経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

消えたい

消えたい。死にたいもあるけど、消えたい。
小さい頃から何でも人並み以上にこなせる方だったと親は言ってた。人よりも少しだけ勉強できて、人よりも少しだけ運動できて、人よりも少しだけ優しくて、そんな“良い子”だったよって。
でも希死念慮や消えたいという気持ちを持つようになってから、そうじゃなくなってきた。
勉強は平均。運動も平均。優しさなんてなくて、自分のことしか考えられない利己的な、約束を守ることもできない、そんな“悪い子”になってしまった。
おかあさんは「昔はこんなんじゃなかったのに」と言う。おとうさんは「信頼と期待を何回裏切れば気が済むんだ?」と言う。
私だってなりたくてこうなったんじゃない。
でもこんな子ならお母さんもお父さんもわたしのことがいらないんだ。
そう思ったらすごく悲しくなってきて、寂しくなってきて、悔しくなってきて、つらくなってきて、息が苦しくなってくる。消えたくなる。
こんなに苦しいなら元からいなかったことにしてほしい。全部全部全部なかったことにしたい。
でも死にたいって、消えたいっていう気持ちを抱えない人生を知りたい。
おこがましいかもしれないけど救いがほしい。
ほんの少しでも楽に息ができる人生を送りたい。
矛盾してる。その矛盾もつらい。
どうやったら明日も生きようって思えるようになりますか?
どうやったら自分に価値があるって思えるようになりますか?
死にたいとか消えたいって気持ちがない人生はありますか?
こんなわたしでもしあわせになりたいって思うのは間違いですか?

拙い文章ごめんなさい、、

感想1

あなたは本来どんなひとなんだろう…どんな性格をしていて、どんなことに興味があって、どんなことが好きでどんなことが面白いと思えて、どんなことを感じるひとなんだろう。
そんなことが怖くて、どんなことが不安で、どんなことを感じたくないんだろう。”人よりも”というあなたではなくて、誰とも比べないあなたってどんなひとなのかな?って知りたくなりました。

学校行くようになると、集団の中でひとと比べられて、気付いたら勉強や運動で評価されて、できている、できていない、いい子、悪い子ってひとくくりにされて、ひとりの人として見てもらえないことが多くなります。それが学校だけではなくて、家族でもそういう評価されると知らず知らずの内に期待に答えようと”人よりも”できなきゃならないって思わされて、自分がどうしたいのかわからなくなってしまうことも多いと思うんです。希望や感情を出さないことが多くなると自分の意思って自分でもわからなくなります。

文章からは、お父さんやお母さんにとって理想のあなたになれていない苦しさや、いまのあなたをそのまま理解してもらいたいけれど受け止められていない寂しさを感じて、先が見えなくなっているように思いました。そして呼吸も浅くなって、思い切り息を吸えないような苦しさを想像していました。

誰かの期待に応えない、自分のことを優先に考える、平均くらいやっている…それはもしかしたら無理をしない本当のあなたの姿に近いのかもしれないし、私はそのあなたをそのまま応援したい気持ちになりました。

あなたが感じる「矛盾」は、ひとが感じる相反する自然な感覚だと私は思います。
消えたいけれど、生きたい。生きたいけど消えたい。

自分で自分の価値を感じたり、幸せになっていいんだって自分で自分を許せるようになるには、もう少し時間はかかるかもしれません。でもこうやって誰かとつながって気持ちや考えを交わすことや本当の自分を理解しようとしてくれる存在に出会うことであなたの意思が積み重なって楽に息ができるようになると思います。

夜になると虫の声が聞こえるようになりました。
少しずつ秋に向かっているな…って想いながら感想を書き終えました。
あなたが少しでも落ち着けるのはどんな時なんだろう…。

投稿ありがとうございました。

感想2

とても、率直で素直な表現だと思いました。あなたの真摯な人柄やまっすぐに生きようとする姿勢を垣間見たように思います。それに比べて勉強や運動や優しさに何の意味や価値があるのだろう?と私は率直に感じています。おそらく、あなたの両親もあまり深く考えずに、勉強ができて、運動ができて、優しい人が理想の人間だと思い込んでいるように思いました。それに対して、あなた自身は生きる意味とか、何が大切で価値なのか自分の感性や考えを吟味し、悩み、苦しみ、生きようとしています。そのものに価値があり、生きていることになるのではないかと私は感じています。しかしながら、世の中ではあまり深く考えずに世の中的に都合のいい理想の子どもや人をつくりあげて、それに適応しなさいと迫ってきます。その圧力にあなた本来の気持ちや存在がつぶされそうになっている様子が浮かびました。
あなたは自ら消えたいと思っているのではなく、世の中からの暗黙のプレッシャーによって消えたくなっているだけだと思いました。文中にもありましたが、「生きたい」と思うからこそ苦しいし、自分の希望する生き方をしたいと願うからこそより苦しいのだろうと感じています。その苦しみをひとりで抱えるのは大変なので、一緒に分かち合いましょう。実はあなたと同じように感じている人がたくさんいます。勉強や運動、優しさも確かに一つの魅力なのかもしれませんが、たくさんあるうちにほんの一部にすぎません。
文中から感じられるあなたの素直さ、思慮深いところなどあなたらしさはたくさんあると思いました。何よりも自分自身のことをよく見つめて、優しくない、自分のことしか考えられない、約束を守ることもできないなど、自己理解をし、内省できることは大切な力だと私は思いました。それだけではなく、たくさんの力や可能性があるのだろうと思います。
さらに言うと、私自身何かができることや能力がいい子や理想の人の条件ではないと思っています。一人ひとりの存在が誰かとつながりを持つことで存在の意味が生じます。あなたの存在を必要としている人は必ずいます。少なくとも、私たち死にトリはあなたの経験談を歓迎します。とても大切なことを書いて送ってくれたと思いました。身近にもそうしたあなたの気持ちに共感する人はきっといると思います。すぐに見つからないようなら、また死にトリにいつでも来てください。

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