解けなくなった靴紐と青くなった左足に
約束だからね、絶対ね、噛み砕いた痛み止め
血の巡るうちに進もう また静かに塗りつぶされる前に
火のゆらぎ 水面の穏やかな心地に瞼落として
頑なに 変わらなかった僕のワガママ
鍵を落とした 待ちぼうけ駐輪場の隅
短命なスカート 感銘は全貌な しょうがないため息
擦れたカバンの底に隠した 赤点の答案 隠そうか思案
イヤホンで影は隠せない ああ まただ 捨てられてく言葉たち ぶれたレンズではとらえられない
解くことのない誤解と青くなったアザたち
ありえないよ、もうやめてよ、捨てられた痛み止め
息のあるうちに進もう またいないフリをされる前に
雨の午後 桜は散る 薄暗い棚の隙間 並ぶは後悔か
もう一度戻りたい何も知らなかったあの日に
残念だね、仕方ないね、噛み砕いたその言葉
ドアは開いてしまった 知らないフリはできない
泣けないから笑えない 消えた火の始末 誰のせい
もう味のしないレモネード 嵐の後 後味の悪いティータイム
眼鏡で音は探せない 二度と 会うことはないメロディー 震える手では引き止められない
解けてなくなった雪と赤くなった頬に
約束だからね、絶対ね、噛み砕いた処方箋
血の巡るうちに進もう また静かに塗りつぶされる前に
解けなくなった靴紐と青くなった左足に
約束だからね、絶対ね、噛み砕いた処方箋
血の巡るうちに進もう また静かに塗りつぶされる前に