとしんどい。
結局、二週間と持ちませんでした。
父が退職代行。全部ほっぽって実家に帰りました。
すると、不機嫌なお母さん。
ずっと死にたかった。
死にたいと言ったら、私も死にたいわと返すお母さん。
私が働いてる時の方がしんどかったわ。
バイトいつからするん?
ずっと家おってどうするん?
外出たら?
心療内科は稼ぐためにやってんねんから、全部鵜呑みにすんな。
もっと根性つけて。
もっと厳しく育てたら良かったんかなー。
甘やかしすぎたんやろうな。
その通りの正論すぎて、笑えました。
そんなことない!って思ってた、自分はちゃんとした病気なのだから、と。
でも私が会社に行かなくなったのは、カウンセリングとか心療内科に、適応障害と言われたら次の日。それ以外は毎日泣きながら、吐きそうになりながらでも行けていた。
なんだ、ただのクズやん。と気づいたら笑えてきました。ただ働きたくなかっただけ。夢だった漫画家を本気で目指してもなかったくせに、諦めてもいなかった、ただの夢見るダメな大人。
根性無しのダメ人間。それだけなのに会社に色々迷惑かけて、急に来ないなんて無責任なことして。
良い人ばかりだったのに、どうしてこうなったんだろう。
これから働いていける自信もない。だってこんなにクズ人間なんですもん。
もう死ぬしかない、その方がいいのに、そんな勇気もない。
ただ、家族の気を引きたかっただけの我儘な長女なんです。
クズだと気づいてしまったのに、これからどうやって生きると言うんでしょうか。
経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。
自分がクズって気づいちゃった、
感想2
経験談への投稿ありがとうございます。
まるで自分をタコ殴りするかのような自責の数々に、心配とともに言いようのない悲しさを感じてしまいました。
なぜ悲しいと感じたのだろうと考えてみると、どこにも行き場のない苦しさや虚しさに、自分自身も身に覚えがあるからかもしれません。
そして、大人が夢を追いかけることをどこか恥ずかしいと思わされたり、働かないことを許さないと感じさせる価値観があるということに、途方もない悲しみを感じたのかもしれません。
心身に支障をきたすのも無理のない過酷な労働環境に身を置いていたと私は感じましたが、「なのに適応障害になりました」の、「なのに」が気になりました。
「成果を出せなかったのは自分の努力不足」「メンタルを壊したのは自己管理ができていないから」そんな声がどこかから聞こえてくるように感じています。
私たちは、何かにつけて「自己責任」が真っ当なことであるかのように突きつけられますが、心身の健康を脅かし、死にたいと思うまで人を追い詰めてしまう考え方でもあることを思うと、大きな疑問を感じてしまいます。
任される仕事の内容や続く残業、フォローのない状況など、どこか違和感を感じながらも「それが当たり前」という会社の雰囲気に、いつしか「諦め」に変わっていったことを想像しました。
苦しい日々の中で描くことを支えにしながら、不安や焦燥感で心身を駆動させていたことを感じています。
異動を経て、「もう大丈夫だろう」とあなた自身も周囲も思っていたのかもしれませんが、ダメージの余波はなかなかに大きかったのではないかと感じました。
「我慢が足りない」とここでもどこかから声が聞こえてくるように感じますが、必死に適応しようとしていた苦しさを想像して、よく二週間耐え抜いたなと私は思いました。
母親の言葉は、ボロボロになった身体にカウンターを食らうような出来事だったように感じています。
あなたの娘さんは吐きそうになりながらも仕事に行ってめちゃくちゃ根性あるし、自分の力でなんとかしようとしていたことのどこが甘えなんですかと、思わず言いたくなっている私がいます。
(ちょっと熱くなり過ぎてしまいました・・すみません)
今はご自身を「ダメ人間だ」と思うしか、気持ちのやり場がないようにも感じていますが、最初から最後まで、私にはあなたがクズ人間だとはまったく思えませんでした。
また、「生き方」は多様にあるとも思っています。簡単に見つかるものではないかもしれませんが、一緒に考えてみたい気持ちでいます。
またよかったらお話を聞かせて下さい。
感想1
激しく自分を責めている表現がたくさんありました。書いて送ってくれてから時間が少したっていますが、書いたときに自責がピークだったのか、その後もずっと自分を責め続けているのか、気になっています。そして、そんなに自分を責める必要はないのではないかと率直に思いました。同時に今の社会における「仕事」のあり方について強い疑問や違和感を覚えました。確かに、就職して期待される仕事をこなせることは一つの目標であったり、評価の基準の一つにはなると思います。ただ、それは一部であり、人を評価するすべてではないと思うのです。でも、世間的にはそうではないプレッシャーがあるように思います。あなた自身も不機嫌な母も世の中に何となく広がっている「多少つらくても頑張って働いて一人前」「適応障害になるのは挫折」「頑張れない人はダメな人間」というような規範意識を強く内在化して、あなたを追い詰めているように感じられました。そうした世間のプレッシャーがなく、今よりも多様な生き方や働き方があるとしたら、あなたはこんなに自分を責めるのだろうか?と考えています。
見方を変えると、挫けたのはあなたではなく、あなたのようにそもそも意欲もあり、目標をもって頑張ることができる人材をうまく活用できなかった会社の方なのでは?と思ったりする私がいます。限られた情報ではありますが、経験談から垣間見える会社の様子はあまりに過酷だと思いましたし、いい職場のようには見えませんでした。その特定の会社でうまくいかないことであなたの価値が下がることはないと思いますし、むしろそのような会社から離れることは一つの合理的な選択肢でもあると思いました。
そう考えると、あなたがここまで自分のことを否定する背景には別の要素があるかもしれないと思いました。経験談には母の機嫌の話が複数出てきたので、それが私は気になっています。子どもの頃から、親の機嫌を気にして、自分の気持ちや意向を封じ込めて期待に応えていたのかもしれないと想像しています。その中で、親の期待が自分の期待にもなり、いい子でいなくてはいけないと自分に厳しく言い聞かせてきたのかもしれない…と想像すると、あなたが今激しく自分を責めずにはいられないのも無理はないと感じています(私の想像なので、違っていたらすみません)。
最後に「これからどうやって生きると言うんでしょうか」とありました。私からはあなたが本当にやりたいことやあなたのペースで生きていったらいいですと伝えたいです。とはいっても、何がしたいのかわからない、自分のペースって何なのだろうか、クズなんだから何もできない…などと思うかもしれません。ただ、あなたの心身は自分に合わない仕事や職場に対してちゃんと不調になりSOSを出してきましたし、何とかしたい気持ちをこうして書いて送ってくれました。それは、あなたが誰かの力や存在を借りて、何とかしたいという気持ちの表れだと思います。その力を私は信じていいと感じました。