のびアート

儚い
水底の読み解き
罹りかけ恋煩い
気休めなの
獅子座の憧れ
目も耳も疲れちゃっていい
シスターから抱擁を
起き抜けに花束を
風へ
……言えたらな

冬風くんへ、たよりを

感想1

最後の一文に、素直な想いが込められている気がした。これはあくまで私が感じたこの文章のイメージだけども、深海ほどではないけど少し深い水の中で、普段できるはずなのに時々呼吸のしづらさを感じていて、月を見上げては想うことが溢れてきて、受け止めてもらいたい感情に押しつぶされそうになったり、自分の横をスッとやや冷たく横切る風に声をかけようとしても、もうそこにはいない…。そんなイメージが、目を閉じた時に浮かんできた作品だったなぁ。

感想2

ひとつひとつの言葉が水紋のように広がっていくイメージで読みました。広がっていく言葉の中にはリズムがあって、そのあとに、「風へ」から最後の一行の「……」までの間に、呼吸がひととき止まるような、そして静けさの中に言葉が落ちていくような感じがしました。水辺、どこか窓の近く、空気の澄んだ感じ……の情景を勝手に思い浮かべています。もしかしたら、いちばん「言えたら」と思っているなにかは、ここには書かれていないのかもしれないと思いました。

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