植物になりたいと思ったことはあるだろうか。
人間に比べると、
自由に動くこともできない、
高度な頭脳も持っていない、
厳しい環境に曝されてもどうもできない、
弱く寂しい存在に見える。
しかし私は植物になりたい。
確かに、植物は人間より、弱く寂しい。
私もそう思う。
それでも、私は弱く寂しいことを必ずしも悪とは思わない。
人間は、ときおり賢すぎると思う。
賢すぎるせいで、
何かにものすごく悩んだり、
重圧に耐えかねて泣いたり、
現実が嫌になって抜け出そうとする。
賢いことが、考えることができるという私たちの可動域が、私たちを苦しめている。
人間であることは、本当に幸せなことなのだろうか。