経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。
「いい子」の私の限界と、走り続けた代償
正直、限界はとっくに来ていた。
私はもともと、「よくできるいい子」だった。というよりは、「そうだと思われていた」、のほうが近いかもしれない。
小学1年生の時までは、それで良かった。
それでも楽しかったのだ。
だが、2年生で、私の学級は崩壊した。
担任は若い女性で、まだ経験も浅く、8歳の子ども28人を統制できる力は到底なかった。
私は、いわゆる「小さな先生」になった。
叫び声が常に響き渡り、まともに人の話を聞く人はほぼいない、生き地獄のような学級で、私は「いい子」を続けた。
ほんとは、その時点で限界だったと思う。
それでも、私は走り続けた。
抜毛症になった。
適応障害になった。
不眠症になった。
それでも尚、私は学校に通いつづけた。
今思えば、ワーカーホリックだったのだろう。
3年生の5月、とうとう本当に限界がきた。
学校に行く足が動かなくなった。もう遅かった。
精神はどん底で、まともに動けなかった。
3回ほど、自殺未遂もした。ただ、辛かった。
PTSDになった。これは、無理をして走り続けた代償だ。
今年、中学生になった。
これまでは適応指導教室に通っていたけれど、親の勧めで私立の学校に通うことになった。
また、限界が近づいている。
前よりは良い環境だけれど、今までまともに学校に行けなかった人間にはきついものだ。
毎日のようにトラウマが蘇り、過呼吸になる。
特に理由もなく泣きそうになる。
無理をするな、と何度も言われる。
でも、それはできない。
だって、私はまだ「いい子」から抜け出せないのだから。
感想2
経験談への投稿ありがとうございます。
自分が背負うことになった「いい子」とは真反対にいたであろうクラスメートの姿を、当時のあなたはどんなまなざしで見ていたのだろうか・・と思いを巡らせながら読みました。
生き地獄とも感じるような場所で、幼いながら「小さな先生」として過ごす日々はなかなかに過酷だったのではないかと感じています。限界を感じながらも「それでも、私は走り続けた」と書かれていましたが、走ることをやめなかった、あるいはやめられなかった後ろには、どんな気持ちがあったのかなと考えています。
中学生になって、環境は変わったかもしれないけれど、また同じような痛みと苦しみに襲われるのではないかと、これまでのつらい記憶が意思とは関係なく引き出されてしまうのですかね。
トラウマは心もそうですが、からだにも残ってしまうと私は思っています。わけもなく涙が込み上げてきたり、呼吸が苦しくなることは、あなたがこれ以上傷つかないようにと、心と身体が声なきSOSサインを出しているのかもしれないと思いました。
お返事を書いている私も、主に仕事の場面で、からだの不調を無視して頑張りすぎてしまうことがあります。そんなとき、周囲からは「無理しないで」「ほどほどにね」と声をかけられますが、あなたが言うように「でも、それはできない」と感じてしまいます。
いい子でいることも、頑張ることも、苦しいことなのに、手放せないのはどうしてなのかなと考えています。もしよかったら、一緒に考えてみたい気持ちでいます。
こうしてご自身の体験や気持ちを言葉にしたことは、あなたにとってどんな時間になっただろうかと想像しています。またよかったらお話を聞かせてください。
感想1
中学生になったばかりとは思えない内容でした。
というのも“ワーカーホリック”という言葉が登場したので、小学1年、2年と学年が書かれていなかったら、まるで大人の出来事のような書きっぷりだなと思いました。
あなたに能力があったからなのか、周囲が求める自分を優先して本当の自分を二の次にする「自分像」がすでに小学1年生で出来上がりつつあったんですね。
大人が大人に都合のいい子どもを演じさせている(学校教育も一部そうかもしれませんが)場合もありますが、あなたはどうだったでしょうか。小2で若い先生をサポートするような役割を自分から担ったのは、あなたが正しさを貫いたからなのかな…。騒いでいる同級生の中に混ったり、嫌だから休むといった選択肢を選ばなかった(or選べなかった)理由も聞いてみたいなって思いました。もしかしたら同級生からもあたりが強かったかもしれませんね。毎日どんな気持ちで登校していたんだろう…。すでに小3で身体がSOSを出しまくって動きが止まったのですから心身の負担が相当だったのでしょうね。その頃のダメージが残っていて、学校の集団の中に身を置こうとすると身体が思い出して、センサーが鳴るのかな…。
「いい子でいるのはもうしんどいよ!でもどうしたらいいかなんてわからないよ!」そんな声があなたから聞こえてきそうな気がしました。「わからない」って言えないあなたがいるのかもしれません。今も走り続けなきゃ…って思っているなら、少しスピードを緩めてみるのも良いのかな。全速力ならジョギングくらい、ジョギングくらいなら、競歩くらい…?!
今回はあなたがここに経験と率直な気持ちを投稿してくれたことで私はあなたの気持ちを知ることができました。よかったらこれからもぜひ死にトリを活用して気持ちを置きに来てくれたら嬉しいです。