のびアート

彷徨う行く宛てもなくただ夜を越え
次の日とその次の日も
目的なんて二の次
人生の延長戦
未練だけが体縛ってる

欠けた記憶を埋めるために
今宵も埋められた身体を起こす
冷たい夜風が頬を撫でる
此処を何故か懐かしく感じた

悲しみと温もり混ざるような
記憶が此処に眠っている

キミの影 その温度
ボクが暮らした軌跡
思い出が今蘇る

彷徨い見つけたボクとキミの園
見上げたあの丘の上は
キレイな花が咲くでしょう
キミと見た夕焼けは
もう見ることができないでしょう

ただ忘れられた家にぽつりと
寂しさを埋める雨がささめく

まだ一つ あと一つ
残された未練を断ち切る手段を

アイが又、此の地を覆い
他の道を閉ざし
灰となって 星になって
散る

彷徨いたどり着くこの旅の終点
別れは全てのものに
等しく降り注ぐから
キミと見た此の場所は
時と共に忘れられて

静寂だけが此の地に遺り
残りは消えて行くだけ

次の世界で又、キミと巡り逢いたい
その時はキミの笑顔に
「花束を添えさせてください。」

エンドロールの向こう側で。

感想1

もう会うことはないのだろうか。エンドロールももう終わり、だけどもう「ボク」の中では「キミ」との記憶は未練という言葉の中でくりかえされ、未来にも引き継がれていくことを感じた。「アイ」は、愛かな藍かな、哀かな。「キミ」だけでなく「キミ」との記憶も、場所も風景もいずれ風化していって、だけど「ボク」は覚えていたいのかな。漂うような時間感覚の中で、どこか遠い場所を見た気がしました。

感想2

不思議と、歌のように文章が私の中に流れ込んできた感覚がありました。寂しさを感じさせるような言葉もあるし、名残惜しさも感じつつ、でもどこかほわっとすこし温かい空気感をまとっている…そんな感じもしました。花束を想像してみた時、黄色と水色、そしてオレンジがメインの、明るくパッと現れる花束が、私の中で浮かび上がってきた気がしています。

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