のびアート

埃で見えない
綺麗な思い出
あの頃はちゃんと
飾っていたのに

生きているだけで
素晴らしかったあの頃
今は生きているだけじゃ
だめなのかな

産声が可愛かったあの子は
この夜の冷たさに触れる
友達と遊んでいたあの子は
孤独とお話しして泣く

互いに流した涙は
とても暖かく感じた
見つめ合ったあの目は
信じることができたんだ
戻れないから
戻りたくなるんだ
光があるあの頃に

あの頃小さな公園で
四つ葉のクローバー
たくさん見つけたのに

みんなの笑顔
目に刺さって
涙で濡れる
私のいない
集合写真

朝日は無責任
夕日は無関心
どうか私の
明日を照らして

あの光は

作品にまつわる質問

この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。

受験期でつらかった時に書きました。「私のいない集合写真」は、受験期の時に体調を崩して学校を休んでいたことがあったので、本当に私のいない集合写真があります。

感想1

輝かしく感じられる思い出が、どうしようもない現在と対比することで目を焼き痛めつけるほどの強い光に感じられることがあると自身を振り返って思いました。成長するにつれ求められるものが増え、周囲は辛辣になり、心が優しく震える瞬間がどんどんなくなってしまう。けれども、完全に絶望し切るのではなく、自分のこれからを優しく照らしてくれる光となる存在を探し続けている、そんな人を想像しました。

感想2

異なる時間軸をクロスオーバーさせながら、言葉を拾い上げて編み上げたような詩だなと感じました。時間とともにさまざまな経験を重ねていく中で、人の心は否応なく複雑になっていくように思います。最後に希望を託すような一言で締め括られているのは、確かにあった光の時間を信じようとしているようにも思えた私がいました。

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