経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

親をよく見せる道具

僕は学校に行けてなくて親に虐待されました。これはつい昨日虐待に入るって知ったんですけど9ヶ月ぐらい前から毎日ベッドから落とされてました。朝からベッドにずっといたので。部屋にノックもしないで入ってくるタイプの親だったので。その時に毎回「兄弟は学校行けてるのにどうしていけないの?」「何が嫌なの?」「クラスメイトのこも行ってるじゃん」「怖くないよ」「サボっているようにしか見えない」「なんで行けないの?」そんな言葉しか言ってないですね。本当にボキャブラリーないなって思う。で親がついに学校行ってないことにキレて数ヶ月前にいつも通りベッドから落として散々言った後に父親が首掴んで引きずりました。「学校に行け!」「いいから行け!」って怒鳴りながら引きずりました。僕の自室は3階なので階段から落とされそうになったりして「学校に行くから離して!」って気づいたら言ってました。で離してもらえて震えながら学校に行く準備しました。母親は僕が首掴まれて引きずられている時に通りやすいように周りのものどけてました。いや、止めてよって。思いました。この時「家にいたくない。施設に行きたい」って言っちゃったんですよね。で母親はさらっと「できるならそうする」って…言ったんですよ。いい親の演技完全に崩壊した瞬間です。で学校に行って、まぁ話せるわけなくて何にもないですよ〜っていう演技して家に帰るみたいな日でした。その日からベッドから落とされるのと怒鳴られるのは変わらずされて父親から「首掴むこともそれ以上も学校に行かせるためならいくらでもする」と言われて約2週間後僕に限界が来ました。相談ダイヤルに電話してみたいな感じで進んでいって保護所行って約1ヶ月前に家に帰ってきました。本当は全然僕の精神は家に帰っていいわけないんですけどこれ以上迷惑かけれないという思いが強く帰ってきました。家に安心できる場所はなくて何回もフラッシュバックして息しづらくなったりしてます。もちろん親がいないところで。いい親ぶる親が嫌いです。この頃本当に寝れないし食欲ないし食べても美味しいって感じられないし楽しいって思えなくなっててもう全部疲れました。

感想1

まずは、自分から相談をして一旦は家から離れた決意と行動を全面的に支持します。嫌だと分かっていても、そこから逃れようと動くことは簡単なことではないと思っています。なので、一度動いてみたことは意味のある一歩だったと感じました。また、その後にまた家に戻ってきたことも、あなたにとっては意味のある行動だったように思いました。踏み出すことも引き返すことも、どちらも自然な心の動きであり、無理のない行動のように私は感じています。
第三者的な私から見ると、理不尽な暴力がある家からは出てもいいんだよと伝えたいし、あなたが少しでも安全に安心して過ごせるところにいてほしいと願っています。ただ、きっとそんなに簡単ではない複雑な苦しさや迷いがあるのだろうと思います。「これ以上迷惑かけられないという思いが強くなり」と書いていましたが、一度家から出るという行動を選択したあなたは、親という存在からは一線を引いて少し離れることができ、その支配から逃れることができたのだろうと思いました。ただ、長期間暴力や支配、否定の中にいることによって、心身にしみついてしまった思いや考え方があなたを強く縛っていて、親から物理的に離れても心への支配が続いているのだと思いました。それだけ、長期間の暴力や支配、否定には人を縛り付けるパワーがあることを意味すると思っています。だから、助けを求められなくても、助けてもらって感じる深い罪悪感も嫌だとわかっていても家に戻ってしまっても、また、日々うまく息ができなかったり、食べたり寝たりできないこともすべてあなたが悪いのではなく、暴力や否定の後遺症だと私は思っています。
長年、暴力や否定に晒されていると、その環境になじんでしまい、安心安全の環境になじめずに、落ち着いていられなくなることはよくあります。あなたが戻ってきたのも、そういった要因があるのかもしれないと私は思っています。ただ、あなたはそれだけ深く傷ついているにもかかわらず、嫌なものは嫌だということを分かっています。また、誰かに助けを出すことも知っています。そしてこうして自分の気持ちを書いて誰かに届けることもできます。その力を私は信じていますし、あなた自身も信じていいと私は思いました。
死にトリもいつでも応援しているので、必要な時には声を届けてください。待っています。

感想2

一度保護されたけど、迷惑をかけられないという思いで帰ってきたところに、虐待の問題の難しさを改めて感じました。暴力は、イヤなことはイヤ!と言える心の元気を奪い、自分は迷惑をかけているという不安を大きくするものだと私は思っていて、一度助けに手が届いても、すぐはうまくいかないことがよく起こると感じています。

部屋にノックもせず入られ、責められて、ベッドから落とされるのは、あらゆる面で安心を奪われる行為だと私は思いました。
部屋は自分のスペースであり、親だろうと誰だろうと、ことわりなく入るのはマナー違反だと私は思います。「どうして行けないの?」などの言葉も、あなたの気持ちを聞こうともしてないように感じますし、それを親に言われたら自分の存在を否定されているように感じるのではないかと想像しました。身体を勝手に触ってコントロールしようとするのも、当然相手を傷つける行為ですし、自分は尊重されていないという感覚をひりひりと抱くのではないかと思いました。

その中で「本当にボキャブラリーがないな」と、ちょっと遠い所から現状を見るような表現に、私はあなたの力を感じました。ただ、そうやってちょっと第三者目線で見ることで、なんとか自分を守っているのかな…とも勝手ながら想像して、やりきれなさも抱いています。
「いい親ぶる親が嫌い」との気持ちはまっとうだと思うし、私はそれを全面的に肯定、支持しますと伝えたいです。あなたは親をよく見せる道具ではなく、あなたらしく生きる権利のある人間なのだとも(じゃあその権利の守られないこの世界はなんなんだ?と自問自答しつつも)私ははっきりとここで宣言しておきたいです。
経験談の投稿ありがとうございました。

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