のびアート

小さい頃よく空を見上げていた。
特に天気の良い日は空が青く透き通っていた。そんな太陽の下で新鮮な空気を吸って鳥のさえずりを聞き、ただぼーっとするのが好きだった。
いつしか空を見上げる余裕がなくなってきた。社会人と言う自立しないといけない環境のもとで、日々の仕事に忙殺され、青空ではなく、夜空を見上げることが増えてきた。
そのうちいくら天気が良い日が来ても、仕事でほぼ1日オフィスにいることだけで、結局青く透き通った空を見れる瞬間はお昼休みに外に出る時位だけで仕事が終わり外に出る頃にはすっかり夕焼け空もしくは夜空に変わっていた。
青空を見る機会が減るにつれて、自分と向き合う時間も減り、いつしか誰かのために忙殺されるようになっていき何のために生きているのかわからなくなってきた。
私がまた青空を見て、ぼーっとできる時間は来るのであろうか。いや来るように、今必死に頑張っているのである。

青空

作品にまつわる質問

この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。

ふと思いついたことを書き出しました。幼い頃の感性を失いかけていた自分に、もう一度あの頃の感覚を思い出してもらいたく書いた文章になります。

感想1

いつでも空はあって、毎日、その時にしか見れない姿を見せてくれていますよね。自然の美しい姿に心が触れると自分がいかに不自然に生きているのかと愕然とする時があります。この文章を読んで、たとえ10秒でも空を見たりすることはきっとできるし、人生を奪われないように、自然をいつも少しでも感じるようにしたいとそう思いました。

感想2

年々、良きものを良いと感じるセンサーがどんどん鈍くなっていっているのを痛感しているところです。世界は相変わらず美しくて、美しいものは目の前にたくさん飛び込んでくるはず、探せば見つかるはずなのに、受信機としての私がどんどん古ぼけていくのを感じて悲しくなる。青空も夜空も窓から見えるけれど、扉が開け放たれた鳥かごにぽつんといるみたい。センスオブワンダー、手放さないように大切にしたいと思いました。

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