経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

緩やかに死にたい

なんとなく就職した会社に15年以上在籍、人間関係も上手くいかず仕事のスキルも中々上がらない。
超零細企業なので、社員なんて私1人だ。就業時間の大半を孤独に雑務をすることでこなしている。
 孤独。そう、孤独は人を用意に希死念慮に導く。
 もうすぐ40歳という人生の節目なのに、自分には奨学金の借金やらなんやらで貯蓄もない。今の仕事は数年先にはなくなっているだろう。
 そんな人生になんの価値があるのか?ふと、1人考えてみる。
 空っぽなのだ。中身がないまま年月だけ重ねてしまった。そりゃ嬉しいことや楽しいこともあったが、本質的に「自分」のものにしたことは何一つとしてない。なにかを消費して得られる快楽は一時的で、自分自身の感動に繋がらないのだ。
 人間的にも出来たものではない。私のせいで何人も同僚が辞めてしまった。
 心療内科にも通っている。発達障害と診断されている私はそこで処方される劇薬で辛うじて人間でいられる。
 結局、この孤独は我が身が招いたものなのだ。朽ちていく。
 会社と、不甲斐ない自分と、緩やかに時代に淘汰され朽ちていく。
 まだまだやりたいこともあるはずなのに、見たいものだって沢山あるはずなのにどうしても動けない。
 緩やかに穏やかに破滅と死に向かっている認識がある。
 だから今のうちに死にたい。穏やかにコロリと死ねたらどんなに楽だろうか。
 このまま穏やかに死んでしまいたい。
 

感想1

投稿ありがとうございます。私としても、孤独は人に希死念慮をもたらしうるものだと感じています。
人の過去・現在・未来、そのどれもが人ひとりで背負うには重くて、時に誰かに一緒に背負ってもらったり、誰かの分まで背負ったりして、どうにかこうにかその重みをやりすごしていくのかなと私は思います。だけど孤独は、背負ったり背負ってもらったり、という気持ちのゆとりや逃げ場を奪ってしまうような感じがしますし、その感覚は(人にもよるのかもしれないけれど)、人に死にたいと感じさせうるものだと、私は思いました。
あなたはこれまでのこと、ご自分の現状、これからのこと、あらゆる面で不安や空虚感を覚えておられるようにお見受けします。もっと言うと、それらの感覚を自分でどうにかするしかない、自分だけで向き合い続けねばならないという責任のようなものを感じておられるように、私には見えました。私としては、先述した孤独がもたらす苦しさと直面し、それでも考えることをやめないあなたを労いたい気持ちになりました。
この経験談に書かれていることは、あなたが長い時間をかけて考え、感じ取ったことだと伝わってきています。読み手として、あなたの感覚は決して軽視されるものではないと思っているので、今あなたが感じていることを簡単に「どうにかなる」なんて言うことはできません…が、あなたの感じていること、考えたことっていう発信を受け取ることはできるのかなと思いました。それが一緒に背負うということになるかはわかりませんが、それでもよければまた気軽に投稿してみてください。

感想2

静かな雰囲気に満ちた文章だと感じながら読みました。それは落ち着きと取ることもできそうですが、やはりベースにあるのは物悲しさや寂しさなのかな…と、これを書いてくださったあなたの心の空気感や温度感を想像しています。社会を見渡してみても、わかりやすい困難(という言い方が適切かはわかりませんが)や理不尽がないように見えても、それは「平穏」や「安心」と決してイコールではなく、加えて自分で抑揚を生むには(お金や情報、スピード感などいろんな面で)あまりにも生きるだけで大変だなと感じます。

自分の中に「積み重ね」があると感じられるには、何が必要なんだろう?ということを特に考えました。スキルや経験、人間性、なんらかの礎になりそうだと思えるものを、人はどこから見出しているんだろう…と。社会の目が目まぐるしく、かつ複数ありすぎて、「自分にはこれがある」と思える日はいつかくるのだろうかと遠い目をしてしまう私がいます。実感や自信と言い換えれば、そこには社会からの評価も自己評価も関係していそうですが、じゃあその片方があれば生きていけるか?というと、もっといろんな要素のバランスで人は成り立っているような…。(あなたの死にたさを一般化したり、凡庸なものと捉えているわけではないのですが)何があっても、なくても、人は死にたくなり得るのかもしれないと、これを書いている私自身のことも踏まえながら考えさせていただきました。抽象的な表現が多くなりすみません。

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