経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

毒親

今まで毒親からのモラハラ、パワハラ、セクハラに対して、学校や就職、仕事にフォーカスをあてて、大人になったら逃げることができると思い頑張ってきました。現在妊娠をして、悪阻が酷いので仕事を辞めました。たくさん時間がある中で、今まで心に蓋をしていた辛かった感情が溢れ、母になった今より一層自分の家はやはりおかしかったんだ、自分は普通ではなかったんだと認識し、苦しい気持ちを抱えながら、妊娠中のホルモンバランスや体調の悪さが相まって、余計にもう死んでしまいたいと思ってしまいます。今まで幼少期から死にたい気持ちがあったのを隠してきたものがもう限界に近く感じます。旦那に死にたいと伝えても、大丈夫、あなたは強い母になれる、幸せな家庭を築こうと伝えてくれますが、これ以上頑張って生きることが難しく感じています。どうやって死のうかなどと考えたりもしています。人に頼ることが難しい性格のため、もう全て自己完結=死をもって終わらせたいと思うばかりです。

感想1

あなたはきっとずっと苦しさを感じながらも、それを真正面からとらえてしまったら動けなくなってしまうから、そうならないように走り続けるように生きてきたのかなぁと思います。「人に頼ることが難しい」というのも、自分自身でなんとかする以外に選べない状況の中で自分で対処することを身につけざるを得なかったということなのかなと思いました。
それはあなたにとって必要な処世術だったのではないかと思いますし、あなたのタフさや遂行能力がそれを可能にしてきたという側面もあるのかなぁと思いました。ただ、妊娠中のいま、あなたは今まで取り組んでいた仕事の中で流れる時間とは違う時間の流れの中に身を置いているのだと思います。その中で考えたり、これまでのことを振り返ったりする余白があるからこそ、あなたはこれまでで一番、過去の家庭環境での苦しさに直面している状態なのかもしれません。
私は妊娠出産の経験がないのですが、それでも日々のホルモンバランスの乱れだけで、体調や思考には大きな変化が出るという実感があります。私の周りの人でも妊娠中にすごく大変な思いをしていた人が何人もいて、それが自分自身と切り離すことができないからこそ、とても苦しくなっているのだろうと思いました。
私は「強い母」にならなくてもいいと思います。頑張れなくても頑張らなくても大丈夫だと思います。「幸せな家庭」という既存のなにかがあるわけではないので、それを目指さなくてもいいと思います。でもきっとそうは思えないからこそ、頑張る以外に方法がないような感じがしているのかなぁとも思いました。
その中で、あなたの気持ちをここに書いて送ってくれてありがとうございます。地域の支援などを活用してみるのもいいと思いますし、リアルなところで気持ちを吐き出すことが難しかったら、また死にトリも使ってくださいね。

感想2

短い中に端的にあなたの今の苦しみが凝縮していました。苦しいのは今のあなたなのですが、その苦しさは子どもの頃から蓄積してきたたくさんの我慢やダメージとつながっているように思いました。それが妊娠という心身が不安定な今、表面化しているように感じました。妊娠中はただでさえ、悪阻を含めてケアしなければならない状況で、いろいろな意味でナーバスになるのに、そこに過去のダメージまで悪さをしてくるとは…子どもを産み育てることは簡単なことではないと改めて思いました。
死にたい気持ちは自然な気持ちだと私は思いますので、その気持ちはそのままでいいと思いました。そして、夫さんにもその気持ちを伝えることができていることや、こうして言葉にして自分の外に出せることにもホッとしています。それはあなたの力だと思いました。人に頼ることが難しいと書いていますが、自分の中にため込まずに外に出せる力があることを感じています。
最後にまだ先の余計な心配ですが、妊娠出産を経験したことのある身としては妊娠中より子どもが生まれてからの方が大変でした。あなたは育てられる過程でかなり苦労をしたようなので、自分が育てる側になった時に迷うことや戸惑うことも多いかもしれません。ただ、同じように育ちで苦労した人が子育てを通じて自分自身も育ち直しをする姿も見てきました。今回、こうして苦しみを外に出せることを考えると、あなたもその機会を得るのではないかと私は感じています。子育ては誰も一人ではできないことなので、どうぞ遠慮なく頼ってもらえたらと思います。

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