経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

今も続く思い

2月4日、職場からの帰り道に運転をしながら思いました「私が今から死んでも、みんなは『全く気づかなかった、なにも気づいてあげられなかった』って言うだろうな」
職場環境は悪くない、定時にも帰れる。けど、ふと消えたくなる。
数日間自分が消えても、誰も困らない確信があって、訳ありのパートナーに自暴自棄のメッセージを送って、眠剤と安定剤をのんで寝る日々です。返事を確認するのは翌日の朝で、眠くてちゃんと読まずに出勤の準備をして、笑顔で働いています。
 職場からの帰路と寝る前に消えたくなった誘われたここで、体験談を話す機会をもらって、流れるままに「チェック」をしたら〝死にたい“が強い人生ハードモードらしい。
初めて、他者に「君は実は死にたいんだね」って言われたみたいで泣けてきた。でも、私は親の前では泣けません。
 数年前に「適応障害」とか「躁鬱」と診断されて通院していて、やっとなれた公務員も休職するしかなくなって、休職したら傷病手当では一人暮らしできなくて実家暮らしにリターンしました。なんでここが苦しいかを考えたら、相談できる場所も安心できる場所も、家や学校にはなかった。まっすぐに下校したら5分で家に着いちゃうから、農道をひたすら道草して、草や田んぼで遊んで時間を稼いでた。あの頃から家に帰る苦しさはあったんだと思います。家に帰ったら、大吉のないおみくじみたいで、玄関のドアを開けるのがこわかった。母の今日の機嫌がこわかった。いい子でありたくても、期待に応えたくても数分おきに変わる期待と要望。学校でほめてもらった音読さえも宿題でやろうとすると「うっさい。サイン書いとくからだまって置いといて。」と言われた。宿題できないことは責められて、兄と比べられて泣きながらした。父の機嫌を損なうことをすれば母にも怒られた。父はマッサージと言って後ろから乗ってきた。「もういい」って言ったけど「凝ってる」って続いた。
親の感情は相互にジェットコースターで、父は態度で母は「鬱陶しい」「だまれ」「消えろ」の言葉と共に行動の節々で¥音を鳴らした。2人は喧嘩もした、言い合いの声は真上の私の部屋に響くから、寒くても階段で耳を塞いで待った。兄と一緒にいつ終わるのか階段で聞いていたこともある。私は耐えきれないけど我慢できるのが偉いんだと思って何回も「声が出なくなれ」「耳が聞こえなくなれ」「十円ハゲできろ」って階段で願った。
出来が悪い、兄はこんな問題がなかった。たくさん言われた比べられた。
何をどう説明してもお願いしても何も買ってもらえないし、貶されるから、学校で裕福なこの物を盗んだ。羨ましかった。頑張って自分で手に入れたのに叱られた。各家に謝罪に行ったけど意味がわからなかった。欲しいなら自分でどうにかしろって言ったのは親だった。
 中学生になって塾に行きたくて、謎の恐怖心と共に勇気を出して相談したら「家の手伝いも含めて、分単位の計画書を書いて明日提出しろ」と言われた。
 すごく頑張って書いた。「これは毎日頑張らなあかん・・・」と分かっていながら計画書を書いて、父に提出したら多分読んでない。「アホらしい、お前にできるわけないやろ」とビリビリに破って捨てられた。
 親の質問には親の期待する答えと思いを汲んで。
「ほしいもの買ってあげよ、どれがいい?」は親の価値観が重要。
ちょっと間違えば「それのなにがいいん?誰に見せる気?気持ち悪い。」「誰が払うと思っとん?」って言われた。どんどん生き上手に、自分の意思の消し方を学んで行った。
 大学で心理学を学んで自分は「アダルトチルドレン?被虐待児?」と思うことが増えて、カウンセラーに相談したら「あなたの生きにくさの根源は生育歴かな。」と言われた。ほっとした。知って欲しい一心で親に言ってみた。医療関係者だし、聞いてくれるかもと思った。期待した。
「私に生きにくさは、生育歴らしいで」お風呂に入る前にサラッと言ってみた。「なんやと?俺らはわからんなりに子育てしたんや!なんで赤の他人にそんなことを言われなあかんのや!なにがわかるんや!!」ってすごくどなられた。
 びっくりした。違うよ、私思っていた返答は「そっか、頑張っててんけど、辛い思いさせたんやったらごめんな・・・」だった。甘かった。
いつだって自分の言い訳しかでてこない両親だった。だからきっと、今日私が死んだって「どっちのせい」で揉める。ちがうよ、生きるのが苦しかった娘に気付いてたかな
 二人も歳をとって、口も力もきっともう勝てる。でも勝っても何も報われない。
リストカットが母に知られた時¥「恥ずかしい、アホやん。お父さんにばれんようにしてよな」ばかりだった。数が増えても「またしょうもないことして」って傷ついた私を傷つけてきた。
今もし、何かで振り返って反省があったとして、私に許しをこうたとしても、腹のどこかで2人を恨んでいること、許す気もない、死んだら寂しいけど私の人生は解放されること、これはまだ根に持ったたまま解放されるまでの日々を過ごすね。人生ハードモードで。

