経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

なぜ生きているのかわからない

なぜ自殺してはいけないのですか?何のために生きているのですか?学校でも家でも誰も教えてくれませんでした。物心ついた時から親はわたしに関心が薄く、何か伝えたくても聞いてくれない、相手にしてくれないという感じでした。友達もなかなかできず、学校は耐えるところ、家は孤独な場所でした。いつも「もう無理と思ったら死ねばいい」と思いながら辛いことがあっても耐えて生きていました。32歳の時、彼氏に言われたことがきっかけで死のうとしました。アルコールを摂取し、睡眠薬を100錠飲みました。経験したことのない苦しみに襲われ、死ぬかもしれないと初めて思いました。まさに次の瞬間に自分の意識、自我が消えてしまうかもしれないということを恐怖に感じ、生まれて初めて死にたくないと思い、後悔しました。あれから10年以上が経ち、結婚して子供も出来ました。今はカウンセリングにも通い落ち着いていますが、神田沙也加さんの急逝にショックを受け、再び暗い気持ちが忍び寄ってきていると感じます。精神が安定している間はいいですが、生きる意味と死んではいけない理由がわからないままだと、竹内結子さんのように子供を残して突発的に死にたくなってしまうのかなと不安になります。

感想1

誰かと話をしたり気持ちを伝え合ったりして、人として関わり合っている実感を持ちたかったけれど、それができる環境があまりなかったことで、心にぽっかり穴が開いているような満たされなさを抱えてきたのかなと想像しました。辛いことがあったときに共有できる相手がいないことが多いと、自分の中で辛い思いが反響したままになりそうな気もします。
「精神が安定している間はいいけど」とあり、あなたにとっての精神が安定している状態とはどんな状態なのだろうと、気になりました。
昔から、辛いことに耐えて生活するのがデフォルトになっていて、今でもそういうところはあるのかなと思っています。また、辛さだけではなく他の感情も、出さずに留めておくことが多いのかなと思いました。
この短い文章の中で、人や人間関係に関する言葉が多く出てきたように思いました。親、友達、彼氏、カウンセリング、結婚、子供、著名人の方などです。でも、ここに登場していない、もっと他の人たちとも関わり、何かを共有してみたい気持ちがあるのかな?と想像しました。
生きる意味は自分で選んでいいことで、生きる意味を決めないという選択もありなのだろうと、私は思います。生きる意味について考えなければいけないわけでもないし、保留にしておくのも一つだろうと思います。
何のために生きているのか誰も教えてくれなかったとあり、もしかしたら周りの人たちは、あなたに自分の考えを押し付けたくなかった(このために生きなさいという強制をしたくなかった)という可能性もないだろうか?と考えました。また、あなたが周囲の人に求めていたのは、生きる意味についての確かな答えというよりも、自分の疑問や不安などを受け止めてくれることだったのかなと考えました。
ネットの居場所「死にトリ」は、それぞれの感じたこと、思ったことを、まずは受け止める場にしたいと思っています。チャットや掲示板で言葉のやり取りをするのも一つですし、経験談やアートの作品を見るだけでも、受け止めることはお互いにできると思っています。またよければ、ぜひサイトに来てください。

感想2

読ませていただいて、投稿者さんには生きていることを負担に感じる瞬間があり、けれど死ぬべきではないからと自分をとどめているのかな、と思いました。

私には生きている人がだれも蔑ろにされることなくあってほしいという、個人的な願いがあります。個人的に、誰もが生きていて、いいな、と思えるような世の中であってほしいと思います。
ただ、私は実は、自殺が悪いことだとも、死んではいけないとも、思っていません。(望まない答えだったらすみません)生きることも死ぬこともすべて生き物としての自然なことではないかと思います。

生きる理由についても考えてみたのですが、私の場合は、理由はその時々で変わるのかもしれないと思いました。お米がおいしいからとか、布団があたたかいとか、空がきれいだとか、風が気持ちいいとか、死ぬのがこわいとか、いろんなことが理由になるけれど、本当はべつに理由はないのかもしれないとも思います。あるいは、2秒で消える理由でもいいのかもしれないとも思います。

なにかのきっかけで、偶然、死にトリを見つけてくださったのだと思います。そうやってたまたま出会えた投稿者さんが、どんなふうに生活されているのだろう、と想像しました。そういう毎日の中に、ショックになるものとは別に、投稿者さんの心がすこし穏やかになるようなものはあるだろうか?と気になっています。

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