思いっきり地面に叩きつけると白い球が大きく飛び上がってぽんっぽんっと何度か跳ねた そのまま前へ転がっていくそれを追いかけたら自分が躓いて、すってんころりんと転がって (ああ、なんてどんくさいんだろう······私) 身体が痛くて、起き上がるのも億劫でそのまま寝転がって空を見上げてみる 「相変わらず、憎いくらいの青空ね」 口を突いて出た悪態は誰にも聞かれることもなく燦々と降り注ぐ陽の光に吸い込まれて消えた とんで はねて ころがって テーマ「ボール」 2023.06.25 ペンネーム : 雪野 テーマ 詩・文