経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

転校したいって甘えですか

僕は今高校1年生です。
将来の夢のため、部活のために自宅から少し遠い高校に入学しました。
受かった時とても嬉しかったです。ですが、入学して数週間で辞めたいと思ってしまいました。部活が嫌になった、将来の夢が変わったからです。僕の通う高校は部活を辞めると言うことができません。専攻があるので。
別にいじめられてるわけじゃない。だけど、同じ学年の人に悪口を言われてるのに気づいたんです。1回だけなら気にしなかった、でも何度も聞こえてくる悪口。それに気づいてから周りが話していること全て自分の悪口のように感じてしまった。
僕は元々人と関わるのがとても苦手で、人が多いところだと頭が痛くなったりお腹が痛くなったりということがありました。そんな症状がある中で今の高校を選んだのは自分の責任だし、お金を出してもらっている。部活が嫌。そんなの甘えだと言われてもしょうがないと思います。ですが、高校に入ってから頭痛、腹痛以外にも耳鳴りやめまい集中力低下、食欲低下、睡眠不足などの症状があり、一学期中に5回は早退していると思います。欠席も3回?くらいあると思います。仲がいい人がいる訳でもなく、なにか楽しいことがある訳でもない、学びたいことがある訳でもない。そんな学校に通いたいとは正直思えません。部活があると考えるだけで涙が出てきます。辛いです。
どうしようもなかったので、怒られるのはわかった上で入学して2ヶ月くらいで母に相談しました。通信に行かせてほしいと。その言葉をきくと母は怒り、あんたが決めた高校でしょ?なんで?いじめられてんの?何がそんなに嫌なの?あんたの性格ならどこいっても変わんないから、お金も出してるんだわ、とか言われる内容は予想通り。怒鳴ってくるのなんてわかってた。けど、もう少し冷静に話をきいてほしかった。確かに自分が決めた高校だし、いじめられていないし、何が嫌と言われても言葉にできない。自分はお金を稼ぐなんてことしたことないし、なにもできないことなんてわかってる。
自分には兄がふたりいて兄は体調を崩すことがほぼ無かった、途中で辞めたいと言うこともほとんど無かった。だから、きっと1番下の自分だけが体調を崩しやすく、すぐ諦めて辞めたがるというのが腹が立ったのだろうなと思った。
ただ、転校したいというのは悪いことなのだろうか。このまま我慢して通うのが正解なのだろうか。どうせ転校は許してもらえないし。
みなさんは転校は良くないと思いますか?
最後に、長々とすみません。
思ったことをとにかく書いたので、伝わりにくかったと思いますがここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。
もし、子供がいる方は、なにか相談された時には、冷静に話を聞いてあげてください。怒鳴ったりすると、親に話しても怒られるだけと考え、なにも話して貰えなくなることもあると思います。怒られたくないからと我慢し続け、身体を壊す子もいるかもしれません。
すみません、話が少し逸れてしまいましたが、親子の信頼を崩さないためにも話をしっかり聞いて、解決策を考えてあげてほしいです。

感想1

投稿ありがとうございます。

高校一年の入学式の段階で学校選びに失敗したと感じ、3年間苦しみ続けた私からすると、よく書きに来てくれたな…と思いました。私の話を少し共有させていただくと、私も当時部活の関係で悩み、かつ、お腹が痛くなって苦しんだこと、転校したいと思いつつも転校に踏み出せ(さ)なくてもがいたこと、そしてそれらを誰にも相談できなかったことを思い出しながら今感想を書いています(苦しみを言語化することやその発想は私には全くなかったので敬意を表したくも思います)。

まず率直に「部活を辞める」ことができない学校ってなんだ…?と思ってしまいました。。部活を強制する高校が未だにあるのかということに驚かされ、ひとりの大人として、そうした問題に無知でいたことを反省したくなっています。
部活に限らず、何かを「辞める」ことはネガティブに語られがちですが、強制的なものや不本意な形でなければ、私はネガティブなことだとは思いません。人は常に変化していくものなので、あなたのように「将来の夢が変わる」などという理由で何かを「辞める」ことも当然あり得ることだと思います。それなのにその選択肢が用意されていないということは、その体制に問題があるのかなと私は思います。
その意味では、あなたが考えている「転校」もまた、今の学校を「辞める」ことだとも考えられるため、同じように「辞める」選択肢が簡単ではないことはおかしいように私は思ってしまいます。

