のびアート

明けない夜はないと 分かっている

それでも終わらない 今日

目を閉じて 見送る

何だって 僕も君も救わない

痛いうちは良いよ まだ歩けたから

息を知ってる だから 苦しい

曖昧に、盲目に、自分を嫌って

「産まれたくなかった」

思うより 汚れてる世界 どうして

愛してるだなんて言える

何よりも 酷い 手向けの言葉

ハリボテの体に 火をつけた。

足音が 消える

眠れぬ夜 また今日を見送った

瘡蓋できない傷に 傷を重ねて

そのままいけばいいよ だって何も変わらないし

消えたくて 煙草火をつけた

泣けるうちはいいと 煙を吐いた

体も冷えてる なのに 満ちる

明確に、冷静に、線を引いて

「死にたかったよ」

すがるように 青い傷 こうして

手を触れる ことすらできない

何よりも 柔い 君の隣は

燃え尽きた灰に 理由をくれた。

あの香りが 残る

目覚めた朝 また一人見送った。

(傷つきすぎて眠れなくなった誰かの話。本当はボカロ曲にするつもりで書きました。どうやったら曲作れるのか誰か教えてください。叫ぶように歌いたい。)

【仮葬】

ペンネーム : 土岐川 真広
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