のびアート

透明

感想1

顔を覆うような隠すような右手、肩を落として座り込んだ、このひとは深くかなしんでいるのかな、と思いました。脱力はしていても、リラックスはしていないように見えます。透明なのはこのひとなのかな。このひとの気持ちなのかな。いつからか、透明になってしまったのだろうか。だけどぐったり寝そべるのでなく、座り込んでいるこのひとは、これからどんなふうに過ごすのだろうと、頭の中でくるくると考えをめぐらせています。

感想2

作品には周囲の情報もなくて、顔も見えないのに(あるいは見えないから?)両膝がどんっと地面にぶつかる音とため息にもなりきらない空気が出ていく音が聴こえてきそうで、こんな瞬間が私にもあったような気がするほど脳内で人物の感覚が想像されました。添えられた手は頭痛のためか、涙のためか、それとも顔を覆いたくなったのでしょうか。ひとりで立っている気力も無くなって力が抜けてしまった瞬間のことを思って、この人の側に誰かいてくれたらな...と感じました。

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