経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

笑い方。

これは、小学校6年生の時の話です。僕は、中々ちゃんと笑うことができなかった。本当の自分の笑顔が分かんなくて、笑うのもいつも作り笑いとか、引きつった笑いだった。それでも、本当の笑いを見つけようとして、がんばって笑ってた。楽しいことも頑張って見つけようとした。それでも、やっぱり笑えなかった。そんなとき、友達だった二人の子に

「作り笑いやめろよw」「苦笑い。やめなって」って言われた。だから、ごめんって笑って謝ったら、

「それが作り笑いなんだってw」「猫かぶりw」

って言われて。笑い方わかんないのに、わかんないなりに頑張ってるのに、笑っちゃだめなのかな。僕は、笑っちゃいけない人なのかな。って思っちゃって、もう。わかんなくなって、

「消えたい」

ってなっちゃって。もー駄目だった。笑えない。笑いたくない。ボクは笑っちゃ駄目だから。なんで、そんなこと言わなきゃいけないの。って思ってたけど。もう、僕は諦めた。笑いがわかんない。から。だから、もう、とりあえず、作り笑いでもいいから笑う。

「だれか、助けてってsos」

を出したこともあるけど、誰も助けてくれなかった。何回もいじめられたことはあるけれど、この6年生のが結構傷ついた。なんでか分かんないけど、一番傷ついたかも知んない。結構、キツかった。なんでなんだろね。まぁもう今になってはただの、過去だけど。僕は仲いいと思ってたんだけどな。相手はそう思ってなかったみたい。それだけでもしんどい。友達って、いや、人間関係って難しいなって思った。僕は今も笑えない。もうすぐ中2やけど、このままだとずっと笑えそうにない。ちゃんと笑いたい。笑い方を思い出したい。そして、また、友だちと一緒にふざけ合いながらくだらない話で笑いたい。

感想1

「笑い方」というタイトル…とても気になりました。
読ませてもらう前に「笑いのやり方」を意識しなければならないってこと?って思いながら読み進めました。読み終えてみて、私があなただったらとてもしんどくて自然でいられない毎日になりそうだと思いましたし、タイトルの意味がよくわかりました。もしも、本当に楽しくて笑った表情さえも否定されたら、もう迷子になりそうです。あなたが自然に友人の前で笑えなくなったのは、そうなるだけのことがあったと想像しますが、それでも何とか我慢して「私は何でもないよ。楽しいよ。」って口角を上げて笑ったり、本当に笑えるように楽しいことも見つけようとしたりすごく頑張っていたんですね。“本当の笑いを見つけようとした”って書いてありましたが、何だかひたむきに何とかしようとしたあなたの姿が浮かんでくるようで私は少し心が苦しくなりました。あなたを周りは誰も助けてくれなかったと書かれていましたね。友人ではなくても周りの大人が1人でもいいからあなたの表情や様子に気づいて、あなたの話を聴いて欲しかったです。笑い方を思い出したいということは、自然に笑えていたあなたが以前にはいたんですもんね…。だとしたらあなたのこころが回復すると自然にあなたらしく笑える日がくるような気がします。それにはいまとは別の安心できるつながりで誰かとやり取りすることが必要だと私は思いました。まずはこうやって死にトリに参加してみるとか学校とは別のつながりをつくってみて欲しいです。笑うと言えば楽しいとか嬉しいという感情がともなう表情ですが、それ以外にも泣いたり、怒ったりはできていますか?すべての感情を我慢して出さないようにしていないか少し心配になりました。そんなことも含めてまた死にトリに来てくださいね。あなたが大丈夫かもって思えるひととのつながりができることを願っています。投稿ありがとうございました。

感想2

笑い方について、こんなに深く考えたことがなかったので、読ませてもらって改めて考えてみました。あなた自身は面白おかしく笑いたい気持ちなのに笑う顔をうまく作ることができないのか、それとも本当に笑えるようなことがないところを無理して笑っているのか、どちらかなのだろうか気になりました。

もしも、笑える気持ちではないのなら、実際に無理をして笑っているのだから、それはひきつった笑いになるだろうと推測しました。それがばれちゃったのかなと思います。そして、本当は笑いたい気持ちなのに上手く笑えないのであれば、おそらく顔の筋肉をうまく動かせないだけだろうと思いました。手先が不器用なのと同じように顔を動かすのが苦手な人がいると思います。(逆に顔の筋肉がものすごく器用で、ほかの人ができないように動かすことができる人もいてびっくりすることがあります)

そう思って読んで思ったのは、それだけのことなのに友達に想像力や理解がちょっと足りなかったなぁということです。子どものうちは、ちょっとしたことでからかったりする方が仲が良い証と思うようなところがあるので、あまり深く考えないで、ノリで言ったのかもしれない、友達は二人一緒だったみたいだから余計に調子に乗ったのかなとも考えました。でも、言われた方は傷つくことがあります。それをあなたは教えてくれました。

笑い方を思い出したいと書いていたので、過去には自分でも自然に「笑った」と感じる経験があるのでしょうか。であれば、おそらく一緒に本気で笑い合える人にまだ出会っていないのかもしれないと思いました。私ももういい大人ですが、実際に心から笑えることは残念ながらそんなにありません。ただ、人よりはきっと作り笑いが得意だったり、ばれないから言われないだけで、ばれないと逆に虚しい笑いが増えるだけなのかもしれないと思ったりしました。

人間関係って本当に難しいですね。私もそう思います。でも、こうして難しいって言い合えると少しホッとします。死にトリもいつでも本音を待っていますが、周りに自分の気持ちを言える人がいたら、伝えてみてほしいと思いました。

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