経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

私の声

今の私には、人混みが怖くなったり、過去の性被害のことを思い出してしまったりして、
心がざわざわする日が続いています。
助かりたくて、オンラインの心療内科を予約し、問診もがんばって書いて臨みました。
でも、いざ診療になると「流されてる…?」と感じてしまって、逆に不安になりました。
「私のことなんてどうでもいいのかな」って。
本当は「ここでダメだったら、もうどこにも頼れない」と思っていたくらい、必死でした。

私のストレスの根底には、幼少期の家庭環境と、家族内での性被害の経験があります。
私の父は働かない人でした。両親が離婚し、母は一人で家庭を支え、何とか私たちを育ててくれました。
その姿を見てきた私は、「大人になったらこの家を支えなきゃ」と、子どもながらに思い込んでしまい、今でも「自分が我慢すればいい」「贅沢を望んではいけない」といった罪悪感が根深く残っています。
さらに、幼い頃に兄から性的な被害を受けました。
当時は深く考えず、記憶を閉じ込めていましたが、大人になった今、少しずつ思い出すことがあり、自分の身体に嫌悪感を抱くようになりました。
性的な目で見られることに強いストレスを感じ、恋愛や性に関しても苦手意識があります。
日常生活では問題ないようにしていても、心の中には自己否定や孤独感、疲労感が渦巻いていて、ふとしたときに「生きている意味がわからない」と思ってしまいます。
過去を思い出したくない気持ちもある一方で、「このまま私は壊れてしまうんじゃないか」という先の見えない不安で押しつぶされそうです。このままひとり、誰にも理解されないで生きていくのは辛いと思い、今、ここに気持ちを吐き出させてもらいました。

感想1

あなたの声を届けてくれてありがとうございます。
幼いあなたが抱えきれなかった気持ちの揺れが、大人になった今、ゆっくりと表面上に表われてきたのかなと思いながら読ませていただきました。時間をかけて伝わる揺れのほうが大きくなるので、心もですが、体調のほうはどうかな・・・と気になっています。
家庭環境から根付いた罪悪感、性的被害で抱えた嫌悪感、いずれも一方的にあなたにもたらされたもので、読んでいてやるせない気持ちを感じました。(本当に個人的な意見になりますが)あなたは絶対悪くない。そう思います。環境の中で負ったものや、人から付けられた傷を抱えながらも懸命に生きている、尊い人だと私は思います。
心療内科を予約したこと、あなたにとってとても勇気のいる行動だったのではないでしょうか。助かりたい、なんとかしたいという気持ちで一生懸命に問診票を書かれたのだと思います。勇気も気力も使って受診した結果感じた不安はどれほど大きかっただろうか・・・と思う一方で、幼少期の家庭環境から「我慢すればいい」という思いを持っていたあなたが「助かりたい」と行動を起こせたことは、あなたにとってとても大切な一歩だったのではないかと、個人的には思いました。痛み出した傷の手当てをしようという気持ちの現れだと思うのです。
そうして手当をしていくこと、とても大事なことだと思います。一人ではやり方がわからなかったり、治療のストレスを抱えきれなかったりするのは自然なことだと思います。だからこそ、私の勝手な思いですが、諦めずに、相性の良いカウンセラーやセラピストとつながってもらえたらと思います。そして私も、叶うように願っています。
よければまた、あなたの声を聞かせてくださいね。
経験談の投稿、ありがとうございました。

感想2

自分の心の中にしまっていた気持ちを届ける先として死にトリを選んでくれたことをありがたく思いながら読み終えました。丁寧に少しずつ選びながら記憶を探り出し、箱に分けたり並べたりしながら書き記していった様子が私の中で浮かんでいます。
書いてくれた迷いや不安、恐怖はどれもあなたが経験したことから考えると無理のない心の反応であるように思いましたし、それをあなた自身がよく理解をしていることが印象的でした。心療内科の受診がその後、どのように進んだか気になりますが、もしも合わないと思ったら、他の合うところを探してほしいと願ってしまうぐらい、私はあなたが自らの心の傷と和解するためにサポートしてくれる専門家に出会ってほしいという気持ちになっています。あなたは確かに誰かに手助けを受けるべき人だと思いましたし、頼ってもいいと感じました。また、同時にあなたは単に傷ついて誰かを頼るだけの弱い存在ではなく、こうして自分の心の声に耳を傾け、自分を癒そうとする力のある存在だということも確信しています。
病院を含む医療だけではなく、福祉的なサポートや性被害から回復するための女性支援も新しく法律ができたことで少しずつ理解や支援も広がっています。また、同じような経験をした人と交流する機会があることも役に立つかもしれません。いずれにしても、あなたのペースであなたに合った方法で本来のあなたの力や存在を回復する機会が得られることを願います。その機会の一つとして、死にトリが役に立ちそうならいつでも訪れてください。

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