しにとり原稿
自己嫌悪。
何もかも中途半端な自分が大嫌い
勉強も中途半端
部活も中途半端
人間関係はうまくいかない
才能もない
容姿は悪い
性格も良くない
とにかく自分が大嫌い
中1の冬に友達と揉めて自分がどうすればいいのか何も分からなくなって
学校の先生に相談した。
その先生はいい人だった。
だから唯一心を許して友達のことだけではなく
自分の辛いことを全て吐けた。
辛かった。
死にたかった。
家に居場所がなかった。
人間関係がうまくいかなかった。
過去にトラウマがあった。
そんなことも何回も同じ話をしても
泣きながら話しても
全部受け止めてくれた。
迷惑を掛けてしまった。
部活動の顧問の先生も話を聞いてくれたことがあったが、持論を押し付けるばかりでダメだった。
中2になった。
その先生は異動になった。
もう会えなくなった。
話を聞いてくれる相手がいなくなった。
クラスが変わって
誰も友達がいなくて
誰も信用出来なくて
不安で
家も荒れて
もう何もかも分からなくなった。
なにが正しいのかも悪いのかも。
全てが辛い。
昔できたことも出来なくなって
後輩ができて
後輩よりできない、出来損ないの自分が大嫌い。
自分なんか生まれてこなきゃ良かったって思った。
自分なんかいなくても
何も変わらない。
誰も悲しまない気がする。
感想1
読ませていただきました。今まで抱えてきたものが、溢れ出してきたような言葉たちだなあと感じました。これまで、たくさんの人や場所を見て、自分について一生懸命考えて、どこかに居場所は無いか、自分はこのままで大丈夫なんじゃないか、って、ずっと探してきたのかなって想像しました。
私は、自分のことを嫌だ・いなくなればいいと思う気持ちって、どうやったら癒せるのだろうか、って、何度も考えたことがあります。まだ答えは出ていないですが…きっと、あなたが中1の時に話した先生のような、「ただ聞いてくれる誰か」「あなたの苦しさをそのまま聞いてくれる誰か」が、必要なんじゃないかなと思いました。反応を怖がらず、ままならない自分のままでいられる相手というか…。あなたの目の前にいることは難しいけれど、ただ吐き出して、受け止めて、という場には、死にトリが助けになる部分もあるのではないかと思いました。