経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

雇用延長後の日々

61歳独身女性です。現役時代は総合職1期生としてがむしゃらに働き、男性を敵視して生きた。気がつくと周りは結婚して家族も居て、私だけ取り残された。お見合いサイトにも登録して、旅行した人もいたし、職場恋愛もあった、でも、結婚より仕事が大事だと思ってしまい、今、ひとりぼっち。
雇用延長後の給料はそれまでの1/3、仕事は同じなのに家族のある人の生活保護より低く、時には手取り10万円を切ることもある。院卒の管理職としてやってきたのに。
さらに性差別が激しい上司について訴えたら、リストラ候補に挙げられ、まさに死ねと言われてるのと同じ。公益通報は守られるなんて大嘘。悩みすぎて500円ハゲもできちゃって、今世、もういいかなーって思う日もたびたび。
だって、生きてても仕方ないもん。
人生100年って言うけど、もうお腹いっぱい。61年で終了でいい。

感想1

24時間働けますかと問われ、誰もが硬い地面に穴をあけようとコンクリートドリルを背負わされていた、熱気の中にたくさんの人たちの我慢や傷が入り混じり、立派な道路の中にいびつな道路もつくられているそんな気がします。

ボーダレスをミソモクソモイッショと乱暴に取り違え、他人同士の集団である会社の中で理不尽なことを言ったりやったりしている人たちが、権限を持ち仕事をしているということに憤りを覚えました。そんな様子を目の当たりにしたあなたの怒りと呆れ、そして落ち込みはとても大きかったと想像します。何十年も踏ん張ってきた後に、人生100年時代だからと労働力を強制され、制度の壁を盾にとり安く見積もられる、まるで脅迫のように感じます。不確かな社会のリクエストに応えなければと反射的になるのですが、自分自身のリクエストにも耳を傾けていきたいと思うところです。投稿いただき、ありがとうございました。

感想2

経験談への投稿ありがとうございます。
総合職1期生というと、女性の働き方が転換期に差し掛かった頃でしょうか。結婚や出産によって仕事を離れることが「普通」「当たり前」とされた時代にあって、男性優位の社会の中で、がむしゃらに「戦って」きたであろう日々を想像しました。
仕事と家庭は何かと相対するものとして扱われることが多いように思いますが、仕事を大事だと思って「しまった」の部分が目にとまりました。
真っ直ぐに仕事に向き合ってきた日々を覆ってしまうほどの、ふと押し寄せる孤独や、勝手に決められた枠によって生活の心配をしなければならないやるせなさ、正当な訴えを取り合ってもらえない憤りなどがあることを感じています。
悔しさや怒りはとうに超えて、虚しさだけが残るような、そんな心情を想像しました。
自分に正直に生きていくことの苦難に、私自身もまた連なりながら、またよかったら声を届けてもらえたらと思っています。

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