のびアート

この時間が続いてほしい
僕が僕であることを
忘れないように
ずっとあなたの
そばにいたい
僕が孤独を
覚えないように

あの時は楽しかった
そんなこと言わないで
僕は決して望んで
泣いているわけじゃない

戻れないことは
知っているから
もう戻りたいと
思わせないでよ

僕が歩いてきたこの道は
何のために作られたの?
傷ついて汚れたこの足は
何を成し遂げてきたの?
あなたに見せた涙で
あなたは何を心に
飾りましたか?

もう少し息をしたい
不安に溺れる僕の手を
あなたはどうしますか?

置き手紙

作品にまつわる質問

この作品にまつわるエピソードがあれば教えてください。

病んでいる時に勢いで書きました。

感想1

私の場合、病んでいる時ほどしっくりくる文章が書けるのですが、設問の回答を読み、投稿者さんはどうだろうかと考えてました。続いてほしい「この時間」、どんな時間なのだろう…。個人的には、「孤独を覚えないように」というフレーズが、私には新たな発見でした。孤独を感じれば感じるほど、苦しみながらもその孤独に慣れ、覚えていってしまう感覚を、私自身思い出しながら読み、耐えがたい切なさのようなものも文章から感じたような気がしています。誰かに何かをゆだねる不安や疑問、信じたい気持ち、自分の心との折り合い…。そんな想いが、作品から伝わってきたように思いました。

感想2

詩を通して読み、「僕」の心のありようが大きく「あなた」に左右されていて、だけど今の「あなた」の言葉も心も「僕」の願いからは遠いような、そういう切なさを感じました。「僕」の歩いてきた道を「あなた」は一度は意味づけしてくれたのだろうか。私たちはいろいろなものに意味を見出し意味を信じて生きているけれど、それがぐらつくときの心許なさがあると思います。「この時間」ですら「あの時」よりは不穏で、だけど続いてほしいと願ってしまう。だけどこれは「置き手紙」だから、そういう気持ちから、さらに別のどこかに向かう途中のものなのかもしれないとも想像しました。これを置いていった人は(「僕」は?)、今どこにいるのだろう。

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