経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

アダルトチルドレンの精神疾患

私は機能不全家族に生まれました。
父は精神疾患をかかえており、私に精神的DVを加えました。
ゴルフクラブで殴る真似をしたり、パンツのまま出ていけと怒鳴られたり、時には殴られることもありました。また深夜まで正座で説教される日々が続いたり、しまいには家の中でイヤホンを外さず家庭内別居状態でした。
一方で母は止めることができず、一人になって泣きながら皿を壁に投げつけたり、酒に溺れてアルコール依存になるなど不健全な家庭でした。
そんな中で私は小さい頃から必死に母の面倒を見てイネイブラーとして、母のケアをし続けていました。泣いている母を励まして、両親の仲を取り持つのに必死でした。つまりアダルトチルドレンとして成長してきたのです。
小さい頃はしっかりした子だ、と評価されてきた私ですが、高校生の頃両親が離婚して母と暮らすようになってから、メンタル不調を発症し始めました。
大学に入ってから初めてうつ病になり、30歳となった今に至るまで未だ寛解と再発を繰り返しています。
母はアルコール依存症になってしまい、辛いときに連絡をしても的を得ない回答ばかりでとても頼れません。私も辛いのですが、依存してくる母のいる実家に帰った方がより辛い生活になると思っています。
そんな中でこのサイトを見つけて、ふと自分の過去を整理したい思いもあり投稿してみました。
もし同じような家庭環境で育ってしまった方や、一人で辛いけど親を頼れないなんて方がいらっしゃったらお話したいです。
乱文失礼いたしました。

感想1

文章読ませて頂きました。

全く同じ状況というわけではもちろんないのですが、DVやモラハラがあたりまえの父親と何も言えずにヒステリックで感情をコントロールできない母親のいる家庭で常に緊張を強いられながら育ち、未だ社会生活や自立に時間がかかっている私にとって勝手ながらとても近いものを感じていました。

父親という家庭内で大きな力を持つ存在から受ける加害はそれだけでもとてもつらいはずなのに、そこに対して守ってもらえる・くれる存在として(同じように委縮させられていたかもしれない)母親を頼ることが出来ないことは相当なストレスであっただろうなと昔の私自身を振り返ってもとても感じています。

そして感情やストレスのはけ口としてあなたにそれを向けてくる父親に抗いながら、止めることが出来ずに自身をコントロールすることをできなくさせられた母親のケアをしなければいけない状況は、謂わば保護者であるはずの両親の保護者にあなたがさせられてしまい、本来守られるべき子どもという存在をあなたから奪う出来事だったのかなと想像していました。

そういった状況が続く中で「両親の仲を取り持つのに必死でした」とあるように、正常に機能しない家庭において、いつしか家庭における子どもとしてのあなたらしさや在りたい自分に蓋をすることを強いられ、(私自身がそうであったように)ただただ緩衝材やバランサーとしての立ち振る舞いを求められてきたのかなと私には思えました。

また、「小さい頃はしっかりした子だ、と評価されてきた」という文が思わず目に留まりましたが、一番身近な大人である両親という存在がある意味というかそれこそ大きな子どものように感情の発露をしたりあなたを振り回す行動を続けるために、あなた自身が周りの子どもに比べて人より先に大人にならざるをえなかった部分があったのかなと思ってしまった私がいます。そしてそれらは「こう在りたかった」と思うあなた自身の気持ちや考えと常にギャップを生み、解消されない傷のようになって、子どもなのに大人のような自身から変化していき、大人なのに子どものようなアダルトチルドレンという今のあなたの感覚に近いものがどんどん形作られていったのかなと想像していました。

ただ、うつ病に罹って寛解と再発を繰り返す中でも、実家に戻るとより辛くなるとあるということは(今は実家を離れて生活をしているということであってますでしょうか?)、辛い中でもあなたが何とかして逃げずに向き合い、親から距離をとろうとして自分のために行動してきたことに他ならないように私には思えました。(ちなみに私は両親の影響に今も苦しみながらも距離をとれずにいます。。。)

今には今の辛さがあると思いますし、過去の傷を癒すのには時間がかかるのかもしれませんが、辛い中でも形にしていったあなたの一人の辛さが少しでも解消されてほしいと思うのと同時に、今ある形以外の繋がりが徐々にでも広がっていってほしいと勝手ながらに願っています。

投稿ありがとうございました。

感想2

私は同じような経験をした者ではないのですが、あなたの経験談に心を揺れ動かされた一人として、お返事を書かせて下さい。

日常的な暴力と支配の中で、母親さんのケア役として、家族間の調整役として・・率直に、幼いあなたが背負うのはあまりにも酷な役割だったと感じました。当時のあなたがどんな思いで目の前の状況を見つめていたのか・・想像してもしきれないことだと感じて、胸が詰まるような思いで読みました。

家族の中にあらゆる問題が押し込まれている現状に、「家庭こそ無法地帯だ」と誰かが言っていたことを思い出しています。文章の中にイネイブラーの言葉を見つけて、あなたが自分の置かれていた環境について振り返り、外在化するための言葉を身につけてきた過程を垣間見たような思いです。そして今、ご自身や家族の姿をどのように捉え感じているのか、聞いてみたい気持ちにもなっています。

過去の外傷経験を抱えながら生き延びていく、その道のりは簡単なものではないと感じています。今回は過去を整理したい思いで書いて下さったとのことでしたが、こうしてご自身の体験を語ってくれることは、この場所にやって来る誰かの気づきや力になっていくことでもあると感じています。そして、一つ一つの声を社会へと繋げていくこと、その責任が自分たちにあることもあらためて感じました。

またよかったらお話を聞かせて下さい。経験談への投稿ありがとうございます。

お返事1

経験談をお読みいただき、また感想をいただきありがとうございます。
ご自身の境遇と照らし合わせて深く共感していただき、
また暖かいコメントをありがとうございます。

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