のびアート

ほのかに明るい廊下

人の少ない診察室

会話をするのも億劫で

ただただコーヒーを飲み

携帯で文字を打っている

消えてなくなりたい

溶けてしまいたい

子供のことを考える

あたまと心が蒸発してくる

ほのかに

感想1

ある瞬間。しずかに動いていく周囲からは切り取られるように、停滞する時間が携帯とその人を取り囲んでいる。携帯と思考の中で、あなた(あるいは作中主体)は液体や気体のように溶けて散らばってゆくような、瞬間がある。あたまと心が蒸発してしまっても、なにか大切なイメージは続いているような気がした。ここからその人は立ち去って、どこかに帰ったのだろうか。

感想2

私自身通院しているからなのか、あなたの書いていた診察室や廊下のイメージがパッと伝わってきた気がして、静かなほの暗いグレーの色味の中に、オレンジがかったうすい明かりと、少しの明るさ…でもスッと入ってくる隙間風みたいな寒さが、頭に浮かんだような感覚になりました。(全部私の勝手なイメージですが…。)もしかしたら涙が出ていたんじゃないか・もしくは泣きたいのをこらえていた時の文章だったのかなと感じています。

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