感想1

投稿ありがとうございます。

文章を読んでまず思ったのは、人生ハードモードという書かれていたように、あなたは今まで必死に人生を生きてこられたのだなということでした。

文章の多くに親さんが出てきているので、子どもの時から今もあなたの中で親さんはものすごく大きな存在なのかなと想像しています。

家に入るときの表現が「大吉のないおみくじみたい」という言葉で表されていて、あなたの絶望感のようなものが伝わってきました。玄関のドアをあけてもいいことはないとわかっているけれど、いつかは絶対に開けなくてはいけないしんどさ…せめて大凶が出ませんようにと祈ったりしたのかなと想像すると、さぞドアを開けるのが怖かっただろうなと思います。
本来なら家は安心して過ごせる場所なはずなのに、親の機嫌をうかがって、両親の喧嘩の様子に耐え、兄と比べられ自尊心が傷ついたりとあなたにとってはエネルギーの必要な(心の負担が大きい)場所になってしまっていたのかなと思いました。

あなたの子ども時代に「相談できる場所も安心できる場所も、家や学校にはなかった。」ということから、あなたの心の傷つきには社会の責任も少なからずあるのではないかなと思いました。
あなたの悲しみや苦しみを打ち明けられるような環境が家以外にあれば、少しはあなたの心の傷の痛みが減ったかもしれないなと思いました。

私の勝手な解釈なのですが、苦しい子ども時代を経て今も親を求めることから逃れられないという苦しみをあなたは抱えているように思いました。
あなたの本心は「生きるのが苦しかった娘に気付いてたかな」という言葉に現れているような気がしました。親に自分の苦しみに気づいてほしい、自分を傷つけたことを認めてほしいというような思いがあるように私には伝わってきたのです。そのような期待と失望を繰り返すしんどさがあなたをより重く苦しめているように思いました。
ただ、あなたはこの経験談を書くことで子ども時代を振り返りつつ、抱え続けてきた苦しみを少し自分の外に置ける機会になったのかなとも思ったりしました。今後も死にトリに来てみてもらえたらと思いました。

感想2

読んでいるだけで、怖かったよな…きつかっただろうな…と、捉えきれない感情で胸がいっぱいになっていく感覚がありました。情景が頭に思い浮かぶ、投稿者さんの心境が伝わってくる文章だったからだと思います。描写の細やかさ・鮮明さは、投稿者さんがそれほど強い力で振り回され、不安を煽られ続けたことの表れであるようにも感じました。

投稿者さんが過ごした日々を想像してみると、正解の無いクイズに延々と強制参加させられているような気持ちになりました。問答無用でスタートするしかない(家に居る・帰るしかない)状況の中で、ひたすら不正解(という感覚)だけを体感させられ続けるような…。解き方を知ろうとしても毎回ルールが変わり、自分なりの攻略法で挑んでも破壊され、離脱したくても環境的にできないなんて地獄でしかないなと、率直にそう感じました。「耐えきれないけど我慢する」という表現も、一見矛盾しているような、けれど投稿者さんが置かれていた状況は確かにそういうものだったのだろうなと印象に残っています。

大学で心理学を学ぶ中で出会った自己理解のヒントは、ある意味で投稿者さんが両親という絶大な存在から心理的に距離を取る、そのきっかけになったところもあったのでしょうか。そのタイミングで、小さいころから抱えてきた辛さや悲しさに、「生きにくさ」という解釈がついたようなイメージを持ちました。また「~にくい」という言葉は、自分の中で何かが悪いと決めつけられない、感情を割り切れないような時に使う気がします。経験談の後半につれ(年齢を重ねたり、一度実家を離れたりするにつれ、でしょうか)、投稿者さんが両親を俯瞰で見て、自分の思いを「苦しさ」として認識し、そこから少しずつ「自分は何が苦しかったのか」「どうしてほしかったのか」と振り返りをしていっている段階なのかな、と想像してみると、両親と自分の間にあるものを改めて見つめることで、やるせない・どうしようもないという感覚に襲われながら「生きにくさ」を日々味わっている、そんな状態に今立っているのかなと推測しました。

小さいころ、そして今もずっと続いている感情が、日々いろんな表現を行ったりきたり、時には横に置いておけなくなって自暴自棄になったりするのかな…と、投稿者さんの「今」の心情を想っています。よければまた死にトリにも書きに来てほしいなと思いました。
投稿ありがとうございました。

感想3

「私がいても、いなくても」っと、不安や孤独が突然やってくることがたまにあり、その取扱いに悩むことが私自身もあったりして、ふっと消えたくなるあなたの気持ちと重なる部分はあるのだろうかと想像しながら読ませてもらいました。「 」で綴られた文章は、自分の辛さの理由を探りながらも、自分のしんどさ、家族との距離感を冷静に見たい、見始めているというあなたの気持ちの表れのようなものを感じました。つらチェックでのハードモードに流した涙は、自分自身へ向けた「よくやってきた」という労いと自分を肯定する気持ちの気づきでもあったのではと勝手ながら感じていました。

相談できる場所や安心できる場所がどこにも無い中で、向けられる言葉や直面する出来事に心を削がれつつ、希望をのせた計画書をビリビリに破られてしまったことはあなたを深く傷つけたことと思いました。否定的な言葉や態度、機嫌を損ねるななどあなたの気持ちが見過ごされていく日常の中で、父親からのマッサージは言いようのない気持ち悪さ、不快感を抱いたのでは無いでしょうか。そして自分を守る方法として、「声が出なくなれ」「耳が聞こえなくなれ」「十円ハゲできろ」という自分に向ける言葉や、物を盗んだりということは、自分自身を傷つけながら守ってきたように思い胸が苦しくなりました。

「許す気もない、死んだら寂しいけど私の人生は解放される」乱暴な言葉を口にすることで時に自分自身がしんどくなることもあるかと思いますが、おみくじに身をゆだねない一歩になるのかもしれない、大吉はあなたの手の中に既にあるのかもと私はあなたを応援したい気持ちになりました。投稿いただき、ありがとうございました。

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