あなたの母が言った「あんたが決めた高校でしょ?」という言葉は、一見もっともらしく、よく使われている言葉のようにも思います(せっかくあなたが相談したのに、そんな風に言われてはさぞ傷つき、消耗しただろうと感じました…)。しかし、何かを自分で決めるということは、他にそれ相応の選択肢があること・合わなかったときや気持ちが変わった時に引き返したり別の選択肢にアクセスできたり、様々にサポートが得られたりすることなどがセットとなってはじめて、自分で決めたと言えるのではないかと私は考えています。
その上であなたが進学する高校を決めたのだろうかと気になりましたし、そうでなければ(そうであっても)あなたが「転校したい」と思うことは全く「悪いこと」ではないと私は思います。とはいえ、転校にはお金の問題が関わってくることは確かだと思うので(母親さんの言葉はその焦りからだったのかもしれません)社会の脆弱さ(教育への予算が充実していない社会)を思い、歯がゆくなります。。

最後に「もし~」からはじまるあなたの文章は、あなたの経験から語られた切なる思いのように受け取ったと書きたくなりました。おっしゃる通りだと思いますし、あなたがせめてあなたのような傷つきを経験する人が出ないようにと、そしてあなたの経験が誰かの役に立つようにと願って紡ぎ出された言葉なのかなと感じました。こどもがいる・いないに関わらず、多くの大人に届くといいなと純粋に感じましたし、私自身、こども(人)の話をしっかり聴き、一緒に解決策を考えることのできる大人になりたいなと思います。またよければ書きに来てください。

感想2

投稿ありがとうございます。一度読んで、はじめに、苦痛の中で学校に無理に行かなくていい、と伝えたいと思いました。
もともとその学校に通うことはあなたにとって希望を持っていった場所だったのだと思いますし、きっと自分が選んだという意識があるだけに、他の人たちから受け取る態度や集団での生活に傷ついて苦しくなっても、嫌だと思うことを甘えだと感じてしまうのだろうか、と想像しています。私も学生時代に、学校にいくのがとても辛くて、実際に行けなくなっていた時期があります。その時に周囲と違ってうまくやれない自分、我慢できない自分へのふがいなさや否定感が強かったので、読んでいて重なる部分がある感じがしていました。今になってみると、学校というのはかなり窮屈で無理のある場所になりがちだし、私が悪いわけでもなかったなぁと思うのですが、当時は自分を責める気持ちが強かったことを覚えています。でも一方では、どんなにそう思ったところで無理なものは無理!しんどいものはしんどい!という気持ちもありました。あなたにしても、実際問題このまま通い続け、部活に行き続けるのは難しいとも感じているのかなぁと思います。

あなたのお母さんからあなたへの言葉は、あなたの辛さをベースにしているのではなく、これまでのお母さんの見聞きしてきたことをベースに語っているような感じがしました。その意味で、そう言われたって、じゃあどうすれば?という気持ちにもなってしまいそうだなと想像しました。
たしかに学校は養育者がお金を払って子どもが通うことが前提となりがちですし、お金という有限なものの中で、簡単にできることとそうではないことがあるのも事実なのかなと思います。(本当はどんな家庭のどんな性質の子どもでも十分な教育を受けられる社会の仕組みにすべきだと私は思いますが、少なくとも高校や大学などはそうはなっていない状況があります。)
その中で、まずあなたの願いは「転校したい」の前に「今の苦痛な状況を変えたい」から「学校を辞めたい」ということがあるのかなと文章からは感じています。私も具体的なたくさんの選択肢を知っているわけではないですが、もちろん転校という方法もあるだろうし、私の身近な人の中にも、高校をやめたあとでべつの高校には行かず手続きを踏んで大学に行った人もいたりと、ルートはひとつではないようにも思います。学校にカウンセラーや保健室の先生など、相談できそうな大人がいたら、話してみるのもひとつのやり方かもしれないと思いました。
「もし」という部分の子どもがいる大人に向けた文章は、あなたが自分の親に期待しても得られなかったことなのかなぁと思います。本当にそうだな、大人に余裕のない社会は子どもを疲弊させたり萎縮させたりしてしまうよな、と思います。大人も怒鳴らずにいられるならそのほうがいいはずなのにそうできないのは、世の中にゆとりがなさすぎるというのも一因だと私は感じているので、そういう世の中の一人の大人として、変えていく責任があるな、と考えていました。

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